【骨粗しょう症治療薬】フォルテオ皮下注の使い方を説明します

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骨粗しょう症の治療薬フォルテオの使い方を薬剤師が監修し解説します!フォルテオの副作用、皮下注射とは何なのか?などの疑問も説明!

フォルテオとは?

フォルテオとは2010年に販売された骨粗しょう症(こつそしょうしょう)治療剤です。

医師の処方箋を必要とする処方箋医薬品(処方薬)で、無色澄明の液剤を自分で皮下に注射する注射剤の「フォルテオ皮下注キット600μg」があります。

フォルテオには骨の形成を促進する作用がある、ヒト副甲状腺ホルモン(PTH)の「テリパラチド」という成分が含まれています。

骨粗しょう症の予防と治療に関してフォルテオは、骨密度や椎体骨折、非椎体骨折などにおいて「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015」でグレードA(フォルテオでの骨折予防、治療を行うよう強く勧められる)に推奨されている薬でもあります。

また、フォルテオ皮下注キット600μgの薬価は43334円となります。(2017年8月現在)なお、フォルテオは処方薬のため、購入には薬価に加えて診察代や調剤料が加算されます。

フォルテオの効果

フォルテオは、骨折の危険性の高い骨粗しょう症の治療に効果を発揮します。

骨密度が低かったり、今までに骨折したことがあったりして、骨折の危険性が高い患者を対象として使用します。加齢などで骨が弱っている方も対象とします。

フォルテオに含まれる成分のテリパラチドは骨形成を促進する効果や、骨密度の増加、骨の微細構造を再構築するなどの骨折抑制効果を発揮します。

また、長期間ステロイドの治療を受けている患者のステロイド性骨粗しょう症にも使用されることもあります。

フォルテオの副作用

フォルテオの副作用としてよくみられる症状は血中尿酸上昇、頭痛、悪心、ALP上昇、筋痙縮、高尿酸血症、食欲不振、血中尿素上昇です。

また、発生頻度は少ないですが重大な副作用として呼吸困難や血圧低下、発疹等のショック、アナフィラキシーが起こる可能性があります。

その他には、ほてり、倦怠感や脱力感、口の渇きなども報告されています。

胃のムカつきや吐き気、食欲の低下、筋肉の痛みや痙攣(けいれん)など、副作用と思われる症状があらわれた場合はフォルテオの使用を中止し医師の診療を受けてください。

フォルテオの使用上の注意

フォルテオは通常15歳以上の成人であれば1日1回20μgを皮下に注射しますが、年齢や症状によって医師が判断し用法・用量を調整し使用します。

フォルテオ皮下注キットを処方された際、キットの使い方や説明を医師、薬剤師から必ず聞いてから使用してください。

また、腎臓に障害のある方や重度の肝障害のある方はフォルテオの使用に注意が必要です。尿路結石のある方や過去に尿路結石があった方も症状を悪化させる場合があります。

上記以外にも使用にあたって注意事項があるので、医師や薬剤師の指示に従いフォルテオを使用してください。

フォルテオ皮下注キットの使い方

フォルテオはフォルテオ皮下注キットとして医師、薬剤師から処方されます。フォルテオ皮下注キットを使用するときの注意事項や説明を必ず薬剤師から聞き、取扱説明書もよく読んでください。

フォルテオ皮下注キットを使用する際のおもな手順を紹介します。

1.キャップの取り外し

カートリッジ部分にはまっている白いキャップを外します。キットの後ろについている黒い注入部分には触れないように注意してください。

2.注射針の取り付け

新しい注射針を針ケースごとカートリッジ部分に取り付けてください。保護シールを外し、カートリッジに押し付け時計方向に回し針がしっかりと付いたことを確認しケースを外し針キャップを針に取り付けてください。(ケースは捨てないでください)

3.注入ボタンを引っ張る

黒い注入ボタンを止まるところまで引っ張ってください。その際、赤い線が見えていることを確認してください。

4.空打ちで確認

注射針を上に向け、カートリッジ部分軽く指で弾き、薬液に含まれる気泡をカートリッジの上に集めてください。

その後、注射針を上に向けたまま黒の注入ボタンが止まるまで押し続け、注射針の先から薬液が流れ出ることを確認してください。流れ出れば正常に使用できます。

フォルテオ皮下注キットを使用する際にキットが正常に機能するかの確認のための空打ちを必ず行なってください。

5.実際に注射

空打ちの確認後に、実際に使用する場合は1〜3の動作を行い、注射する場所(腹部、大腿部)を消毒し医師の説明通りに注射針を皮膚にさしてください。

6.注射時の注意

黒の注入ボタンをまっすぐ、ゆっくり止まるまで押してください。そして黒の注入ボタンを押したまま5秒以上待ちます。5秒以上経ったら黒の注入ボタンを押さえたまま注射針を皮膚から抜いてください。

注射終了後の保管

黒の注入ボタンが完全に押し込まれていることを確認してください。(黄色い部分が完全に隠れている状態にしてください)

手順2にて取り外した針ケースを再度、針部分に取り付け反時計回りに3〜5回ほど回し注射針を取り外してください。

取り外した注射針は医師の指示に従って破棄し、カートリッジに部分に白いキャップを取り付け冷蔵庫に保管してください。

フォルテオの注射部位|皮下注射とは?

フォルテオの使用方法に「皮下注射(ひかちゅうしゃ)」とあります。

この皮下注射とは、皮膚と筋肉組織の間にある皮下脂肪の層に行う注射です。主に太ももや腹部、上腕部などが注射部位になります。

皮下脂肪の層は薬を吸収するリンパ管などのリンパ組織が発達しているのと、筋肉や静脈より薬の吸収速度が遅いという特徴があります。

この部分に注射することで薬の効果が長く持続するという利点が皮下注射にはあります。

注射は同じ部分にばかり行わず、その都度医師の指示した注射部位に変えていきます。皮下注射を行う際は必ず医師の指示を守ってください。

おわりに

骨粗しょう症の治療に効果的なフォルテオですが、使用方法に注意する点が多く、また自分自身で注射を行う場合があります。

医師や薬剤師の説明と注射キットの説明書をしっかり把握した上で正しい手順でフォルテオを使用してください。

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