カルボシステインとは
カルボシステインは、風邪をひいて痰が出るときなどに医師から処方されるムコダインという薬のジェネリック医薬品です。今回は、このカルボシステインを飲んだ時に眠気を感じる場合と、その原因などについて解説していきます。
カルボシステインの副作用
カルボシステインはジェネリック医薬品なので、有効成分が同じ先発医薬品のムコダインについてインタビューフォームから確認しましょう。
副作用等発現状況の概要
総症例11,066例中、101例(0.91%)に副作用が認められ、主な副作用は食欲不振27例(0.24%)、下痢19例(0.17%)、腹痛15例(0.14%)、発疹11例(0.10%)であった。
ムコダイン錠250mg/500mgインタビューフォーム(杏林製薬株式会社) 2023年12月改訂(第24版) 副作用より引用
以上のように、主な副作用は食欲不振、下痢、腹痛、発疹であり、眠気という副作用はあまり認められておりません。
従って、カルボシステインで眠気が出た、子供がよく眠るようになったという場合は、カルボシステインの使用以外のところに原因がありそうです。
眠気の原因は?
一緒に飲んでいる薬が原因?
カルボシステインを飲むと眠くなったように感じる原因の一つとして、一緒に飲んでいる薬に眠くなる作用がある可能性が考えられます。
たとえば、咳止めに使われるリン酸コデインやメジコン、くしゃみや鼻水・咳などの症状に使われるペリアクチンなどといった薬には、眠気を催す副作用があります。
特に、ペリアクチンは眠気を催しやすい抗ヒスタミン薬なので、一緒に飲んでいる場合は眠気の原因となっている可能性があります。
このように、カルボシステインは他の薬と一緒に出されることが多い薬であり、眠くなる原因は併用している薬に原因がある可能性も考えられます。
病気が原因?
風邪の症状や副鼻腔炎など、病気が原因となっている可能性も考えられます。
風邪を引いているときは、発熱などが原因で体力を消耗しがちです。体力の消耗が原因で体に疲労が溜まると、眠気を感じることがあります。
また、鼻が詰まった状態では空気がうまく取り込めず、眠くなったような感覚になることもあるようです。
子供や赤ちゃんの眠気
カルボシステインを飲んで子供や赤ちゃんが眠たそうにしていたり、眠りがちになった場合も、極端な症状でなければあまり心配する必要はありません。
カルボシステインにはカルボシステインシロップ、カルボシステインDS(ドライシロップ)など、子供や赤ちゃんでも服用しやすいものがあり、処方されることも多い薬です。
子供や赤ちゃんがムコダインの薬を飲んだ後に眠たそうにしていたり、眠りがちになってしまうのも併用している薬、特にペリアクチンなどを一緒に飲んでいる場合はそれらの薬が原因となっている可能性が高いと考えられます。
また、子供は大人に比べて体力が低く、風邪を引いたときなどは疲労が溜まりやすくなるためよく眠るようになることもあります。
カルボシステインの副作用は主にお腹の症状
カルボシステインの一般的な副作用は、食欲がなくなる、お腹が痛くなる、下痢、発疹が出るなどです。しかし、これらの副作用は最も発生頻度が高いものでも食欲不振の0.24%とされており、カルボシステインは比較的安全な薬であると言えます。もしこれらの副作用が現れたとしても、症状が軽いようであれば、ひとまず様子を見てみましょう。
症状があまりひどくならないようであれば使い続けても大丈夫ですが、副作用が強く出ている場合は、なるべく早く医療機関を受診し相談してください。
ただし、発疹や湿疹、呼吸困難などがあらわれた場合は過敏症の可能性があるので、服用を一旦中止して医療機関で相談するようにしてください。
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