ガスモチンの代わりに使える市販薬|胃腸薬の選び方
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薬剤師監修日:
ガスモチン®は、慢性胃炎に伴う消化器症状の治療などで使われる処方薬です。主成分『モサプリドクエン酸塩水和物』を配合した市販薬はありませが、似た作用を持つ成分は市販薬としても販売されています。この記事では、ガスモチンの代用として市販薬を使用する場合の選び方について解説します。

ガスモチンと同じ成分の市販薬はある?
現在は、ガスモチンと同じ成分の市販薬は販売されていません。
しかし、ガスモチンの主成分『モサプリドクエン酸塩水和物』と似た作用を持つ成分は市販薬としても販売されています。
※2022年10月の情報
ガスモチンの効能・効果
ガスモチンに含まれる、『モサプリドクエン酸塩水和物』という成分は、副交感神経の働きを高めることで、胃の運動と腸のぜん動運動を促進する効果があります。
全く同じ成分ではありませんが、ガスモチンと同じく胃腸の働きを助ける作用を持つ成分は、市販薬にも配合されています。
ガスモチンの主な作用 |
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・ 胃の運動を促進する ・ 腸のぜん動運動を促進する など |
ガスモチンの代わりに使える市販薬の選び方
市販の胃腸薬には、有効成分に『モサプリドクエン酸塩水和物』を使用した薬が販売されていないため、ガスモチンとまったく同じ効能・効果をもつ市販薬はありません。
胃腸の働きを助ける成分を選びましょう
胃腸薬は様々な種類がありますが、ガスモチンの主成分『モサプリドクエン酸塩水和物』の主な作用は胃腸の働きを助けることです。ガスモチンの代わりに使用したい場合は、胃腸の働きを助ける作用がある薬を選びましょう。
ガスモチンの代わりに市販薬を使う場合の注意点
ガスモチンなどの処方薬の代用として市販薬を使用したい場合は、使用前に医師に確認してください。成分が異なるため、薬が症状に合わず治療の妨げになる可能性があります。
また、市販の胃腸薬を2週間くらい使用しても効果が感じられない場合は使用を中止し、医師に相談してください。
タナベ胃腸薬<調律>
タナベ胃腸薬<調律> 60錠【第二類医薬品】

タナベ胃腸薬<調律>には、胃腸運動を整える作用があります。
主成分の『トリメブチンマレイン酸塩』が、胃腸機能が低下している時は高め、高まりすぎている時には抑制して正常な状態へと調律します。さらに、過剰な胃酸の分泌を抑制する成分や、胃酸を中和する成分、消化剤も配合されているため、胃もたれや胃痛などの胃腸症状全般に効果を発揮します。
タナベ胃腸薬<調律> の効能・効果 |
・胃もたれ、胃部膨満感、胃重 |
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妊娠中・授乳中の方の使用について
タナベ胃腸薬<調律>を妊娠中の方が使用する場合は、身体の状態や妊娠時期によって使用できるか異なるため、使用前に医師・薬剤師に相談してください。
授乳中の方はタナベ胃腸薬<調律>を使用しないか、服用する際は授乳を避けてください。
他の薬との併用について
タナベ胃腸薬<調律>は、他の胃腸鎮痛鎮座薬との併用はしないでください。
胃痛・胃もたれに効く市販薬の選び方
胃の痛みや胃もたれなどの胃のトラブルは、胃を守る”防御因子”と胃を攻撃する”攻撃因子”のバランスが崩れることが原因のひとつです。胃のトラブルに適した薬は、その原因によって異なります。
市販薬の選び方については以下のリンクからご確認ください。
ガスモチン(モサプリド)とは
ガスモチンの主成分は、胃腸の働きを助ける作用がある『モサプリドクエン酸塩水和物』です。
処方薬のジェネリック医薬品(後発医薬品)は多くありますが、同じ成分を配合した市販薬はありません。
ガスモチンが使われる症状
ガスモチンは、慢性胃炎にともなう消化器症状(胸やけや悪心・嘔吐など)の治療などに用いられています。
主成分『モサプリドクエン酸塩水和物』は、副交感神経の働きを高めることで、胃の運動と腸のぜん動運動を促進する効果があります。
ガスモチンが使われるケース |
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・ 慢性胃炎にともなう消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐) |
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