メイラックスの効果とその特徴
メイラックスはベンゾジアゼピン系(BZ系)という種類の薬です。
神経症や心身症における緊張や不安、抑うつ、睡眠障害に使用されます。
メイラックスはベンゾジアゼピン系の中でも不安を和らげる作用が強力で、作用時間が長いという特徴があります。
メイラックスの副作用
メイラックスの主な副作用として、精神神経系(眠気、頭がボーっとする、めまい、ふらつき、頭痛など)、骨格筋(倦怠感、脱力感など)、消化器(口渇、便秘、食欲不振など)、肝臓(ALT、AST上昇など)があります。
さらに、滅多に起こるものではありませんが、重大な副作用として依存性、離脱症状、刺激興奮、錯乱、幻覚、呼吸抑制があります。
眠気の副作用
メイラックスを使用すると眠気や頭がボーッとするという方がよくいます。
これはメイラックスの副作用である可能性があります。日常生活で気にならないほどなら問題ありません。眠気が強すぎる、または頭が働かなくてストレスになっている方は医師に相談してください。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるため、メイラックス使用中は自動車の運転など危険をともなう機械の操作は行わないでください。
メイラックスで太る?
メイラックスの副作用として食欲亢進や体重増加の報告はありません。
メイラックスの離脱症状と依存性
ベンゾジアゼピン系の薬を服用していると、まれに依存を生じてしまうことがあります。
特に医師の指示を守らず、自己判断で増量・減量した場合に注意が必要です。
依存を生じないために医師が指示した用法・用量をしっかりと守りましょう。
また、長期服用した場合、急に使用を止めると離脱症状が起こることがあります。離脱症状としては、けいれん発作、せん妄、ふるえ、不眠、不安、幻覚、妄想などがあります。
離脱症状を防ぐためには、症状が改善されたら医師の指導のもと、ゆっくりと薬の量や回数を減らしていくことが大切です。
メイラックスの飲み方
通常、成人は1日2mgを1~2回に分けて使用します。年齢や症状の度合いにより量を調整するため、医師の指示のもと用法・用量は必ず守るようにしましょう。
高齢者では、運動失調などの副作用が起こりやすいため少量から開始するなど慎重に使用します。
妊婦または妊娠している可能性のある方は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用します。
授乳中の方は使用を避けることが望ましいとされています。やむを得ず使用する場合は、授乳を避けてください。
低出生体重児、15歳未満の子供に対しては安全性は確立されていませんが、医師の判断で使用するケースがあります。処方された場合は医師の指示に従い、用法・用量を必ず守って使用してください。
アルコールとの飲み合わせ
メイラックス使用中の飲酒は中枢抑制作用を増強するおそれがあるため注意が必要です。アルコールとメイラックスの併用は避けましょう。
どうしても外せないお酒の席があるような場合は、必ず医師・薬剤師に相談し、指示をあおぐようにしましょう。
メイラックスに市販薬やジェネリックはある?
メイラックスの市販薬
メイラックスと同じ成分が配合された市販薬はありません。(2023年5月現在)
不眠の改善に使える市販薬について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
メイラックスのジェネリック
メイラックス錠のジェネリックは、ロフラゼプ酸エチル錠としてさまざまな製薬会社から販売されています。
後発品のロフラゼプ酸エチル錠は先発品のメイラックス錠と主成分の量が同じであり、効果は同等とされています。
しかし、ジェネリックに変更して違和感を感じるのであれば、一度医師や薬剤師に相談してみましょう。