アズノールうがい液と同じ成分の市販薬|処方薬との違いも解説
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薬剤師監修日:
アズノールうがい液は、口や喉の炎症を鎮める効果のあるうがい薬です。この記事では、アズノールうがい液と同じアズレンスルホン酸ナトリウム水和物を含む市販薬をのどスプレーとうがい薬に分けて紹介します。また、アズノールうがい液と市販薬の違いについても解説します。

アズノールうがい液とは?
アズノールうがい液は、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物を成分とする青色のうがい薬で、喉の炎症や扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口の中にできた傷の治療に使われています。
アズレンスルホン酸ナトリウムの効果
アズレンスルホン酸ナトリウムは、口や喉の粘膜に直接作用し、赤み・腫れなどのアレルギー反応を引き起こすヒスタミンという物質をおさえることで、炎症を鎮める効果があります。
そのほか、炎症を鎮める効果などによって、口の中にできた口内炎などの傷の治癒を早める効果も確認されています。
アズノールうがい液と同じ仲間の薬
アズノールうがい液と同じアズレンスルホン酸ナトリウムを含む処方薬には、アズレンうがい液などがあります。
それぞれの薬は、水にうすめて使ううがい液だったり、水に溶かして使う顆粒だったりと剤形などに違いはありますが、効能・効果に違いはありません。
アズノールうがい液と 同じ成分の薬 |
・アズレンうがい液 ・含嗽用ハチアズレ顆粒 ・アズレイうがい液 ・アズレン含嗽用アーズミンうがい液 など |
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アズノールうがい液と同じ成分の市販薬はある?
アズノールうがい液と同じ成分アズレンスルホン酸ナトリウムを配合した市販薬は、いくつか販売されており、うがい薬以外にのどスプレーなどもあります。
うがい薬とのどスプレーはどっちがいい?
うがい薬やのどスプレーは、症状や使う目的、使用するシーンに応じて選びましょう。
特徴 | |
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うがい薬 | ・喉の痛み・腫れや口の中の腫れに ・家族みんなで使える |
のどスプレー | ・喉の痛み・腫れなどの炎症や喉の不快感に ・喉を使いすぎて声が枯れたときや口内炎にも ・患部に直接噴射するタイプ ・外出時の持ち運びにも便利 |
アズノールうがい液と同じ成分の市販薬
パープルショットうがい薬F
パープルショットうがい薬F 50ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】

効能・効果 |
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口腔・咽喉のはれ、口腔内の洗浄 |
アズノールうがい液と同じ有効成分のアズレンスルホン酸ナトリウムを配合しています。
1回分のうがい必要量がワンプッシュで出せます。計量カップが付いているので簡単に計量できて使いやすいです。
チョコラBB口内炎リペアショット
チョコラBB口内炎リペアショット 30ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】

効能・効果 |
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口内炎、のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ |
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物に加え、殺菌消毒成分であるセチルピリジニウム塩化物水和物が配合されています。
喉の痛みや口内炎に効果を発揮する喉スプレーで、患部を殺菌して炎症も抑えます。
メントール味で爽やかな使い心地です。
アズノールうがい液|処方薬と市販薬の違い
アズノールうがい液は、医師が診察を通して患者さんの病状に応じて処方する薬ですが、市販薬は、病気や症状を自分で判断した上で選ぶ薬であるため、使える症状に違いがあります。
【アズノールうがい液の効能・効果】
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷
また、有効成分アズレンスルホン酸ナトリウムの濃度もそれぞれ異なります。
アズレンスルホン酸ナトリウムの濃度(100ml中) | |
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アズノールうがい液 | 4g |
パープルショットうがい薬F | 0.4g |
チョコラBB口内炎リペアショット | 0.02g |
アズノールうがい液と同じ成分の市販薬に関するQ&A
Q 色は何色ですか?着色料は使っていますか?
A この記事で紹介しているパープルショットうがい薬Fの色は、アズノールうがい液と同じ青色です。着色料は使用しておらず、有効成分自体の色になります。
Q うがい薬を誤って飲んでしまったが、大丈夫?
A 薄めた液を飲んでしまった場合、少量であれば問題ありません。
ただし原液を大量に飲んでしまった場合は、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、腹痛などの副作用が起こる可能性があります。何か症状があらわれた場合や心配なことがある場合は、病院を受診しましょう。
Q 妊娠中・授乳中でも使えますか?
A この記事で紹介している薬には、ヨウ素が含まれていないため、妊娠中・授乳中の方でもお使いいただけます。イソジンなどに含まれるポビドンヨード(ヨウ素)は、妊娠中・授乳中の方が過剰摂取すると、赤ちゃんへの甲状腺機能に影響をおよぼすおそれがあることが分かっています。そのため、ポピドンヨード配合のうがい薬を使用したい場合は、事前に医師にご相談いただくことをおすすめします。
アズレンスルホン酸ナトリウムを含むうがい薬を使う際は、薬液は飲み込まないように注意してください。
Q ずっと使ってもいいですか?
A 5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合は、使用を中止し医師・薬剤師にご相談ください。
うがい薬を効果的に使用するためには、症状があるときにのみ使うなど、適したタイミングや手順を守ることが大切です。
風邪・インフルエンザなどの感染症を予防したい場合は、殺菌・消毒作用のあるうがい薬を使うか、もしくはうがい薬の代わりに水・ぬるま湯によるうがいで予防することもできます。
殺菌・消毒作用のあるうがい薬については、別記事で詳しく解説しています。
正しいうがいの仕方
うがい薬の効果を十分に発揮させるためには、正しい方法でうがいをすることが大切です。
正しいうがいの仕方を症状・目的別に説明します。
殺菌・消毒や喉の痛み・腫れでうがいをする場合
①口の中に残った食べかすなどを取り除くため、少し強めにブクブクっと口の中をゆすいで吐き出します。
②添付文書や容器などに書かれた方法に従って正しくうすめたうがい薬を適量口に含みます。
天井が見える程度に上を向き、喉の奥までうがい薬が行き渡るように、約15秒位ガラガラうがいを続けて、吐き出します。もう1度15秒位ガラガラうがいを繰り返します。
以上を1日数回行います。
口の中の腫れでうがいをする場合
①正しくうすめたうがい薬を適量口に含み、頬を左右に交互にふくらませて移動させ、歯の間まで洗い出すイメージで、ブクブクを繰り返して吐き出してください。
②①を数回繰り返します。
以上を1日数回行います。
アズノールうがい液とイソジンガーグル液の違い
アズノールうがい液と同じうがい薬のひとつとして、「イソジン」でお馴染みのイソジンガーグル液があります。
アズノールうがい液とイソジンガーグル液は、同じうがい薬でも、使う目的が異なります。
アズノールうがい液は炎症をおさえ、患部の治りを早めるために使ううがい薬であるのに対し、イソジンガーグル液は、口腔内の消毒および感染予防のために使ううがい薬であるという違いがあります。
作用 | |
---|---|
アズノール | 消炎作用・創傷治癒促進作用 |
イソジン | 殺菌・消毒作用 |
記事で紹介されている商品一覧
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