ビオスリーの効果や副作用!ビオフェルミンとの違いも解説
更新日:
薬剤師監修日:
お腹の調子を整えるビオスリーの効果や副作用、ビオフェルミンとの違いを解説します。ビオスリーと同じ成分と成分量を配合した市販薬も紹介します。

ビオスリーの効能・効果
ビオスリーは、生きている乳酸菌・酪酸菌・糖化菌の3つの善玉菌が配合されている整腸剤です。腸内環境を整え、便秘・下痢・軟便・腹部膨満感などを改善します。
3種類の菌が互いに助けあうことで、単独でとるよりも善玉菌が増え、より高い整腸効果が得られます。
ビオスリーと抗生物質の関係
抗生物質を使用したときに腸内細菌のバランスが崩れて起こる下痢などの症状を改善するために、ビオスリーが同時に処方されることがよくあります。
抗生物質は抗菌作用のある薬ですが、ビオスリーはその影響を受けにくい傾向にあります。
ビオスリーの飲み方
ビオスリーには散剤・錠剤・OD錠があります。用法用量は次のとおりです。
【ビオスリー配合散】
通常成人1日1.5~3gを3回にわけて使用します。なお、年齢、症状により処方量が増減するため、医師の指示に従って用法用量を守って使用してください。
【ビオスリー配合錠・ビオスリー配合OD錠】
通常成人1日3~6錠を3回に分けて使用します。なお、年齢、症状により処方量が増減するため、医師の指示に従って用法用量を守って使用してください。
OD錠とは、口の中にいれると唾液で崩れてすぐに溶けるものです。ただし、口の粘膜から吸収されることはないため、唾液か水で飲み込んでください。
ビオスリーの保管
直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところで保管してください。
ビオスリーの副作用
ビオスリーは人の腸内に存在する菌を配合した薬です。もともと腸内に存在しており、添付文書によるとビオスリーの使用による副作用の報告はありません。
ビオスリーとビオフェルミンの違い
ビオスリーとビオフェルミンは配合されている菌が異なります。
ビオスリーはどの剤形でも配合されている菌の種類は変わりませんが、ビオフェルミンは錠剤と配合散で菌の種類が異なります。
ビオスリーには3種類の菌が配合されているため、相乗効果が得られます。ビオスリーにはビフィズス菌は入っていませんが、糖化菌の産生物がビフィズス菌の増殖を助けます。
乳酸菌 | 酪酸菌 | 糖化菌 | ビフィズス菌 | |
ビオスリー錠 | ◯ | ◯ | ◯ | |
ビオフェルミン錠 | ◯ | |||
ビオフェルミン配合散 | ◯ | ◯ |
ビオスリーの市販薬
ビオスリーには同じ製薬会社から、成分や配合量が変わらない市販薬が発売されています。
ビオスリーH 36包 (指定医薬部外品)

錠剤が苦手な人におすすめな散剤です。1日3回食後に使用してください。3か月の赤ちゃんから使用できます。1包を分割して使用した残りは、袋の口を折り返してきちんと締め、2日以内に使用してください。
年齢 | 1回使用量 | 使用回数 |
成人(15歳以上) | 分包:1包 | 1日3回 |
小児(15歳未満) | 分包:1/2包 | |
生後3か月未満 | 使用しないでください |
ビオスリーHi錠 42錠 (指定医薬部外品)

やや甘みのある小粒の錠剤タイプです。1日3回食後に使用してください。5歳のお子様から使用できます。
年齢 | 1回使用量 | 使用回数 |
成人(15歳以上) | 2錠 | 1日3回 |
小児(15歳未満) | 1錠 | |
5歳未満 | 使用しないでください |
おわりに
ビオスリーは副作用の報告もなく、比較的安全に使用できる薬といえます。
しかし、使用する時は医師や薬剤師の指示に従い、用法用量を守って正しく使用しましょう。
記事で紹介されている商品一覧
この記事は参考になりましたか?
関連記事
ビオスリーは市販されている?|腸内環境を整える整腸剤を紹介
ビオスリーは下痢、便秘、腹部膨満感などの症状を改善する処方薬です。ビオスリーと同じ成分を含む市販の整腸剤にはビオスリーHi錠とビオスリーHがあります。この記事ではビオスリーHi錠とビオスリーHなど市販の整腸剤について紹介します。

ミヤBMの市販薬はある?|腸内環境を整える整腸剤を紹介
ミヤBMは下痢、便秘、腹部膨満感などの消化器症状を改善する処方薬です。ミヤBMと同じ酪酸菌(宮入菌)を含む市販薬は販売されています。この記事では酪酸菌を含む市販薬や整腸剤について紹介します。

便秘に効く市販薬|薬の選び方と解消方法
便秘は市販薬でも対処することができます。内服薬や浣腸、坐剤と種類は多岐に渡るため、何を選んだらいいか分からない、という方もいるのでは?この記事では市販の便秘薬の種類と選び方を紹介します。

お腹の張りに効く市販薬|ガスだまりを解消する方法を解説
お腹の張り(腹部膨満感)の主な原因は、腸のガスだまりによるものです。この記事では、お腹の張りを解消する市販薬と、腸内環境を改善する方法について解説します。

下痢や軟便に効く市販薬|薬の選び方も解説
この記事では下痢や軟便に効く下痢止めや整腸剤の市販薬を紹介するとともに、下痢の症状別の薬のおすすめの選び方についても解説します。また、下痢の症状でどんなときに病院を受診したほうが良いかの目安と、下痢の時に注意したい3つのポイントについても解説します。
