口唇ヘルペスの市販薬「アラセナS」は口内炎にも使える?使えない?
更新日:
薬剤師監修日:
口唇ヘルペスの再発治療薬のひとつに、「アラセナS」があります。口内炎を発症したときに、この「アラセナS」を使用することはできるのでしょうか? この記事では、市販薬での口内炎の治療について解説しています。

口内炎の治療に「アラセナS」の使用は控えましょう
アラセナS 2g【第一類医薬品】

「アラセナS」は口唇ヘルペスの再発に使用する薬です。口唇ヘルペスは、唇とそのまわりにできるため、それ以外の場所(口内など)には使用しないでください。
口唇ヘルペスは、唇やその周りに痛みをともなう水疱ができる病気です。
自分で口唇ヘルペスと口内炎の区別ができない場合は、自己判断でアラセナSを使用することは控えましょう。
また、「アラセナS」は口唇ヘルペスの再発治療薬のため、はじめて口唇ヘルペスと思われる症状が出た場合の使用もおやめください。
口内炎の治療について
薬局やドラッグストアには、口内炎の症状を和らげる市販薬(塗り薬、貼り薬や飲み薬など)が販売されています。こうした薬も上手に活用しましょう。
また、生活習慣や食生活が不規則な方は、生活習慣の改善やビタミンB2、B6の補給を行いましょう。睡眠不足や過度な疲労は、免疫力が低下する要因となるので、休養は充分にとってください。
口内の粘膜を刺激するタバコやアルコール類はできるだけ控えましょう。
このほか、ビタミンB2、B6を補うためにビタミン剤を服用することも有効です。
口内炎に使う塗り薬を探している場合は、効能効果に「口内炎」と記載があるものを選びましょう。
トラフル軟膏PROクイック 5g【指定第二類医薬品】

●抗炎症成分トリアムシノロンアセトニド(ステロイド成分)を配合
●患部に直接作用して炎症や痛み,はれをしずめ,つらい口内炎をケアします。
●患部をカバーする軟膏タイプ
トラフル軟膏PROクイックを5日間使用しても症状が改善しない場合や、1~2日間使用して症状の悪化がみられる場合は病院を受診してください。
市販の口内炎治療薬の詳細は以下の記事で解説しています。
記事で紹介されている商品一覧
この記事は参考になりましたか?
関連記事
口唇ヘルペスに効く市販薬|飲み薬はある?ステロイドは使ってもいい?
口唇ヘルペスは市販薬での対処が可能ですが、それは過去に病院で口唇ヘルペスの診断を受けた方に限ります。 初めて口唇ヘルペスらしき症状が出たという方は、まずは病院へ行き、医師の診察を受けるようにしましょう。 この記事では口唇ヘルペスに効く市販薬の紹介、薬の選び方と再発させないための注意点などについて解説しています。

口内炎の薬「ケナログ」とは?代用で使える市販薬について解説!
ケナログは口内炎に効果のある薬でしたが現在は販売中止となっています。ケナログの代わりに口内炎に使用できる市販薬を紹介します。

口内炎に効く市販薬8選|おすすめの選び方!子供が使える薬も紹介
口内炎の種類ごとに市販薬が使えるかどうかを解説。口内炎に効く市販薬のおすすめの選び方と適切な成分を詳しく解説するとともに、口内炎に効く市販薬を8つピックアップして紹介します。塗り薬・貼り薬・スプレー・飲み薬の4つの剤形ごとに紹介。また、子供が使える薬も紹介。剤形ごとの口内炎の薬の使い方もイラスト付きで解説します。

他人にうつる口内炎の種類とうつさない方法を解説|キスでうつることはある?
人にうつる口内炎の種類について解説。口内炎には原因によって種類があります。この記事では人にうつる口内炎とうつらない口内炎について解説するとともに、口内炎をうつさない方法はある?キスで口内炎がうつることはある?などの疑問についても解説します。また、口内炎をケアための市販薬についても紹介します。
