ピル服用中の不正出血はなぜ?|原因やよくあるお悩みについて解説
ピル服用中の不正出血はなぜ?
ピル服用中の不正出血は、主に、ピルに含まれる女性ホルモンによって、今までのホルモンバランスが崩れ、子宮内膜が子宮にとどまれずに剥がれ落ちることで起こります。
不正出血は、通常の生理による出血ではない出血を指しますが、茶色っぽいおりものが出ることもあれば、生理のような血が出るなど、出血の状態は人によってさまざまです。
ピルは、避妊目的や月経困難症、生理不順など目的や症状に合わせて処方される薬です。また、超低用量・低用量・中用量・高用量など成分や量が異なるものがあります。
不正出血は特に飲み始めに起きやすい
特に飲み始めの周期は、ホルモンバランスの変化により、不正出血が起こりやすいと言われています。
ピルの使用中に不正出血が起こった場合、身体に問題がない場合と、注意しなければいけない場合があります。
また、ピルを服用中でもピル以外が原因で不正出血が起きることもあります。その際は、原因を特定し適切な治療を行う必要があるため、病院を受診しましょう。
ピルの飲み忘れで不正出血が起きることも
ピルを飲み忘れることで、それまで飲み続けていた薬の効果が弱くなり、不正出血を起こすことがあります。
そのほか、下痢や嘔吐などでうまく薬が吸収されなかった場合にも薬の効果が弱くなり、不正出血が起こってしまうことがあります。
不正出血が大量に起きた場合は?
不正出血の量は、通常の生理と同じくらいの出血があったり、おりものに混じる程度の少量の出血であったりと、人によってさまざまです。
ただし、頻繁にナプキンを変えなければいけないなど、量が多いと思う場合は医師にご相談ください。
ピル以外が原因の出血について
ピルの服用中であっても、次のようにピル以外を原因とする不正出血が起きる場合があります。
薬やサプリメントとの飲み合わせ
ピルと併用できる薬やサプリメントは数多くありますが、飲み合わせによっては不正出血を起こすことがあります。現在服用中の薬・サプリメントがある場合や併用を希望する場合は、医師に相談をしましょう。
性行為の後
性行為の後に不正出血が起きることがあります。
原因はいくつか考えられますが、性行為直後より鮮やかな出血が止まらない場合、腟や陰部に切り傷が生じている場合もあります。
また、性行為のたびに出血が起きる場合も検査や適切な治療をする必要があるため、婦人科を受診してください。
病気が原因の場合も
不正出血は、病気が原因で生じていることもあります。
病気によっては、おりものの色の変化や腹痛、かゆみなどの不正出血以外の症状をともなうことがあるため、注意しておきましょう。
不正出血以外に何か症状がある場合は、必ず医師に相談してください。
ピル服用中の不正出血はいつまで続く?
ピルのなかでも、低用量ピルの副作用で多い症状は不正出血です。ただし、体が慣れるまでの数か月間を飲み続けることで、次第におさまっていくこともあります。
ご参考までに、ルナベル配合錠ULD(ノルエチステロンとエチニルエストラジオール配合の21錠タイプのピル)を用いた臨床試験において、不正出血の発現率は第1周期(最初の4週間)で42.1%にみられましたが、周期を重ねるに従い減少したという研究結果も報告されています。
不正出血が止まらない場合は?
不正出血が止まらないという場合、「不正出血が何日間も続いて止まらない」もしくは「出血の量が多く、止まらない」という2パターンが考えられます。
不正出血がどのくらいの期間続くかどうかは、飲み始めの数日程度でおさまる方もいれば、それ以上長く続く方もいます。また、出血の量も人によってさまざまですが、「長引いている」と感じたり、「量が多い」と思う場合、様子をみてもおさまらない場合は、適切な治療を行う必要があるため、なるべく早く医師にご相談ください。
不正出血がある間は性行為をしても大丈夫?
細菌に感染するおそれもあるため、不正出血がある間の性行為は避けましょう。
また、不正出血により、低用量ピルの避妊効果が弱まるかどうかは明らかにされていません。
不正出血が起きたときの対処法
ピルを使い始めて、不正出血が起こった場合、出血の量や出血の期間、他に気になる症状がないかなどをよく観察しておきましょう。
自己判断でむやみに薬の使用を中止してしまうと、出血の量が増えたり、長く出血が続いてしまうことにつながります。
対処に困ったときや不安なときは、医師にご相談いただくと安心です。
生理用のナプキンなどを用意しておきましょう
不正出血が起きたときは、生理用のナプキンなどで対処しましょう。
ピルを飲み始めて3シート目までの間は、比較的不正出血が起こりやすいため、いざというときのため携帯しておくことをおすすめします。


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