エバステル(エバスチン)に市販薬はある?同成分の薬を紹介

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薬剤師監修日:

エバステル(エバスチン)は、花粉症などのアレルギー症状をおさえる第2世代抗ヒスタミン薬です。この記事では、エバステルと同じ有効成分を配合したスイッチOTC医薬品(エバステルAL)を紹介するとともに、エバステルの代用で使用できる類似した作用をもつ市販薬を紹介します。また、ジェネリック医薬品(後発品)の有無についても解説します。

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編集者 :株式会社ミナカラ 登録販売者 島村 洋和
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エバステル(エバスチン)と同成分の市販薬はある?

現在、エバステルの有効成分であるエバスチンを配合した市販薬(スイッチOTC医薬品)は「エバステルAL」という名称で販売されています。

病院に行く時間がないなどでエバステルの代わりとなる薬を使用したい場合は、同じ成分を配合したスイッチOTC医薬品エバステルAL、あるいは類似した作用をもつ市販薬を使用することも治療の選択肢のひとつです。

※2021年8月の情報

処方薬エバステルと市販薬エバステルALの違い

処方薬のエバステルと同じ成分を配合した市販薬エバステルALであっても、医療用医薬品と市販薬では使用できる症状が異なるため、そのまま代わりに使えるとは限りません。

処方薬エバステルと市販薬エバステルALの効能効果の違いは以下の通りです。

  効能・効果
エバステル
(処方薬)

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹(じんましん)、

湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹(ようしん)

エバステルAL
(市販薬)

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる

次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ

上述の通り、エバステルのスイッチOTC医薬品であるエバステルALは鼻のアレルギー症状に対してしか使用できないため、じんましんや皮膚のかゆみといった症状に対して代わりの市販薬を使用したい場合はエバステルAL以外の薬を選択する必要があります。

また、処方薬のエバステルには5mgと10mgがありますが、市販薬のエバステルALは5mgしかないという点も注意してください。

エバステルのジェネリック(後発品)はある?

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(先に製造された医薬品)と同じ成分や効果を持つ後発医薬品(後に製造された医薬品)のことです。先発医薬品に比べると開発費用がかからないため安価なことが特徴です。

現在、エバステルのジェネリック医薬品は、「エバスチン錠」「エバスチンOD錠」などの名称でさまざまなメーカーから販売されています。

ジェネリック医薬品は医療用医薬品のため市販で購入することができないので、医療費の負担をおさえたい場合などでジェネリック医薬品を購入したいときは、診察時に医師にジェネリック医薬品を希望することを伝えましょう。

なお、症状によってはジェネリック医薬品ではなく、代わりの市販薬を使用するのも治療の選択肢のひとつです。

エバステルと同じ成分の市販薬|エバステルAL

鼻のアレルギー症状で処方薬のエバステルを使用していた場合は、スイッチOTC医薬品のエバステルALを使用するのも治療の選択肢のひとつです。

なお、市販のエバステルALは処方薬と異なり有効成分の容量が10mgのタイプがなく、5mgのみである点に注意しましょう。

エバステルAL 6錠(第2類医薬品)【第二類医薬品】

処方薬エバステルと同様、1日1回の服用で効果が持続するため、就寝前に飲んでおけば日中に急に花粉を感じたときでも安心です。

有効成分のエバスチンは比較的眠気がでにくくなっていますが、まったく出ないわけではないので、薬を飲んでいる間は車や危険な機械などの運転は控えましょう。

エバステルの代わりに使える市販薬

エバステルは第2世代抗ヒスタミン薬です。

抗ヒスタミン薬とは、体内でヒスタミンという物質の作用をブロックし、花粉やハウスダストによる鼻のアレルギー症状やじんましんなどの皮膚の症状に効果を示す薬です。

第1世代抗ヒスタミン薬は眠気や口の渇きなどの副作用が強く現れることが特徴です。一方、第2世代抗ヒスタミン薬では、第1世代の効果をできるだけ維持したまま、副作用が比較的出づらいように作られています。

ここではエバステルの代わりに使用できる第2世代抗ヒスタミン薬を紹介します。

じんましん・皮膚のかゆみに効く薬|アレジンAZ

アレジンAZ錠【第二類医薬品】

医療用医薬品としても使用されている第2世代の抗ヒスタミン成分アゼラスチン塩酸塩が配合された薬です。じんましんや湿疹・かぶれによる皮膚のかゆみを改善します。

アゼラスチン塩酸塩は『抗炎症作用』があるため、皮膚のかゆみだけではなく、皮膚の腫れにも効果を発揮します。

特徴
皮膚のかゆみだけでなく腫れにも効果を発揮する

じんましんに効く薬の選び方

じんましんの対処には基本的には抗ヒスタミン成分の飲み薬が適していますが、局所的なじんましんでかゆみの症状が強い場合は、飲み薬とあわせて塗り薬を使用することもできます。

じんましんに効く飲み薬と塗り薬の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。

鼻のアレルギー症状に効く薬|アレジンAZ

アレジンAZ錠【第二類医薬品】

エバステルと同じ第2世代の抗ヒスタミン成分に分類されるアゼラスチン塩酸塩が含まれた鼻のアレルギー症状に効く薬です。

アゼラスチン塩酸塩が花粉による鼻水、鼻づまり、くしゃみの症状をやわらげます。

特徴
QRコードから薬剤師に無料相談ができる

鼻のアレルギー症状に効く薬|アレグラFX

アレグラFX【第二類医薬品】

第2世代の抗ヒスタミン成分であるフェキソフェナジン塩酸塩が鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状をやわらげます。

他の抗ヒスタミン成分に比べて眠気や集中力の低下がおこりにくいことが特徴です。

特徴
眠気や集中力の低下が比較的起こりにくい

鼻のアレルギー症状に効く薬の選び方

抗ヒスタミン成分にはさまざまな種類があります。

同様に市販薬にもたくさんの種類があり、目的の症状によって薬を使い分ける必要があるため、何を基準に選ぶかといった選び方を知ることはとても大切です。

鼻のアレルギー症状に効く市販薬の選び方について、詳しくはこちらの記事をごらんください。

処方薬エバステルは通販や個人輸入で購入しないこと

医療用医薬品のエバステルが通販サイトや個人輸入サイトなどで売られていることがありますが、購入することは避けてください。

個人輸入代行業者によって売られる薬は、医薬品としての安全性が保障されていないため、思わぬ健康トラブルが起こるおそれがあります。

また、厚生労働省は個人輸入の薬によって起こった健康被害については救済対象にならないと明記しています。

正しい治療を行うためにも、個人輸入・通販による医療用医薬品のエバステルの購入は避けましょう。

もし医療用医薬品のエバステルを購入したい場合は、スイッチOTC医薬品のエバステルALまたは代替の市販薬を購入するか、病院を受診することをおすすめします。

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監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美

(経歴)
  • 昭和大学大学院薬学研究科修了
  • 昭和大学薬学部客員講師
  • 株式会社ミナカラ/ ミナカラ薬局
  • 薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
  • 【著書】
  • •現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
  • •現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
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編集者

株式会社ミナカラ登録販売者島村 洋和

株式会社ミナカラでライターとして執筆している中で、 お客様にもっと正確でわかりやすい薬の情報を届けたいという思いから、 一般用医薬品の販売を行うための専門資格である登録販売者の資格を取得。 現在は市販薬のスペシャリストとして正確な医療情報をお届けすることを心がけています。

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