ムコスタ(レバミピド)に市販薬はある?|胃粘膜を保護する薬を解説

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ムコスタ®の主成分『レバミピド』は、胃の粘膜を丈夫にし、胃酸に対する抵抗力を高める作用がある成分です。胃炎や胃潰瘍の治療に使用されています。この記事では、ムコスタと同じ作用を持つ成分を含む市販薬について解説します。

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 高橋 伊津美
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編集者 :株式会社ミナカラ ライター 押切 隼

ムコスタと同じ成分の市販薬はある?

ムコスタ®(レバミピド)と同じ成分の市販薬は販売されていません。

しかし、ムコスタの主成分『レバミピド』と同じく、胃の粘膜を丈夫にする作用を持つ成分の薬は市販されています。

ムコスタの主成分『レバミピド』は、胃の粘膜を丈夫にし、胃酸に対する抵抗力を高める作用がある成分で、胃炎や胃潰瘍の治療に使用されています。他にも、ロキソニンなどの解熱鎮痛薬の副作用である胃痛などをおさえる目的で、解熱鎮痛薬と一緒に病院で処方されることもあります。

※2023年12月の情報

ムコスタは”防御因子”を増強する薬

胃炎の主な原因は、食べ過ぎやストレスなどによって胃酸などの”攻撃因子”と、胃粘液などの”防御因子”のバランスが乱れることです。ムコスタは”防御因子”を増強する薬で、胃粘膜を保護する作用や損傷した胃粘膜を修復する作用があります。

胃のトラブルの原因

防御因子を増強する市販薬

セルベール

セルベール【第二類医薬品】

胃の”防御因子”を増強する『テプレノン』を配合。胃粘液を増やして、胃の粘膜を胃酸などの刺激から守ります。さらに2種類の生薬が胃の運動を活発にして弱った胃の状態を整えます。錠剤が苦手な方も飲みやすい細粒タイプの薬です。

 

セルベール整胃錠

セルベール整胃錠【第二類医薬品】

セルベールと同じ成分の『テプレノン』が同量配合された薬です。粉薬が苦手な方におすすめの比較的苦みが少ない錠剤タイプです。

 

スクラートG

スクラートG 6包(第2類医薬品)【第二類医薬品】

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主成分の『スクラルファート』は胃の”防御因子”を増強する成分です。荒れた胃粘膜に直接貼りついて保護・修復するとともに、2種の制酸成分が胃酸を中和することで、胸焼けや胃痛を緩和します。水なしで飲めるグレープフルーツ味の液タイプの薬です。

 

ムコスタの代用薬が使用できる症状

ムコスタが使用される症状には、慢性的な胃炎や胃潰瘍などの症状も含まれますがこういった症状には市販薬は使用できません。

市販薬の正確な効能・効果は、それぞれの薬の添付文書をご確認ください。

市販薬が使用できる主な症状
胃痛、胸やけ、胃もたれ、食べすぎ、飲みすぎ、むかつき、嘔吐 など

胃痛・胃もたれに効く市販薬の選び方

胃の痛みや胃もたれなどの胃のトラブルは、胃を守る”防御因子”と胃を攻撃する”攻撃因子”のバランスが崩れることで起こります。胃のトラブルの原因によって適した薬は異なります。

市販薬の選び方については以下のリンクからご確認ください。

 

市販薬を使用する上での注意点

ムコスタなどの処方薬の代用として市販薬を使用したい場合は、使用前に医師に確認してください。成分が異なるため、薬が症状に合わず治療の妨げになる可能性があります。

また、市販の胃腸薬を2週間くらい使用しても効果が感じられない場合は使用を中止し、医師に相談してください。

ムコスタ(レバミピド)とは

胃炎や胃潰瘍は胃粘液などの”防御因子”と胃酸などの”攻撃因子”のバランスが乱れることが原因のひとつです。

ムコスタは”防御因子”を増強する薬で、胃粘膜を保護する作用や損傷した胃粘膜を修復する作用があります。病院ではロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用による胃痛などの副作用防止の目的で、一緒に処方されることもあります。

ムコスタが使用される主な症状

・胃潰瘍

・急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善

ムコスタの種類

ムコスタの種類には『ムコスタ錠100mg』『ムコスタ顆粒20%』があり、ムコスタのジェネリック医薬品のなかには口の中で溶け、水なしで服用できる薬もあります。

その他には『ムコスタ点眼液UD2%』という処方薬もあり、こちらは眼科領域でドライアイに効果があります。

ムコスタは通販で買える?

個人輸入代行業者によって通販サイトなどで販売されていることがありますが、医薬品としての安全性が保障されておらず、万が一トラブルが起こった際も医薬品副作用被害救済制度を受けることができないので注意してください。

ムコスタ(レバミピド)の主な作用

プロスタグランジンの増加作用

プロスタグランジンとは胃粘膜保護に関与する物質です。プロスタグランジンが減少すると胃粘膜保護作用の働きが弱くなってしまいます。

ムコスタは胃粘膜のプロスタグランジンを増加させ、胃粘膜を保護します。

胃粘膜の修復

NSAIDsの連用などによりプロスタグランジンの産生がおさえられると、胃粘膜の保護機能が低下し、結果として胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害が起きることがあります。ムコスタは傷ついた胃粘膜を修復させる作用も確認されています。

活性酸素(フリーラジカル)の除去

活性酸素は胃粘膜障害の発症の原因のひとつとされています。ムコスタにはこの活性酸素を除去する作用があります。

 

 

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監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美

(経歴)
  • 昭和大学大学院薬学研究科修了
  • 昭和大学薬学部客員講師
  • 株式会社ミナカラ/ ミナカラ薬局
  • 薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
  • 【著書】
  • •現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
  • •現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
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編集者

株式会社ミナカラライター押切 隼

食や健康への興味から、フードマネジメント協会が認定するヘルシー&ビューティー フードアドバイザー3級 を取得しています。薬剤師と二人三脚で、医療と健康に関する情報を正しくお届けします。

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