【熱中症対策と予防】熱中症による各症状に使える市販薬|経口補水液・漢方薬(飲み薬)

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薬剤師監修日:

熱中症で軽症・中等症の症状が出ている場合には、水分と塩分が適切に配合された市販の経口補水液で水分補給を行いましょう。 市販の経口補水液は、熱中症対策としても有効です。こまめに水分補給を行い、熱中症対策を行いましょう。 また、熱中症によるめまいやこむら返りなど特定の症状を緩和させたい方には、漢方薬がおすすめです。 この記事では、熱中症対策や熱中症による各症状に使える市販薬、熱中症対策の方法、熱中症になった時の対処法などについて解説します。

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 高橋 伊津美
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編集者 :株式会社ミナカラ ライター 朝比奈 裕介
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熱中症とは|病院を受診するタイミング

熱中症とは「体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や、血液の流れが滞るなどして体温が上昇し、重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称」です。

熱中症は適切な予防・対策方法を知ることで防ぐことができます。また、適切な応急処置の方法を知ることで、症状の悪化を防ぐことができます。

熱中症は予防・対策が大切|こまめな水分補給など

熱中症を予防・対策するための方法には、暑さを避ける、こまめな水分補給を行うなどがあります。

■暑さを避ける
暑さを避けるためには、行動や住まい、衣服の工夫が重要です。

行動面の
工夫
・暑い日は無理な外出を控える
・屋外では日向を避け日陰を選んで歩く
・涼しい場所に避難する など
住まいの
工夫
・風通しを利用する
・窓から射し込む日光を遮る
・空調設備を利用する など
衣服の
工夫
・ゆったりした衣服にする
・吸汗・速乾素材や軽・涼スーツ等を活用する
・日傘や帽子を使う など

■こまめな水分補給を行う
人間は軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じにくいため、のどが渇く前、暑い場所に行く前に水分補給を行いましょう。

また暑い日で、とくに湿気が高い日や風が弱い日などは、汗をかく量が多くなるため、十分な水分補給が重要です。熱中症診療ガイドライン2015では、1日あたりの水分摂取量の目安を、以下のとおりとしています。

学童から成人
(高齢者を含む)
500〜1,000mL/日
幼児 300〜600mL/日
乳児 体重1kg当たり30〜50mL/日

水分補給をする場合は、水だけでなく塩分の摂取も重要です。厚生労働省は、水分と塩分の補給の目安として0.1~0.2%の食塩水に、砂糖大さじ2〜4杯の糖分を加えたものが効率よく水分を吸収できるとしています。

水分と塩分を摂取できる飲み物には、オーエスワンなどの市販の経口補水液やスポーツドリンクなどがあります。

なお、熱中症の予防という観点からはスポーツドリンクでの頻回な飲水でも問題ありませんが、スポーツドリンクには糖分を多く含むものがあるため、飲みすぎによる糖分の過剰摂取に注意しましょう。

頭痛、下痢、吐き気などの症状がでた場合は病院を受診

熱中症になったときは、症状に合わせた対応をすることが重要です。熱中症はⅠ〜Ⅲの重症度でわけることができます。

重症度Ⅰ度(軽症)の場合は、現場で対応し経過観察をおこなうことができます。現場では、涼しい場所へ避難する、体を冷やす、水分・塩分補給をするなどの対応をおこないましょう。

応急処置をしても症状の改善が見られず、重症度Ⅱ度(中等症)の症状があらわれた場合は、すみやかな病院への受診が必要とされています。

症状・特徴 対応
重症度Ⅰ度
(軽症)
・めまいや筋肉のこむら返り
・意識がはっきりしている など
・現場で対応し経過観察をおこなう
(涼しい場所へ避難する、体を冷やす、水分・塩分補給をするなど)
重症度Ⅱ度
(中等症)
・頭痛、下痢、吐き気
・意識がなんとなくおかしい など
・すみやかな病院への受診が必要

■熱中症による頭痛が疑われる場合は、痛み止めの使用を避けましょう
熱中症による頭痛には、原因に対する根本的な対処が重要になります。熱中症による頭痛は、脳が脱水状態になることや、体温の上昇によって起こります。

熱中症による頭痛が疑われる場合は、痛み止めを飲む前に、涼しい場所に移動する、体を冷やす、水分・塩分補給するという対処法を行いましょう。

熱中症に対する適切な対処を行わないと、症状を悪化させてしまうおそれがあります。また、脱水時に自己判断で痛み止めを飲むと、腎臓に負担がかかり腎障害を起こすおそれがあります。

熱中症対策、軽症・中等症の症状がある場合に|経口補水液

熱中症で軽症・中等症の症状が出ている場合には、水分と塩分が適切に配合された市販の経口補水液で水分補給を行いましょう。ただし、意識がはっきりしない方への無理な水分補給はやめましょう。気管に入り誤嚥してしまうおそれがあります。

市販の経口補水液は、熱中症対策としても有効です。こまめに水分補給を行い、熱中症対策を行いましょう。

なお、高齢者で飲み込む力が弱くむせやすい方は、市販の経口補水液をゼリー状にした、ゼリータイプの経口補水液を注意深く摂取することが望ましいです。

また、乳幼児には乳幼児用の経口補水液も販売されています。

商品画像 特徴
オーエスワン

オーエスワン

・脱水を伴う熱中症に

・過度の発汗などにおける水、電解質の補給、維持に

オーエスワンゼリー

オーエスワンゼリー

・脱水を伴う熱中症に

・過度の発汗などにおける水・電解質の補給、維持に

・高齢者で飲み込む力が弱くむせやすい方に

・ゼリータイプ

アクアライトORS

アクアライトORS

・乳幼児用経口補水液

・水分、電解質補給に

・乳幼児でも飲みやすいりんご風味

オーエスワン|経口補水液

一日当たりの
目安量
学童〜成人
(高齢者含む)
500〜1,000mL/日
幼児 300〜600mL/日
乳児 体重1kg当たり
30〜50mL/日

オーエスワンは、軽度から中等度の脱水症における水、電解質の補給、維持に適した経口補水液です。

過度の発汗などを原因とした、脱水症の悪化防止と回復、脱水症の回復後における水・電解質の補給、維持に使用できます。

オーエスワンは脱水を伴う熱中症にも使用できます。

オーエスワンの飲み方に決まりはありません。目安量を参考に、状態に合わせて適宜増減しながらお飲みください。

オーエスワンゼリー|高齢者の方で飲み込む力が弱くむせやすい方に

一日当たりの
目安量
学童〜成人
(高齢者含む)
500〜1,000g/日
幼児 300〜600g/日
乳児 体重1kg当たり
30〜50g/日

オーエスワンゼリーは、軽度から中等度の脱水症における水、電解質の補給、維持に適した経口補水液です。

過度の発汗などを原因とした、脱水症の悪化防止と回復、脱水症の回復後における水・電解質の補給、維持に使用できます。

ゼリータイプのため、高齢者の方で飲み込む力が弱くむせやすい方にも用いることができますが、利用する際は事前に医師に相談するようにしましょう。

オーエスワンゼリーは、脱水を伴う熱中症にも使用できます。

オーエスワンゼリーの飲み方に決まりはありません。目安量を参考に、状態に合わせて適宜増減しながらお飲みください。

アクアライトORS|乳幼児用経口補水液

一日当たりの
目安量
乳児 100~400mL/日
幼児 200~800mL/日

アクアライトORSは、乳幼児用の水分・電解質補給に適した経口補水液です。乳幼児でも飲みやすいりんご風味になっています。

アクアライトORSの飲み方に決まりはありません。目安量を参考に、状態に合わせて適宜増減しながらお飲みください。

熱中症による各症状に使える市販薬|飲み薬(漢方薬)

漢方薬には、軽い熱中症や暑気あたりに使用できる薬があります。

熱中症で軽症・中等症の症状が出ている場合には、市販の経口補水液での水分補給が重要ですが、漢方薬を併用することで、めまいなどの特定の症状を緩和する効果も期待できます。

この記事で紹介している漢方薬は熱中症の予防に使用するものではありません。熱中症の症状があるときに服用しましょう。

特徴
サマレスゼリー

サマレスゼリー

・口渇、軽い熱中症などの症状がある方に

・水なしでも飲めるゼリータイプ

クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒

クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒

・めまい、吐き気などの症状がある方に

・顆粒タイプ

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒

・こむら返りなどの症状がある方に

・顆粒タイプ

サマレスゼリー|軽い熱中症の症状などがある方に

サマレスゼリー 4包【第二類医薬品】

効能効果
体力虚弱で、かぜが治りきらず、たんが切れにくく、ときに熱感、強いせきこみ、口が渇くものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、口渇、軽い熱中症

サマレスゼリーは体力虚弱で熱感があり、口が渇いているタイプの軽い熱中症に使用できる漢方薬です。

ゼリータイプのため、水なしで飲むことができます。また、飲みやすいプラム風味で、7歳以上の方から使用できます。

サマレスゼリーは携帯に便利なスティックタイプです。

■サマレスゼリーを服用する目安について
一概には言えませんが、軽い熱中症の場合は1~2回服用したあと様子を観察し、症状の改善が見られないもしくは、症状が悪化する場合は病院を受診してください。

クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒 |めまい、吐き気などの症状がある方に

クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒 45包【第二類医薬品】

効能効果
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
※しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。

クラシエ漢方五苓散料エキス顆粒は、のどが渇いて、尿量が少なくなっているタイプの、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などを伴う暑気あたりに使用できる漢方薬です。

暑気あたりに使用する場合には、5~6日間使用し、症状がよくならない場合は、添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。また、症状が段々ひどくなるような場合にはすぐに受診することをおすすめします。

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒|こむら返りなどの症状がある方に

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒 20包【第二類医薬品】

効能効果
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒は、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛や、こむら返りなどの症状に使用できる漢方薬です。

ツムラ漢方芍薬甘草湯エキス顆粒は、症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないでください。

漢方薬には夏バテに使えるものもある

夏の体調不良には熱中症とは別に、夏バテがあります。

夏バテは病名ではなく、夏の高温多湿の環境が原因で起こる体調不良の総称です。夏バテの症状は人によってさまざまですが、主に食欲不振や立ちくらみ、全身のだるさや倦怠感があげられます。

熱中症と夏バテでは、適した薬が異なります。以下の記事では夏バテに使える市販薬を紹介してます。

熱中症の症状|熱中症が起こりやすい環境・起こしやすい人

熱中症の症状は、重症度で分類されています。

重症度 症状
重症度Ⅰ度
(軽症)
めまい、立ちくらみ、生あくび、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)、意識がはっきりしている など
重症度Ⅱ度
(中等症)
頭痛、吐き気、嘔吐、下痢等、全身の倦怠感や脱力、意識が何となくおかしい など
重症度Ⅲ度
(重症)
からだがひきつる(けいれん)、まっすぐ歩けない、呼びかけに対して返事がおかしい、意識がない など

熱中症が起こりやすい環境|室内でも熱中症を起こす?

熱中症は、日常生活や運動中、作業中などさまざまな環境で発生しています。

そのなかでもとくに高温多湿、風が弱い、日差しが強い、熱を発生するものがあるなどの環境では、熱中症が起こりやすくなります。具体的な場所として工事現場や運動場、気密性の高いビルやマンションの最上階などがあります。

年代別に熱中症の発生場所を見ると10代は運動中に、成年の男性は作業中に、乳児期や高齢者及び40代以上の女性では在宅で多く発生しています。

また、日常生活が原因で起こる熱中症では、屋内での発症が屋外の2倍以上になっています。

さらに、2018年の厚生労働省人口統計では、熱中症の死亡者のうち家庭(庭を含む)が原因となっているものが、56.5%を占めているとの結果がでています。

熱中症を起こしやすい人

熱中症は誰にでも起こる可能性があります。その中でも熱中症を起こしやすい人は、以下のような人です。

・脱水状態にある人
・高齢者、乳幼児
・からだに障害のある人
・肥満の人
・普段から運動をしていない人
・暑さに慣れていない人 など

とくに高齢者や、低栄養や下痢、感染症等で脱水気味の人は、熱を運び出す血液そのものが減少し、効率よく熱を体外へ逃せなくなってしまうため、熱中症を起こしやすくなってしまいます。

熱中症への対処法|応急処置・治し方など

熱中症は重症度によりⅠ〜Ⅲにわけることができ、重症度によって対処法が異なります。熱中症の対処法については「環境省|熱中症の対処方法(応急処置)」のチャート図も参考にしてください。

重症度Ⅰ度(軽症)の場合|現場での応急処置

重症度Ⅰ度(軽症)では、めまいやこむら返りなどの症状があらわれますが、意識ははっきりとした状態を指します。

重症度Ⅰ度(軽症)の場合は、通常、現場での応急処置をおこないます。すぐに涼しい場所へ移動し体を冷やす、水分を自分で飲んでもらうなどして症状の改善をはかりましょう。

水分補給をする場合は、水だけでなく塩分の摂取も重要です。厚生労働省は、水分と塩分の補給の目安として0.1~0.2%の食塩水を推奨しています。水分と塩分を摂取できるものには、オーエスワンなど市販の経口補水液やスポーツドリンクなどがあります。

また、応急処置中は常に誰かが見守り、症状の観察を行うことも重要です。

■重症度Ⅰ度(軽症)の場合の対処法

・風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内等に避難させる

・冷たい水を持たせて、自分で飲んでもらう

・皮膚を濡らしてうちわや扇風機で扇いだり、氷やアイスパックなどで体を冷やす など

重症度Ⅱ度(中等症)の場合|病院へ搬送

意識がおかしい、自分で水分・塩分を摂れない状態、もしくは応急処置をしても症状の改善が見られない、もしくは悪化したときは重症度Ⅱ度(中等症)と判断し、救急車を呼ぶなどしてすぐに病院に搬送しましょう。

救急車が到着するまでの間も、体を冷やし続けることが大切です。

体を冷やす場所

体を冷やす場所として効果的なのは、首の付け根、両側の脇の下、太ももの付け根の前側など、太い血管(静脈)がある部分です。皮膚をとおして太い血管(静脈)を冷やすことで、体内を冷やすことができます。

体を冷やすときは、冷やした水のペットボトルやビニール袋入りのかち割氷、氷のう等をタオルでくるんで、首の付け根、両側の脇の下、太ももの付け根の前側などにあてましょう。

熱中症にならないために|予防・対策方法(水分補給など)

熱中症にならないための予防・対策には以下のような方法があります。

・暑さを避ける
・こまめに水分を補給する
・暑さに慣れる
・暑さに備えた体づくりをする
・体力や体調を考慮する など

暑さを避ける

熱中症にならないためには、暑さを避けることが重要です。

暑さを避けるための方法には、熱中症リスクの高い場所や活動を避ける、室内で涼しく過ごすための工夫をする、暑さを防いだり汗を逃したりできる衣服を着るなどがあります。

こまめに水分補給をする

人間は軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じません。そのため、のどが渇く前、暑い場所に行く前などこまめな水分補給を行いましょう。

また暑い日で、とくに湿気が高い日や風が弱い日などは、汗をかく量が多くなるため、十分な水分補給が重要です。

1日あたりの水分摂取量の目安は、以下のとおりです。

高齢者を含む学童から成人 500〜1,000mL/日
幼児 300〜600mL/日
乳児 体重1kg当たり30〜50mL/日

■水分補給するときの注意点
水分補給をする場合は、水だけでなく塩分の摂取も重要です。厚生労働省は、水分と塩分の補給の目安として0.1~0.2%の食塩水を推奨しています。

水分と塩分を摂取できるものには、オーエスワンなど市販の経口補水液やスポーツドリンクなどがあります。ただ、スポーツドリンクには塩分量が少なく、糖分を多く含むものがあるため、飲みすぎによる糖分の過剰摂取に注意しましょう。

なお、経口補水液やスポーツドリンクを飲むことに抵抗があるなどで、水での水分補給をしたい方は、塩分摂取ができるタブレットを一緒にとるとよいでしょう。

水100mlに対して、塩分チャージタブレッツを1~2粒食べることで、推奨される水分と塩分をバランス良く補給することができます。

暑さになれる

人間が上手に汗をかけるようになるためには、暑さへの慣れが必要です。そのため、急に暑くなった日に屋外で過ごしたり、久しぶりに暑い環境で活動したり、涼しい地域から暑い地域へ旅行したりすると、熱中症になりやすくなります。

とくに暑くなり始めや、急に暑くなった日、厳しい暑さが続く場合は、ムリをせず徐々に暑さに慣れることが大切です。

暑さに備えた体づくりをする

体が暑さに慣れ、体が暑さに強くなることを暑熱順化といいます。暑熱順化すると同じ体温でも汗をかく量が増え、効果的な体温調節ができるため、熱中症になる危険性が少なくなります。

暑熱順化は、やや暑い環境において、ややきついと感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウォーキング等)を継続することで獲得できます。ただし、運動量はあくまでも目安です。体力には個人差があるため、無理をしないようにしましょう。

体力や体調を考慮する

脱水状態や十分な食事をとっていないなど、万全な体調でないまま暑い環境にいくと、熱中症を起こしやすくなります。

とくに、風邪等で発熱したり、下痢になったりしている場合や、深酒をして二日酔いになっている場合は、脱水状態であるため非常に危険です。

体調が悪く、体力が万全ではない場合は、暑いところでの活動は避けましょう。

高齢者・子どもへの熱中症対策

高齢者・子どもは以下のような理由で、熱中症のリスクが高くなるため、十分な熱中症対策が必要になります。

高齢者 ・暑いと感じにくくなる
・体内の水分量が減少する
・のどの渇きを感じにくくなる など
子ども ・体温調節機能が未発達
・高温時や炎天下で深部体温が上がりやすい など

高齢者の熱中症対策

高齢者の熱中症対策には、こまめな水分補給とこめまな室内の温度調整、周囲のサポートが重要です。

とくに高齢者には、のどの渇きを感じにくくなるという特徴があるため、のどの渇きがない場合でもこまめな水分補給ができるように、周囲の人がサポートすることが重要です。

また、高齢者の場合、暑さを感じにくくなるという特徴もあります。周囲の人が協力して、室内温度をこまめにチェックし、暑い日には冷房を積極的に活用するようにしましょう。

室温については28度前後を目安に快適な温度を保つようにしましょう。

子どもの熱中症対策

子どもの熱中症対策には、以下のことが重要です。

・顔色や汗のかき方を十分に観察する
・適切な飲水行動を学習させる
・日頃から暑さに慣れさせる
・適切な衣服を選ぶ など

子どもを熱中症から守ってあげるためには、保護者が子どもの様子を観察し、適切な対応をしてあげることが重要です。

たとえば顔が赤く、ひどく汗をかいている場合は、深部体温が上昇している可能性があるため、涼しい場所で休ませる必要があります。

また、子どもは遊びなどに熱中すると、水を飲むことを忘れてしまう場合があるため、保護者が状況に応じて飲水を促す必要があります。

運動時の熱中症対策

運動時は大量の汗をかき、熱中症のリスクが高くなるため注意が必要ですが、適切な対策をすることで防ぐことができます。

運動時の熱中症対策では、以下のことが重要です。

・水分補給をこまめに行う

・個人の条件や体調を考慮する

・服装に気をつける など

水分補給をこまめに行う

水分補給をする場合は、水だけでなく塩分の摂取も重要です。厚生労働省は、水分と塩分の補給の目安として0.1~0.2%の食塩水を推奨しています。

水分と塩分を摂取できるものには、オーエスワンなど市販の経口補水液やスポーツドリンクなどがあります。なお、スポーツドリンクには、糖分を多く含むものがあるため、飲みすぎによる糖分の過剰摂取に注意しましょう。

水分補給を行うときは、冷たい飲み物を飲むといいです。冷たい飲み物には深部体温を下げる効果があります。

個人の条件や体調を考慮する

体力のない人、肥満の人、暑さに慣れていない人は、熱中症を起こしやすため、暑い時の激しい運動を避けましょう。

また、下痢や発熱、疲労など体調の悪いときも熱中症を起こしやすいため、激しい運動を避けましょう。

服装に気をつける

運動をするときには、浸透性や通気性のよい素材の服装を選びましょう。

また、屋外では頭部への直射日光を避けるために、帽子をかぶるようにしましょう。

コロナ禍における熱中症対策

コロナ禍において、感染症対策を取り入れた生活様式が求められています。ただ、暑い時期においては、感染症対策が熱中症のリスクを高める要因となる可能性があるため注意が必要です。

とくに、感染症対策であるマスクの着用と換気は、熱中症のリスクを高める要因になります。

マスク着用時の注意点

マスク着用時は激しい運動をさけましょう。また、マスク着用時は水分補給がしずらくなります。のどの渇きがなくても意識して水分を補給するようにしましょう。

マスク着用時で気温・湿度が高い時は、特に熱中症に注意する必要があります。

換気をする時の注意点

感染症対策において、ドアや窓を開けての換気は重要な対策です。ただし、換気を行うと暑い空気が室内に入ることで、室温が上昇して熱中症のリスクが高くなります。

換気を行う時は、室温上昇に注意しつつ、エアコンを使用することが重要です。

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監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美

(経歴)
  • 昭和大学大学院薬学研究科修了
  • 昭和大学薬学部客員講師
  • 株式会社ミナカラ/ ミナカラ薬局
  • 薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
  • 【著書】
  • •現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
  • •現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
編集者ページへ
高橋 伊津美 プロフィール画像
編集者

株式会社ミナカラライター朝比奈 裕介

看護師歴10年の経験をいかして、『正確でわかりやすい』医療情報の発信をおこないます。ミナカラのライターとして、ヘルスケアがもっと身近で感動的になる世界をつくっていきます。

編集者ページへ
朝比奈 裕介 プロフィール画像

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