リスパダールの効果と副作用、特徴について添付文書から徹底解説!

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薬剤師監修日:

リスパダールの剤型・効果・注意点について解説しています。リスパダールを服用するときの参考にしてください。

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 山田 真理子
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リスパダールとは?

リスパダールは統合失調症や小児における自閉スペクトラム症にともなう易刺激性に用いられます。

この記事では、リスパダールについて添付文書を中心に解説しています。

リスパダールはどんな薬?

リスパダールは、1996年に発売された抗精神薬です。
発売時の適応症は統合失調症のみでしたが、2016年に小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応が追加されました。

リスパダールは、抗ドパミン作用だけでなく、抗セロトニン作用もあわせもつ薬です。

剤形は内服として錠剤、細粒、OD(口腔内崩壊)錠、内用液の4つの剤型と筋注用があります。ただし、規格や剤形によっては適応が異なることがあります。

適応疾患

リスパダールの適応疾患は、統合失調症、小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性です。

市販薬

リスパダールは医師の処方箋が必要な医療用医薬品で、現在市販薬は販売されていません。

ジェネリック医薬品

リスパダールのジェネリック医薬品は主に「リスペリドン+剤形+規格+会社名」という名称で販売されています。
後発品には、内服として錠剤、細粒、OD(口腔内崩壊)錠、内用液の4つの剤型があります。

リスパダールの効果・作用

作用機序

リスパダールは、ドパミンやセロトニンの機能を調節することにより、症状を改善させます。

効果・効能

リスパダール錠1mg/2mg、リスパダール細粒1%、リスパダールOD錠0.5mg/1mg/2mg/リスパダール内用液1㎎の効能・効果は以下のとおりです。

統合失調症
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性

リスパダール錠3mg、リスパダール コンスタ筋注用においては、統合失調症のみの適応となっています。

効能・効果に関連する使用上の注意

リスパダールを小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の治療に用いるときは、原則として5歳以上18歳未満の人に使用することとされています。

リスパダールのADHD・発達障害・うつへの効果は?

ADHD・うつ・発達障害全般の治療に適応は認められていません。
双極性障害やチック症などの精神疾患においても同様です。

しかし、医師の判断によって処方される可能性はありますので、処方されたときは、医師の指示に従って正しい服用を心がけてください。

リスパダールの認知症への効果は?

リスパダールの適応症として、認知症は記載されていません。

しかし、医師の判断によって処方される可能性はありますので、処方されたときは、医師の指示に従って正しい服用を心がけてください。

高齢者の場合は、生理機能の低下などによって副作用があらわれやすいことがありますので、ご注意ください。

リスパダールの用法・用量

ここからはリスパダールの内服薬について解説していきます。

用法・用量

リスパダールの用法・用量は症状によって異なります。(内用液は同用量をml換算で服用してください)

■統合失調症の場合
通常、成人はリスペリドンとして1回1mg1日2回より始め、徐々に増量します。
維持量は通常1日2~6mgを原則として1日2回に分けて服用します。
年齢や症状により服用量が変わることがありますが、1日量は12mgを超えないこととされています。

■小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の場合
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に用いる場合は、小児の体重によってリスパダールの服用量が変わります。

体重15kg以上20kg未満の人では、1日1回0.25mgより服用開始し、4日目より1日0.5mgを2回にわけて服用します。
症状により服用量は変化しますが、増量時は1週間以上間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量します。
ただし、1日最大量は1mgを超えないこととされています。

体重20kg以上の人では、1日1回0.5mgより服用開始し、4日目より1日1mgを2回にわけて服用します。
症状により服用量は変化しますが、増量時は1週間以上間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量します。
ただし、1日最大量は20kg以上45kg未満の人は2.5mg、45kg以上の人は3mgを超えないこととされています。

リスパダール液の飲み方

主にリスパダール内用液の服用方法について説明いたします。
全ての剤型において共通の注意点もありますので、しっかりと確認しておきましょう。

■リスパダール内用液の服用方法
1回量を直接服用するか、1回量を水、ジュースまたは汁物に混ぜてコップ一杯(約150mL)くらいに希釈して服用し、希釈後はなるべく速やかに服用してください。
ただし、薬の含量が低下することがありますので、茶葉抽出飲料(紅茶、烏龍茶、日本茶など)やコーラとは混ぜないでください。

用法・用量に関連する使用上の注意

リスパダールの活性代謝物はパリぺリドンであり、パリぺリドンと併用することで作用増強のおそれがあるため、リスパダール服用中はパリぺリドンを含む薬との併用は避けてください。

頓服として処方されたときは?

リスパダールは通常、毎日継続して飲む薬として処方されることが多いですが、医師の判断により頓服として処方されることがあります。具体的な服用量や服用のタイミングは、必ず自分自身の症状を理解している医師と相談したのちに決定した使用方法を守ってください。

リスパダールの使用上の注意

糖尿病の症状悪化に注意!

リスパダールを服用することによって、高血糖や糖尿病の悪化がみられることがあり、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡などの重大な副作用を引き起こす可能性があります。
糖尿病の方や既往歴のある方、危険因子の有する方は症状に注意するとともに、血糖値の測定等を行うなどして、十分に注意する必要があります。

リスパダールを服用してはいけない人

昏睡状態の人、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある人、アドレナリン服用中の人、リスパダールの成分であるリスぺリドンおよびパリぺリドンに対して過敏症を起こしたことのある人は、リスパダールを使用することはできません。

リスパダールを服用する際に注意が必要な人

以下にあてはまる人は、リスパダールの使用には注意が必要です。
症状の悪化や副作用などのリスクが高まる可能性もありますので、事前に医師に伝えておきましょう。

■心・血管系疾患、低血圧、又はそれらの疑いのある患者
■不整脈の既往歴のある患者、先天性QT延長症候群の患者
■パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者
■てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
■自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者
■肝障害のある患者
■腎障害のある患者
■糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者
■高齢者、小児、妊婦、授乳婦
■不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
■脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者

高齢者は使用できる?

高齢者のリスパダールの使用は可能ですが、錐体外路症状等の副作用があらわれやすく、腎機能障害を持つ人では、血中濃度の上昇や半減期が延長することがあるため、慎重な服用が必要です。

妊娠中に使用できる?

妊娠中はできるだけ控えることとなっていますが、どうしても必要な場合は、必要最小限の範囲で用います。

妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告があります。

妊娠中または妊娠の可能性がある人は、事前に医師に伝えるようにしてください。

授乳中に使用できる?

授乳中のリスパドールの使用は可能ですが、薬の成分が乳汁に移行する可能性があるため、リスパドール服用中は授乳を中止を検討しましょう。

子どもは使用できる?

統合失調症の場合、13歳未満の小児には臨床試験は実施されていません。また、小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性には低出生体重児、新生児、乳児、5歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施されていません。

しかし、医師の判断で処方されることもありますので、その場合は医師の指示に従って服用してください。

リスパダールとアルコールの併用に注意!

アルコールは中枢神経抑制作用を有するため、リスパダールとの併用により相互に作用を増強することがあるため、注意が必要です。
飲酒習慣がある場合は、医師と相談しておきましょう。

リスパダールの副作用

リスパダールの眠気の副作用に注意!

リスパダール副作用として眠気や注意力の低下があらわれることがあるため、リスパダール服用中は運転などの危険を伴う機械の操作は避けてください。
リスパダール添付文書にも、重要な基本的注意として記載されています。
目に見える副作用を感じていない場合でも、注意力や集中力が低下している可能性がありますので、ご注意ください。

リスパダールの主な副作用

リスパダールの副作用で5%以上報告されているものは、食欲不振、不眠症、不安、アカシジア、振戦、構音障害、傾眠、めまい、ふらつき、流涎過多、便秘、悪心、嘔吐、筋固縮、月経障害、易刺激性、倦怠感、口渇があります。

その他にも気になる症状があるときは医師に相談しましょう。

リスパダールの重大な副作用

以下のような症状があらわれたときは出来るだけ早く医療機関を受診してください。

副作用 症状
悪性症候群 他の原因がなく、37.5℃以上の高熱が出る、汗をかく、ぼやっとする、手足が震える、身体のこわばり、話しづらい、よだれが出る、飲み込みにくい、脈が速くなる、呼吸数が増える、血圧が上昇するなど
遅発性ジスキネジア 繰り返し唇をすぼめる、口をもぐもぐさせる、歯を食いしばる、勝手に手が動いてしまう、手に力が入って抜けない、足が動いてしまい歩きにくいなど
麻痺性イレウス お腹がはる、著しい便秘、腹痛、吐き気、おう吐などがみられ、これらの症状が持続するなど
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 けいれん、意識の低下、頭痛、吐き気、嘔吐など
肝機能障害、黄疸 倦怠感、食欲不振、発熱、発疹、吐き気・おう吐、かゆみ、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色になるなど
横紋筋融解症 手足・肩・腰・その他の筋肉が痛む、手足がしびれる、手足に力がはいらない、全身がだるい、尿の色が赤褐色になるなど
不整脈 めまい、胸がドキドキする、胸の痛み、気を失うなど
脳血管障害 めまい、意識がうすれる、考えがまとまらない、頭痛、嘔吐、半身まひ、しゃべりにくい、判断力の低下など
高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡 口渇(のどがかわく)、多飲、多尿、体重減少、意識の低下、悪心・嘔吐、深く大きい呼吸など
低血糖 冷や汗がでる、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感をおぼえる、寒気がする、動悸がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬけた感じがする、ボーッとしている、意識がなくなるなど
無顆粒球症、白血球減少 突然の高熱、さむけ、のどの痛み、だるさなど
肺塞栓症、深部静脈血栓症 胸の痛み、息苦しい、息切れ、ふらつき、下肢のむくみなど
持続勃起症 性欲に関係なく起こる陰茎の持続する勃起

リスパダールを服用すると太る?

リスパダールの副作用として体重増加があります。逆に体重が減少することもあると報告されています。
体重増加や体重減少が顕著なときなどは医師に相談してください。

リスパダールが血圧に与える影響は?

リスパダールの飲みはじめや、再度服用をはじめるとき、増量をしたときに起立性低血圧があらわれることがあるので、通常は少量から徐々に増やしていきます。もし、低血圧が現れるようであれば対処する必要があるので、きちんと医師に相談してください。

リスパダールの個人輸入

リスパダールを、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する場合は、下記のリスクがあるため注意が必要です。

・個人輸入で入手した医薬品で発生する問題はすべて自己責任となる
・販売ページに商品についての詳細な説明がないため、購入後に自分で外国語の取扱説明書を読む必要がある
・日本国内で流通している医薬品とは異なり、品質が保証されているとは限らない
・正規品かどうかの判別が難しい
・副作用があったときに国の補償などを受けられない

医師から処方された医療用医薬品で重大な副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度などで補償されることがあります。

しかし、ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者などから購入する医療用医薬品の場合は、すべて補償の対象外になります。

ネット通販(個人輸入など)や個人輸入代行業者にはさまざまな危険がともなうおそれがあるため、ご自身の安全のためにも、病院を受診し適切な薬を処方しても​​​​​らいましょう。

おわりに

リスパダールは統合失調症・小児自閉スペクトラム症に効果的な薬です。
思わぬ副作用の発現をふせぐためにも、用法用量を守った正しい服用を心がけてください。
もし効果に疑問を感じたときは、一人で悩まずに医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師山田 真理子

(経歴)
  • 同志社女子大学薬学部医療薬学科卒業
  • 医療法人徳洲会岸和田徳洲会病院
  • 有限会社わかば薬局
  • 株式会社杏林堂薬局
  • 株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
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