クロミッドの効果・正しい飲み方は?妊娠率があがるタイミングも紹介!

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排卵誘発剤のクロミッドについて解説。クロミッドの効果や副作用、効果を最大限に得るために注意すべき飲み方などを現役薬剤師監修で解説します。妊娠するためのタイミングのポイントを掲載!

クロミッドの概要

クロミッドは軽度の排卵障害の治療に効果がある排卵誘発剤です。

排卵障害は、なかなか卵胞が育たず排卵が起こりにくい状態や、排卵日が特定しづらい状態を指します。クロミッドで排卵を促し、排卵の時期に性交渉を持つことで妊娠確率を上げることを目指し、不妊治療でよく使用される薬です。

主成分はクロミフェンクエン酸塩で、クロミッドのほかに、セロフェンという名前でも販売されています。

なお、クロミッドなどの排卵誘発剤は、医師の診察の上で処方される処方薬です。ネット通販などでは購入することができません。

クロミッドの効果

クロミッド錠50mgの添付文書によると、クロミッドの効果は「排卵障害に基づく不妊症の排卵誘発」とされています。

重症の排卵障害の場合にはクロミッドが効かないこともありますが、排卵が遅れたり、ときどき排卵がないなど軽度の方には効果があります。

いつ排卵するの?

排卵障害が軽度であれば生理周期の14日目頃に排卵が起こります。しかし、クロミッドを飲んでも排卵しない、排卵が早まる、遅れて排卵するなど、個人差が大きいため排卵時期は断定できません。

クロミッドを使用しながら、予測される排卵日前に、クリニックで卵胞チェックを受けることで排卵日を特定しやすくなります。

排卵しない場合は?

クロミッドの使用量を増やしても排卵が起こらない場合は、錠剤タイプの排卵誘発剤ではなく、ゴナドトロピン製剤の注射剤を使用または併用して排卵を促します。

ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法)と呼ばれ、卵巣の卵胞に直接働いて発育させる働きがあるので、生理3〜5日目から筋肉注射します。注射の回数や方法は、原因や重症度などで異なるので、医師とよく相談してください。

男性にも使用するの?

クロミッド錠50mgの添付文書には、男性不妊に対しての効果は記載されていませんが、治療の現場では医師の判断によって、男性にも処方されるケースがあります。

精子形成には、さまざまなホルモンが関係しています。男性不妊でFSH、LHのホルモン数値が低い場合には、ホルモンへの刺激を高めることを目的としてクロミッドが処方されることがあるのです。

ただしクロミッドは、男性不妊には保険適応がありません。治療に使用した場合は自費での支払いとなります。

クロミッドの飲み方

通常は1日1回1錠を5日間使用しますが、個人の状態によって処方は異なる可能性があります。必ず医師の指示に正しく従って飲んでください。

クロミッド錠50mgの添付文書によると、飲み方は以下のとおりです。

無排卵症の患者に対して本剤により排卵誘発を試みる場合には、まずGestagen、Estrogen testを必ず行って、消退性出血の出現を確認し、子宮性無月経を除外した後、経口投与を開始する。

通常、第1クール1日クロミフェンクエン酸塩として50mg 5日間で開始し、第1クールで無効の場合は1日100mg 5日間に増量する。

用量・期間は1日100mg 5日間を限度とする。

いつからいつまで飲む?

月経の3~8日目から飲み始めます。使用量は個人差があり、1日0.5~3錠を5日間続けて使用します。

もしクロミッドを使用後に、基礎体温が高温期に移行した場合は、5日分飲み終わっていなくても使用を中止してください。

飲み忘れた場合は?

クロミッドを飲み忘れた場合は、気が付いた時点ですぐに飲んでください。ただし、次に飲む時間が近いときは、1回分を飛ばしてください。2回分を一度に飲むことはできません。

不明な点はかかりつけの医師に確認しましょう。

飲酒はしてもいいの?

クロミッドの添付文書には、飲み合わせに注意が必要な薬や食品の指定はありません。しかし、予防可能な不妊症の要因には「喫煙・飲酒習慣」があげられます。

妊娠を希望する場合は、食生活の改善や規則正しい生活を心がけるよう注意しましょう。

クロミッドの副作用

クロミッドの副作用として、卵巣が腫れてお腹が痛くなったり、目のかすみや発疹、頭痛、吐き気、疲労感などの症状が現れることがあります。

妊娠しづらくなるって本当?

クロミッドは、長期にわたって使用を続けてしまうと、頸管粘液(おりもの)が減少したり、子宮内膜が薄くなってかえって妊娠しづらくなる可能性もあります。そのため、使用期間は医師の指示に従うようにしてください。

双子が生まれやすいの?

排卵誘発剤は卵巣を刺激するため、排卵する卵子の数が多くなることがあります。そのため双胎、多胎妊娠になることもありますが、クロミッドの使用では数%程度とされています。

クロミッドは太る?

クロミッド錠50mgの添付文書に書かれている副作用には、体重増加の記載はありません。しかし、他に体重増加の副作用がある薬を併用しているなど、併用している薬が原因で太ることも考えられます。気になる場合は医師に相談しましょう。

眠気が起こりやすいの?

添付文書には「眠気」の記載はありませんが、疲労感から眠気が起こることは考えられます。また、霧視(目のかすみ)などの視覚症状が現れることがあるため、クロミッドの使用中は自動車の運転などは避けるようにする必要があります。

妊娠確率を上げるために

クロミッドを使用しながら、さまざまな方法を取ることで妊娠確率を上げていきます。

卵胞チェック(経膣超音波検査)

クロミッドの使用だけでなく、クリニックでの卵胞チェックを併用することで、排卵日が特定されやすくなります。予測される排卵日の数日前から卵胞チェックを行い、排卵が近づくと卵胞の大きさは18-22mm程度になります。1日で約2mmずつ卵胞が大きくなることから、逆算して排卵日を予測します。

排卵検査薬

尿中のLH(黄体化ホルモン)を、排卵検査薬を用いて排卵日を予測します。LHは排卵が近づくと急激に増加をし、これをLHサージと呼びます。LHサージが起こってから約36時間後に排卵する確率が高くなります。

性交渉のタイミング

予測された排卵日の数日前から当日、または翌日にかけて、性交渉を複数回行います。クリニックでは「タイミング療法」などと呼ばれています。排卵日前後のタイミングで、性交渉をすることにより精子と卵子が受精する確率を高めます。

精子の子宮内での生存日数や、排卵後の卵子の受精能力には年齢や個人差が大きく関わってくるため、一概にはこのタイミングで性交渉をすると良いとは言えません。

しかし、一般的には受精可能な期間は排卵後8~12時間までと言われています。クリニックでは、妊娠率が高くなる排卵から6時間前後に合わせて性交渉のタイミングを取るように指導されることが多くあります。

おわりに

クロミッドは医師の処方のもと、正しく使用してください。もし効果が得られない場合は、増量したり、注射剤を使用するなどの方法を選択します。

また副作用にも注意する必要があるので、気になることは医師に相談するようにしましょう。

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