ジアゼパムとは
ジアゼパムは不安な気持ち、緊張感、抑うつなどの改善に使われる抗不安薬です。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬であり、不安を解消する効果があります。
薬の形状の種類が多いことも特徴です。
ジアゼパムの効果
ジアゼパムには不安を抑える作用、筋肉をほぐす作用、痙攣を抑える作用、鎮静作用などがあります。
ジアゼパムは神経症や心身症、うつ病など、心理的、精神的なことが要因となるものに使用されます。
また大人の症状だけでなく、子どもの熱性けいれんや、てんかんのけいれん発作の改善に使われることもあります。
ジアゼパムが効かない?
抗不安薬は種類によって、鎮静・催眠作用や筋肉を弛緩させる作用など強く現れる作用に違いがあります。
薬の効果が発現する時間や、持続する時間にも個人差があります。しばらく使用しても効果を実感できない場合は医師に相談してください。
ジアゼパムの種類
剤形は2mg錠、5mg錠、10mg錠があり、散剤、シロップ剤、坐剤、注射剤があります。坐剤は子どもの熱性けいれんや、てんかんのけいれん発作の改善に使われることもあります。注射剤はアルコール依存症の禁断(離脱)症状などの不安感や興奮、抑うつなどの軽減に使われることがあります。
ジアゼパム錠・ジアゼパム散の用法用量
【神経症などの不安・緊張・抑うつに使う場合】
通常15歳以上の成人には、1回にジアゼパムとして2~5mgを1日に2~4回使用します。ただし、外来患者は原則として1日量ジアゼパムとして15mg以内となっています。
子供の場合、3歳以下は1日にジアゼパムとして1~5mgを、4~12歳は1日にジアゼパムとして2~10mgを、それぞれ1~3回にわけて使用します。
【筋痙攣のある方に使う場合】
通常15歳以上の成人には、1回ジアゼパムとして2~10mgを、1日3~4回使用します。
【麻酔前投薬に使う場合】
通常15歳以上の成人には、1回ジアゼパムとして5~10mgを就寝前または手術前に使用します。
なお、それぞれ年齢や症状によって適宜増減します。
ジアゼパムの副作用
主な副作用として眠気、ふらつき、めまいなどの症状が現れることがあります。
ジアゼパムを服用中は自動車の運転や危険な機械の操作などは避けましょう。
頻度不明ですが、重大な副作用としては薬物依存、離脱症状、刺激興奮、錯乱、呼吸抑制などが報告されています。
少しでも気になる症状が現れたときには医師に相談しましょう。
離脱症状は起きる?
長期服用により薬物依存を起こすことがあります。また、使用を急にやめたり、薬の量を自己判断で急激に減らすことで痙攣発作、不眠、不安、幻覚、妄想などの離脱症状を起こすことがあります。
使用や中止は医師と相談していきましょう。
アルコールの併用に注意
ジアゼパムを使用中にアルコールを体内に入れることで、眠気や注意力、集中力、運動能力などの低下が強く現れることがあるので、アルコールとの併用は避けててください。
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