ガスター10が効かない?!
ガスター10は、胃の痛みや胸やけに使用できる市販薬です。
薬の効果を最大限に得るためには、薬の説明書を確認し、用法・用量を正しく守って使用する必要があります。
ガスター10
ガスター10<錠> 6錠【第一類医薬品】
胃酸の過剰な分泌をコントロールして、胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきに効果を発揮します。胃酸分泌を調節することで、傷ついた胃にやさしい環境を作ります。小粒の錠剤タイプの薬です。
ガスター10 S錠
ガスター10 S錠 12錠【第一類医薬品】
ガスター10と有効成分の量は同じです。口中速溶タイプのため、水なしでも服用できます。仕事や移動中など、症状が出たときにその場で服用が可能です。
ガスター10が効かないときに考えられる原因
ガスター10の主な作用は胃酸の分泌をコントロールすることです。胃酸の過剰分泌が原因である胃痛、胃もたれ、胸やけ、むかつき以外には効果が発揮されません。
また、胃酸が原因の場合でも、すでに胃に穴が空いてしまっている状態など症状が進行している場合はガスター10では十分な効果を期待できません。
みぞおちのキリキリとした痛み・嘔吐
食べ過ぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス、食中毒、アレルギーなどさまざまな原因によって胃の粘膜がひどくただれている可能性があります。
そのほか、胆のうや腸など胃ではない場所に原因がある可能性も考えられます。
みぞおち周りのズキズキとした重い痛み
ピロリ菌や鎮痛剤などが胃粘膜に傷をつけ、胃酸が胃粘膜を消化してしまうことによって起こる胃痛などの可能性があります。
主に食事中や食後に痛むことが多く、胸やけや胃もたれをともなうこともあります。
胃痛・のどのつかえ・胸やけ
精神的なストレスなどによって自律神経のバランスが崩れることによって起きる病気などの可能性があります。
また、食道に炎症が起きている場合ものどのつかえ感を感じることがあります。
みぞおちの激しい痛み・嘔吐
主に生鮮魚介類を食べた後のみぞおちの激しい痛み・嘔吐では、アニサキス幼虫が胃壁を攻撃している可能性などがあります。
ガスター10が効かないときは病院へ
ガスター10の添付文書では、「ガスターを使用してから3日間経っても症状の改善がみられない場合は、医師や薬剤師に相談すること」と記載されていますので、こちらを目安にすると良いでしょう。
そのほか以下の症状がある方も病院受診が勧められます。
・お腹の右下がピンポイントで痛む
・咳をする、歩く、飛び跳ねるなどの振動で痛みが増す
・便に血が混じる、真っ黒な便が出る
・24時間ずっと胸の痛み・違和感が続く
・突発的に胸やけや胸の違和感が始まった
・痛み止めを使っている
市販薬でも改善しない痛みでは、他の病気であるか、自律神経が原因の胃痛である可能性もあります。また、独自の判断で他の成分を配合した市販薬に手を出すのも非常に危険です。
胃痛を含む腹痛はさまざまな原因があるため、頻繁に起こるようなら医師の診断のもとで処方された薬を使用することをおすすめします。
薬以外でできる身近な胃痛対策
胃の痛みを感じやすい方は日常生活の改善も取り入れてみましょう。
胃にやさしい食事をする
胃に負担をかける食事は極力避けましょう。脂っぽい食事は消化に時間がかかります。また、カフェインを含んだ飲み物は胃酸を分泌させ症状が悪化してしまうおそれがあります。
胃にやさしい食べ物は、やわらかく消化が早いものです。おかゆ・雑炊・豆腐・脂の少ない部位の鶏肉・白身魚・などがおすすめです。
睡眠をたくさんとる
胃のはたらきには自律神経が深く関わっています。睡眠不足でストレスを感じると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、胃のはたらきが乱れてしまいます。日頃から十分な睡眠を心がけましょう。
たばこを控える
たばこを吸うと胃粘膜の血液循環が悪くなるため、胃酸から胃を守る胃粘膜の抵抗力を下げてしまいます。普段からたばこを吸わないことが望ましいですが、胃が痛いときは特にたばこを控えましょう。