アレグラは花粉症などのアレルギー鼻炎や蕁麻疹や湿疹などによる皮膚のかゆみに使われる薬です。そんなアレグラですが、妊娠中や授乳中は使用できるのでしょうか。また、間違えて使用してしまった時にはどのような影響が出るのでしょうか。
今回の記事では処方薬のアレグラと市販薬のアレグラFXについて、妊娠中、授乳中の使用について確認していきましょう。
アレグラの妊娠中(妊婦)の使用について
妊娠中に花粉の季節が来たり、皮膚のかゆみなどの症状が出た場合、妊婦さんも使える薬はあるのでしょうか。まずは妊娠中のアレグラの使用について確認していきましょう。
処方薬アレグラは妊娠中の使用は医師の判断
まずは処方薬のアレグラについて確認していきましょう。添付文書では、妊娠中のアレグラについては以下の注意喚起がされています。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
つまり、妊婦さんに関しては使用するかどうかは医師の判断が必要になります。
妊娠を知った上で医師がアレグラを処方している場合は問題なし
アレグラは前述の通り、処方医から妊娠中であることを知っている上でアレグラを処方された場合は、使用することができます。
しかし、医師が妊娠していることを知らずに処方している場合や、妊娠前に処方されたアレグラが手元に残っている場合は、自己判断で使用するようなことはせず、必ず医師に相談しましょう。
市販のアレグラFXは妊娠中は要相談
市販のアレグラFXも処方薬のアレグラと同じフェキソフェナジンという成分が含まれます。
添付文書では妊娠中や妊娠の可能性がある方のアレグラFXの使用は医師や薬剤師に相談することとなっています。
自己判断では使用しないように注意しましょう。
妊娠に気づかずに使用してしまったり、間違えて飲んでしまった場合も落ち着いて
もし、妊娠に気づいてないときに処方薬のアレグラや市販のアレグラFXを飲んでしまったケースや、他の薬や食品と間違えてアレグラ、アレグラFXを飲んでしまった場合は、すぐに使用を中止し、かかりつけの産科などの医師に相談しましょう。
アレグラの授乳中の使用について
続いてはアレグラの授乳中の使用についてです。
処方薬アレグラは授乳中の使用は推奨されていない
こちらも添付文書をまずは確認しましょう。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
この注意喚起の意味としては、
・動物実験でアレグラの成分が乳汁にも移ることが確認されている
・授乳婦さんがアレグラを飲んだ場合もその成分が母乳に移行する可能性が考えられる
・その母乳を飲むと赤ちゃんが間接的にアレグラの成分を摂取してしまう可能性がある
・赤ちゃんがアレグラの飲むのは安全とは言えない
・アレグラを服用する場合は、授乳を継続するか中止するかを医師と相談しましょう
というふうに解釈できるかと思います。
授乳中にアレグラを服用する場合は、事前に医師に相談しましょう。
市販のアレグラFXは授乳中は使用できない
市販のアレグラFXに関しては、授乳中の人はアレグラFXを使用しないか、使用する場合は授乳を避けることとされています。
授乳中に関しても妊娠中と同様に市販のアレグラFXを自己判断で使用することはせず、医師に相談の上、より適した処方薬を処方してもらうようにするのが安全と言えるでしょう。
授乳中に間違えて飲んでしまった場合も落ち着いて対処を
授乳中に間違ってアレグラやアレグラFXを飲んでしまったという場合、まずは落ち着いて対処するようにしましょう。
もし、アレグラを飲んでからまだ授乳をする前であれば、安全面を重視する場合は当面の授乳を避けミルクなどをあげるようにしましょう。ただし、医師に相談の上、医師が授乳しても問題無いという判断でしたらそのまま授乳して問題ないでしょう。
アレグラを飲んですでに授乳をしてしまった後だった場合は、お子さんとともにかかりつけの先生に相談し、様子を見てもらって指示を仰ぎましょう。