花粉症で熱っぽさやだるさを感じる?|原因と対処法を解説
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薬剤師監修日:
花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。 花粉症を発症すると主にくしゃみや鼻汁、鼻づまりなどの鼻の症状や、目のかゆみ・充血などの目の症状があわれます。 また、鼻の症状や目の症状以外にも、鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱や、だるさなどの症状があらわれることもあります。 この記事では、花粉症と風邪の違いや、花粉症によって起こる熱っぽさやだるさの予防・対処法などについて紹介しています。

花粉症でも熱っぽさやだるさなどの症状が現れることがある
花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。
花粉症を発症すると主にくしゃみや鼻汁、鼻づまりなどの鼻の症状や、目のかゆみ・充血などの目の症状があわれます。
また、鼻の症状や目の症状以外にも、鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱や、だるさなどの症状があらわれることもあります。
花粉症でも寒気を感じる場合がある
発熱は体に入り込んだ異物を取り除こうとする体の防御反応です。
体が防御反応を起こすとき、脳は体温調整のセットポイントを上昇させるので、外気温が低く感じられるようになります。熱の出始めに寒気を感じるのはこのためです。
花粉症でも発熱を伴うときは、寒気を感じる場合があります。
花粉症と風邪の違い
花粉症と風邪では、原因や症状などが異なります。
花粉症 |
・花粉が原因で発症する ・透明でさらさらした鼻水 ・何度も続けてくしゃみがでることがある ・熱はでても微熱程度(37.5度以下) ・目のかゆみを伴うことが多い ・花粉が多い期間続く |
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風邪 |
・主に様々な種類のウイルスが原因で発症する ・透明でさらさらした鼻水から、粘り気のある黄色い鼻水に変わる ・くしゃみはでても一度に3〜4回程度 ・微熱〜39度くらいまで上がることがある ・目のかゆみを伴うことはほとんどない ・多くの場合1〜2週間で治る |
花粉症の場合は37.5度以下の微熱であることがほとんど
花粉症と風邪の初期症状は似ていますが、花粉症の場合は風邪と違い、38度以上の高熱がでない、目のかゆみを伴うことが多いなどの特徴があります。
37.6度以上の熱がある場合は風邪や新型コロナなどを疑う
花粉症によって熱がでたとしても、37.5度以下の微熱であることがほとんどです。
花粉症の症状がある方で37.6度以上の熱がある場合は、風邪や新型コロナなど別の病気を併発している可能性があるため、まずはかかりつけ医か受診・相談センターに電話しましょう。
病院内での感染を防ぐため、事前の連絡をせずに病院を直接受診することは控えてください。※緊急の場合を除く
厚生労働省では、新型コロナウイルスに関する受診・相談センターの連絡先を都道府県別にまとめています。
どこに相談したらいいかわからない場合は、以下のページを参考にしてください。
外部リンク:厚生労働省|新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先
花粉症によって起こる熱っぽさやだるさの予防・対処法
花粉症によって起こる熱っぽさやだるさの予防・対処法には、体への花粉の侵入を防ぐ、抗ヒスタミン薬を使用するなどがあります。
体への花粉の侵入を防ぐ
体への花粉の侵入を防ぐことは、熱やだるさの原因となる鼻や喉の炎症反応の悪化を防ぐことにつながります。
花粉の飛散が多い時期は外出を控える、外出するときはマスクやメガネを着用する、帰宅したら花粉を洗い流すなどして、体への花粉の侵入を防ぐようにしましょう。
また、枕のまわりの花粉をふき取る、空気清浄機を使用する、外に布団を干すのを控えることも、体への花粉の侵入を防ぐ効果的な方法です。
花粉よる鼻のアレルギー症状に効く市販薬を使用する
熱やだるさの原因となる鼻や喉の炎症反応の悪化を防ぐためには、花粉による鼻のアレルギー症状を抑えることが大切です。
花粉による鼻のアレルギー症状を抑える薬の中で多く使用されるのが、抗ヒスタミン薬とよばれる薬で、アレルギー反応の原因となるヒスタミンの作用を抑える働きがあります。
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ケアビエンは、医療用と同じ有効成分『フェキソフェナジン塩酸塩』を配合した、第2世代の抗ヒスタミン薬です。比較的眠くなりにくいことが特徴です。
フェキソフェナジン塩酸塩が花粉やハウスダストなどによる、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどのつらいアレルギー症状を改善します。
ケアビエンは、無理なく続けられるリーズナブルな価格です。
■花粉症の市販薬の選び方
花粉によるアレルギー症状に効く市販薬には、アレルギー用目薬やアレルギー用鼻炎内服薬、点鼻薬(季節性アレルギー専用)があり、目のかゆみや鼻水などに効果をあらわします。
以下の記事では、花粉による鼻のアレルギー症状に効く市販薬や、花粉による目のアレルギー症状に効く市販薬などを紹介しています。
市販の解熱鎮痛剤を使用する
花粉症によって起こる熱やだるさは、基本的に花粉症の薬を服用しアレルギー反応を抑えることで改善されますが、熱がつらい場合は解熱鎮痛剤を使用するのも一つの手です。
ただし、花粉症の薬と解熱鎮痛剤は、成分によって併用できないものがあるため注意が必要です。
以下の記事では、花粉症の薬と他の薬(解熱鎮痛剤や風邪薬など)との飲み合わせについて紹介しています。
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