子どもの病気の治療薬として、メイアクトMS小児用細粒10%という薬を処方されることがあります。
病気を治すためには薬の服用は大切ですが、苦い・飲みにくいなどの理由から薬を飲むのを嫌がる子どももおり、メイアクトMS小児用細粒10%についても例外ではありません。
この記事では、メイアクトMS小児用細粒10%と味の相性がよいおすすめ食品や飲ませ方の注意点、副作用などについて紹介していきます。
メイアクトMS小児用細粒はアイスクリ-ム・プリン・りんごジュースと味の相性がよい
メイアクトMS小児用細粒の味は、バナナ風味で甘味があり、わずかに苦味があります。
味はバナナの味ですが、粉の色はオレンジです。
そのまま飲む場合は、小さなカップに少量の水を入れ(20ccほど)、一回分のお薬を加えてよくかき混ぜた後、スプーンですくって飲ませてください。
水では飲みにくいお子さまには食べ物や飲み物と混ぜる方法もあります。
お子さまによって好き嫌いが分かれますが、以下の食品は比較的相性が良いといわれているものです。
お子さまの好みに合わせて試してみてください。
・アイスクリーム
・プリン
・チョコクリーム
・牛乳
・冷たいお茶
・リンゴジュース など
なお、メイアクトMS小児用細粒を販売しているメーカーによると、普段から乳製品を好むお子さまにはアイスクリームや牛乳に混ぜると飲みやすくなるとのことです。そのほか、ジュース類や冷たいお茶類も推奨されています。
細粒はドライシロップとは違い、液体にとかしても、コップの底に沈んで残ってしまうことがあるので、液体に混ぜる場合は注意が必要です。
また、残したり飲み残したりすると必要な量の薬を飲むことができず、期待した効果が得られない場合があります。
食品に混ぜるときは、食べきれる飲みきれる量に混ぜましょう。
混ぜ合わせて時間が経つと味が変わる場合もあるため、作り置きはしないでください。
メイアクトMS小児用細粒はスポーツドリンク・乳酸菌飲料と一緒に飲むと味の相性が悪い
メイアクトMS小児用細粒はスポーツドリンク、乳酸菌飲料と一緒に飲むと味の相性が悪く、子どもに嫌がられる傾向があります。
メーカーが推奨しているヨーグルトも、人によっては飲みづらさを感じることがあるようです。
家庭の冷蔵庫にあるもので飲み合わせを工夫することもできますが、近年は薬を飲みやすくするため、ゼリー状のオブラートなどの商品も増えてきました。
子どもに安心して薬を飲んでもらうために、このような商品に頼るのもひとつの方法です。
メイアクトMS小児用細粒の副作用
メイアクトMS小児用細粒を飲んだ時にあらわれる可能性のある主な副作用には次のようなものがあります。
【主な副作用】
下痢、軟便、吐き気、胃不快感、腹痛、発疹、じんましん、紅斑、かゆみ、発熱、口内炎など
このような症状がでたら使用を中止し、医療機関に相談するようにしてください。
また、めったに起こるものではありませんが息苦しい、目の充血、ショック症状などの重篤な副作用がでる場合もあります。
このような症状があらわれたらただちに使用を中止し、医療機関で医師の診察を受けるようにしてください。
メイアクトMS小児用細粒は風邪症状がでた時などに子どもに処方される
メイアクトMS小児用細粒は主に細菌が原因の感染症に対して使われる薬です。
【適応菌種】(小児への投与の場合)
セフジトレンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、百日咳菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌
【適応症】(小児への投与の場合)
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、顎炎、猩紅熱、百日咳
子どもに身近な病気では風邪症状や中耳炎があらわれた時に処方されることがあります。
風邪の多くはウイルスによって引き起こされますが、細菌による二次感染の予防目的や、咳や鼻水、耳などの症状が細菌によって引き起こされていると診断された場合、処方されることがあります。
メイアクトMS小児用細粒は処方された量を飲みきることが大事
メイアクトMS小児用細粒は、抗生物質と呼ばれる細菌をやっつける薬です。
そのため薬を飲みはじめると、数日で病気の症状が劇的に改善され、まるで完治したかのような状態になる場合もあります。
しかし、それは体内の細菌の量が減ったことにより症状が改善しただけであって病気が完治したわけではありません。
症状をぶりかえさず完治させるためには、処方された分の薬を飲みきることが大切です。
また、不適切な抗生物質の使用は、薬が効きにくい薬剤耐性菌を生み出すことにもつながります。
抗生物質を処方されたときは、医師の指示にしたがった用法用量で飲み切りましょう。
メイアクトMS小児用細粒は医師・薬剤師の指示のもと正しく使いましょう
薬の処方は患者の体重や症状によって変わってきます。
用法・用量、服用回数や服用期間など、医師・薬剤師の指示をまもり、ただしく使用しましょう。