虫刺されが治らない原因は?対処法と病院受診の目安を紹介

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虫刺されの症状がなかなか治らない場合の原因を症状のタイプ別に解説します。虫に刺されたときに病院を受診した方が良い症状の目安についても紹介。また、虫に刺されたときの対処法もあわせて紹介します。

編集者

株式会社ミナカラ

登録販売者

島村 洋和

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夏などの肌の露出が多い季節は、虫に刺されやすくなります。

基本的には、ハチ・マダニ・ムカデなどの毒または感染症のおそれがある虫以外であれば症状は軽く済むことが多いですが、虫に刺された人の体質などによっては、虫刺されの症状がなかなか治らない場合があります。

この記事では、なかなか治らない虫刺されの症状の原因について解説します。

虫刺されは症状の発症が遅いと長引く

虫刺されによるかゆみは、虫の唾液腺物質や毒成分が皮膚に注入され、体がアレルギー反応を起こすことで生じます。

虫刺されによるアレルギー反応には、すぐに起こる即時型反応と、時間をかけてゆっくり起こる遅延型反応の2種類があります。

すぐに起こる即時型反応の場合、虫に刺された直後にかゆみや発赤、蕁麻疹などが現れ、数時間で症状がやわらぎます。

一方、ゆっくり起こる遅延型反応の場合は、虫に刺された1〜2日後にかゆみや発赤、水ぶくれなどがみられ、数日〜1週間程度と長い間症状が続きます。

虫刺されによるかゆみや腫れなどの症状がなかなか引かない場合、アレルギー反応がゆっくりと起こる遅延型反応が起こっているといえます。

子供は遅延型反応が起こりやすい

子供、特に乳幼児の場合、大人に比べて遅延型反応が現れることが多く、虫に刺されて時間が経ってから赤く腫れ上がり、症状が長く続くことがあります。

乳幼児には虫刺されに対する抗体がないことが多いため、遅延型反応が起こりやすいと考えられています。

ただし、アレルギー反応には個人差があり、体質や虫に刺された頻度などによって症状の出方は異なります。

虫刺されで病院を受診する目安

虫刺されの症状がなかなか治らない場合は、一度病院を受診することをおすすめします。

緊急で病院を受診するべき症状

次のような場合は、速やかに病院を受診してください。

・刺された部位が広範囲で重症の場合
・ドクガ、チャドクガなどの毒性の強い虫や、マダニなど感染症を媒介する虫に刺された場合
・ハチ、ムカデに刺された場合
・発熱や吐き気、強いだるさがある場合
・蕁麻疹や息苦しさがある場合

病院の受診を推奨する症状

次のような場合は、市販薬を使わずに病院を受診することをおすすめします。

・かきむしって化膿している場合
・刺された部分に水疱(水ぶくれ)、膨張、灼熱感、強い痛みがある場合
・市販薬を5〜6日間使用しても症状が改善しない場合
・10日間以上症状がおさまらない場合

症状の悪化を防ぐ虫刺されの正しい対処法

虫に刺された場合は、正しい対処を行うことで症状の悪化を防ぐことができます。

虫刺されはかきむしらないこと

虫刺されによる患部を潰したりかきむしたりしてしまうと、炎症が広がって治りが遅くなるだけでなく、傷口から細菌が入るなどして患部が化膿してしまうおそれがあります。

どんなにかゆくても患部をかきむしるのはやめましょう。

蚊・ダニ・ブヨに刺された場合

蚊・ダニ・ブヨといった吸血をするタイプの虫に刺された場合は、刺された場所をきれいに洗っておきましょう。

ただし、マダニに刺された場合は速やかに病院を受診してください。

草むらで仕事をした、山へ行ったなどがあり、特に発熱がある場合はすぐに医師に相談しましょう。

なお、事前に市販薬を使用した後に病院を受診する場合は、その旨を医師に伝えてください。

ハチに刺された場合

ハチに刺された場合はすぐに傷口を流水で洗い流してください。

ハチの針が残っている場合は、指やピンセットなどで針を抜き、患部をつまみながら毒を絞り出しましょう。

口で吸い出すと口から体内に毒が入るおそれがあるので避けましょう。

ハチに刺された場合はアナフィラキシー反応が出やすいため、患部を冷やしながらできるだけ早めに病院を受診してください。

毛虫に刺された場合

毛虫に刺された場合は、皮膚に細かな毛がたくさん付いています。

まずは、粘着テープで毛を取り除き、患部を流水で洗い流してください。

毛虫に刺されて症状が長引き、病院を受診する場合は、基本的に診療時間内の受診で問題ありませんが、腫れがひどい場合は救急の病院を受診しましょう。

毛虫の中には強い痛みを起こす種類もいるため、痛みが強い場合も病院を受診してください。

市販薬で症状をおさえる

虫刺されの症状が軽い場合は、市販の虫刺され薬を使用することで症状をやわらげることができます。

また、虫刺され薬は虫刺されの応急処置としても使用できます。

かゆみが強い場合は、アレルギー症状をおさえる「抗ヒスタミン成分」や「局所麻酔成分」が入った薬を、腫れなどの炎症が強い場合は「ステロイド成分」が入った薬を使用することをおすすめします。

虫刺されに効く市販薬の選び方

虫さされに効く市販薬に関しては次の記事で詳しく解説しています。

おわりに

虫刺されによるかゆみや痛みは軽症で済むことが多く、刺された箇所だけに症状が出ている場合にはあまり心配はいりません。

しかし、あまりに症状が長引く場合には何らかの異常であることも考えられるため、早めに病院を受診しましょう。

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株式会社ミナカラでライターとして執筆している中で、 お客様にもっと正確でわかりやすい薬の情報を届けたいという思いから、 一般用医薬品の販売を行うための専門資格である登録販売者の資格を取得。 現在は市販薬のスペシャリストとして正確な医療情報をお届けすることを心がけています。

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