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四十肩・五十肩の症状に効く市販薬|貼り薬・塗り薬・飲み薬を紹介

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薬剤師監修日:

四十肩・五十肩と疑われる肩の強い痛みを感じた場合は、痛みが悪化する前に病院(整形外科)の受診をおすすめしますが、すぐに病院(整形外科)へ行けない時は、市販薬で一時的に対処できます。この記事では、四十肩・五十肩の症状に効く薬の種類や選び方について解説します。

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 小寺 瑶
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編集者 :株式会社ミナカラ ライター 朝比奈 裕介

四十肩・五十肩とは?

四十肩・五十肩とは、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれる疾患を一般的に分かりやすくした呼び名です。

四十肩・五十肩は、服を脱ぎ着するときや、腕を上げたとき、寝返りをうったときなどに、突然肩にズキンという激痛に襲われて始まることが多いです。また、痛みが指先までしびれるように伝わることや、夜眠れないほど強い痛みが生じる夜間痛が起こることもよくあります。

症状が起こる年齢により、40代なら四十肩、50代なら五十肩と呼び分けられますが、四十肩・五十肩は、どちらも同じ肩関節周囲炎という疾患です。

四十肩・五十肩が疑われたらまず病院(整形外科)へ

四十肩・五十肩は自然に治ることもありますが、放置してしまうと症状が長引いたり、悪化して日常生活に支障をきたすこともあります。場合によっては、関節が動かなくなることもあります。

四十肩・五十肩が疑われる肩の強い痛みを感じた場合は、痛みが悪化してしまう前にまずは病院(整形外科)を受診してください。

市販薬もひとつの手

ただし、すぐに病院(整形外科)を受診できない場合は、痛みなどの症状を少しでも緩和するために市販薬を活用するのもひとつの手です。

四十肩・五十肩の症状に効く市販薬の種類と選び方

四十肩・五十肩の症状に効く市販薬には、貼り薬(湿布)・塗り薬・飲み薬があります。それぞれの薬の特徴は以下の通りで、使用するシーンや痛みのある場所、お好みによっていずれかご自身の使いやすい薬をお選びいただけます。

湿布

・患部に密着することで効果を発揮

・比較的薄く、粘着力が強くはがれにくいテープ剤と、
水分を含み皮膚への刺激が少ないパップ剤に分けられる

・飲み薬は胃への負担があるなどの理由で苦手な方に

▶︎湿布一覧

塗り薬

・持ち運びに便利で、外出先でも使いやすい

・細かい部分や広範囲に使える

・湿布は一人で貼りにくい、かぶれやすいなどの理由により苦手な方に

▶︎塗り薬一覧

飲み薬

・症状に合わせて選べる

・飲むだけで済むため、人目を気にせず使える

・湿布や塗り薬が苦手な方に

▶︎飲み薬一覧

四十肩・五十肩の症状に効く市販薬|湿布

湿布は塗り薬と異なり、服に薬がつきにくく、一度貼るだけで作用が続きます。

湿布に含まれる鎮痛・消炎成分の強さの感じ方には個人差がありますが、効果の目安としてサリチル酸系は比較的鎮痛・消炎効果が穏やかです。

鎮痛・消炎成分のなかには、他にも『ジクロフェナクナトリウム』がありますが、貼った部位に日が当たるとかぶれる場合もため注意が必要です。

また湿布は、テープ剤とパップ剤に分けられます。

目立たない、はがれにくいなどの理由でテープ剤、肌への負担を考慮、もしくは貼り付けた時のひんやりとした清涼感が好きなどの理由でパップ剤、どちらもお好みでお選びいただけます。

ロキエフェクトLXテープα

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|ロキソプロフェンナトリウム水和物

✔️テープ剤

✔️1日1回まで

有効成分「ロキソプロフェン」を配合した鎮痛消炎テープ剤です。肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、関節痛にお悩みの方におすすめです。

1日1回で24時間持続。エコ包装でリーズナブルな価格を実現しています。

フェイタス5.0

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|フェルビナク

✔️テープ剤

✔️微香性

✔️1日2回まで

フェルビナクの他に、l-メントールやトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)が含まれているため、さわやかな清涼感を与えるだけでなく、患部の血行を促進します。

微香性で湿布特有のにおいも少なく、貼ったまま外出する場合にもおすすめです。

1日2回まで使えるため、朝と晩を目安に貼り替えることもできます。

ら・サロンパス

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|サリチル酸グリコール

✔️テープ剤

✔️微香性

✔️1日数回貼り替え可能

比較的鎮痛・消炎効果が穏やかなサリチル酸グリコールやl-メントールが配合された湿布です。

薄くやわらかい貼り心地で、1日数回使用できるため、こまめに貼り替えたいという方におすすめです。

バンテリンコーワパップS

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|インドメタシン

✔️冷やすと気持ちがよい使い心地を好む方に

✔️パップ剤

✔️1日2回まで

冷感タイプのため、熱をもっている患部に、もしくは冷やすと気持ちがよい使い心地を好む方におすすめです。

インドメタシンが患部に浸透し、痛みと炎症を鎮めていきます。水分を含んだパップ剤のため、皮膚への刺激がテープ剤よりも少ないです。

1日2回まで使用できるため、朝晩で2回貼り替えることもできます。

温感タイプの湿布

湿布には温感タイプもあり、血行を促進し肩の筋肉のこわばりを改善します。お風呂で温まると痛みがやわらぐという方は、温感タイプを使用するのもよいでしょう。

ただし温感タイプは、刺激が強くかぶれやすい方もいるため、同じ所には続けて貼らないでください。もしかぶれてしまった場合は、ご使用をお控えください。

また、強い刺激を感じる可能性があるため、入浴の1時間前にははがしてください。入浴後に貼る場合は、30分程経ってからご使用ください。

フェイタス5.0 温感

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|フェルビナク

✔️テープ剤

✔️微香性

✔️1日2回まで

フェイタス5.0同様、フェルビナクやl-メントール、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)が含まれています。3種の成分に加え、局所刺激作用で血行を促進するノニル酸ワニリルアミドが配合されているため、温感作用があります。

微香性で湿布独特のにおいも少なく、人前でも気になりません。1日2回まで使えるため、朝と晩を目安に貼り替えることもできます。

サロンパス30ホット

特徴

✔️鎮痛・消炎成分|サリチル酸グリコール

✔️テープ剤

✔️微香性

✔️1日数回貼り替え可能

有効成分として、サリチル酸グリコールの他に、l-メントールやビタミンE酢酸エステル、グリチルレチン酸、温感成分トウガラシエキスが配合されています。

4種の有効成分が皮膚から吸収され、疲れた筋肉のコリや痛みをほぐします。

柔軟性があり、肌にフィットする素材で、1日数回貼り替えて使うことができます。

四十肩・五十肩の症状に効く市販薬|塗り薬

外出先にも携帯し痛みを感じた時に使いたい時や湿布が苦手な方などにおすすめの塗り薬を紹介します。

塗り薬には、チック・ゲル・液剤・ローションなど様々なタイプがあり、使い心地や使用するシーンに応じてお好みでお選びいただけます。

  特徴
チック

・塗り薬を固形状にしたタイプ

・しっかりした塗り心地を好む方に

・手指を汚すことなく、直接患部に塗れる

ゲル

・乾きが早く、べたつきが少ない

・塗り込む必要がない

液剤・ローション

・広い範囲にも楽に塗れる

・さらっとした塗り心地を好む方に

・手指を汚さず、直接患部に塗れる

タイプ別の塗り薬

フェイタスチックEX

特徴

✔️チックタイプ

✔️鎮痛・消炎成分|フェルビナク

✔️微香性

✔️1日2~4回まで

痛みや炎症をおさえるフェルビナクや清涼感を与えるl-メントールが配合されています。

べたつきを抑えた固形剤で、すぐにサラサラになるため、塗ってからすぐ服を着ることもできます。

ロキソニンSゲル

特徴

✔️ゲルタイプ

✔️鎮痛・消炎成分|ロキソプロフェンナトリウム水和物

✔️無香料

✔️1日3~4回まで

病院で痛み止めとして処方されることの多いロキソニンと同じ成分が配合されています。

べたつきが少なく、すばやく乾きます。無香料タイプです。

バンテリンコーワ液α

特徴

✔️液剤タイプ

✔️鎮痛・消炎成分|インドメタシン

✔️1日4回まで

インドメタシンやl-メントールに加え、生薬成分アルニカチンキが痛みをおさえます。

届きにくいところもさっと塗れる傾斜ボトルです。

サロンパスローション

特徴

✔️ローションタイプ

✔️鎮痛・消炎成分|サリチル酸グリコール

✔️微香性

✔️1日数回使える

サリチル酸グリコールを含む5種類の有効成分が痛みをおさえ、炎症をおさえます。

塗りにくい部位にも楽に塗れるボトルです。1日数回使えるため、痛みを感じた時にこまめに塗れます。

四十肩・五十肩の症状に効く市販薬|飲み薬

場所を選ばず使える薬がよいという方や貼り薬が苦手な方などにおすすめの飲み薬を紹介します。

ただし薬によっては、同じ成分の過剰摂取につながるおそれがあり、他の鎮痛薬(湿布・塗り薬・解熱鎮痛剤など)と併用できない薬もあるため注意が必要です。

ロキソニンSプラス

特徴

✔️鎮痛成分|ロキソプロフェンナトリウム水和物

✔️眠くなる成分は配合されていない

✔️1日2回まで(ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用可能)

ロキソプロフェンナトリウム水和物に加え、胃の粘膜を保護する効果のある酸化マグネシウムを配合しています。眠くなる成分は含まれておりません。小型の錠剤タイプです。

同じ解熱鎮痛成分が含まれている飲み薬や貼り薬との併用は避けてください。

コリホグス

特徴

✔️肩こりなどの筋肉の硬直がともなう場合に

✔️筋肉の緊張をやわらげる成分|クロルゾキサゾン、鎮痛成分|エテンザミド

✔️眠くなることがある

✔️1日2回まで

肩こりなど筋肉のこわばりをともなう痛みに効果的です。

クロルゾキサゾンが硬直した筋肉を内側からゆるめ、肩こりをほぐします。エテンザミドが肩のつらい痛みをやわらげます。

その他にもカフェイン水和物が含まれておりますが、クロルゾキサゾンによって眠くなることがあるため、車の運転など機械の操作はお控えください。

また、成分が重なる他の解熱鎮痛薬・風邪薬・鎮静薬と合わせて使うことはできません。

ドキシン錠

特徴

✔️肩こりなどの筋肉の硬直がともなう場合に

✔️筋肉の緊張をやわらげる成分|メトカルバモール、鎮痛成分|エテンザミド

✔️眠くなることがある

✔️1日3回

固まった筋肉をほぐし、痛みをともなう症状に効く薬です。

メトカルバモールが筋肉の異常な緊張や凝りをやわらげます。エテンザミドが痛みをおさえ、ビタミンE誘導体の一種であるトコフェロール酢酸エステルが末梢の血流を促進します。

加えて、無水カフェインとビタミンB1誘導体のジベンゾイルチアミンが鎮痛作用を助けます。

眠くなることがあるため、車の運転など機械の操作はお控えください。

また、成分が重複する他の解熱鎮痛薬・風邪薬・鎮静薬と合わせて使うことはできません。

シジラック

特徴

✔️漢方薬|9種の生薬からなる独活葛根湯エキス

✔️継続して服用することで血行を改善し、肩の炎症・痛み・筋肉のこわばりを改善する

✔️他の鎮痛薬(湿布・塗り薬・解熱鎮痛剤など)と併用できる

✔️1日3回

体力が中程度またはやや虚弱な方の四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえに効果をあらわします。

独活葛根湯は、葛根湯に関節や筋肉の冷えなどによる痛みを鎮める独活(ドクカツ)と血流を改善する地黄(ジオウ)を加えた処方です。

葛根湯は、背部の筋肉の緊張をやわらげるため、風邪のひき始めの治療薬だけではなく、首筋や肩のこわばりにも使われることがあります。

速効性はありませんが、継続して服用することで効果を発揮します。

眠くなる成分は配合されていません。

ラックル顆粒

特徴

✔️漢方薬|9種の生薬からなる独活葛根湯エキス

✔️継続して服用することで肩周辺の筋肉の血流を改善し、こわばりを取り除く

✔️他の鎮痛薬(湿布・塗り薬・解熱鎮痛剤など)と併用できる

✔️1日2回

独活葛根湯のエキスが処方された漢方薬で、体力が中程度またはやや虚弱な方の四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえに効果があります。

背部の筋肉の緊張をやわらげる葛根湯に、関節や筋肉の冷えなどによる痛みを鎮める独活(ドクカツ)、血流を改善する地黄(ジオウ)を加えた処方です。

鎮痛成分が含まれていないため、他の鎮痛薬と合わせて使うことができます。

シジラックとラックル顆粒の違い

シジラックとラックル顆粒は、錠剤と顆粒といった剤形の違いのほか、生薬の配合量や用法に違いがあります。

ただしいずれも効能・効果に変わりはなく、体力が中程度またはやや虚弱な方の四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえに効く薬です。

四十肩・五十肩にサポーターやテーピングは効果ある?

サポーターは、患部を固定する役割がありますが、使い方を間違えると血流を阻害してしまう恐れもあるため注意が必要です。

またテーピングについては、肩の関節にかかる負担を減らすため、勧める医師もいます。詳しいテーピングの方法は医師や症状によって違うことがあるため、担当医の指導のもと実施することをおすすめします。

四十肩・五十肩は、一般的には一年ほどで自然と治ることもあります。ただし、似た症状の方の病気も多く存在し、症状・病態によって治療方法が異なります。

ご自身の症状に合った治療方法を探すためにも、まずは、医療機関を受診しましょう。

市販薬の使用上の注意|治らない場合は病院(整形外科)へ

市販薬を使用する場合は、使用しても問題ないかまずは医師や薬剤師に相談しましょう。

また、使用する際は、添付文書に記載された使用期間や用法・用量を守り、症状がよくならない場合や他にも気になる症状がある場合には早めに医療機関を受診しましょう。

病院(整形外科)での四十肩・五十肩の治療を行いながら市販薬を使用したい場合も医師にご相談ください。

監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶

(経歴)
  • 福岡大学薬学部薬学科卒業
  • 福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
  • 株式会社大賀薬局
  • 株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
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小寺 瑶 プロフィール画像
編集者

株式会社ミナカラライター朝比奈 裕介

看護師歴10年の経験をいかして、『正確でわかりやすい』医療情報の発信をおこないます。ミナカラのライターとして、ヘルスケアがもっと身近で感動的になる世界をつくっていきます。

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