乾燥皮膚症の原因
乾皮症は皮脂欠乏症とも呼ばれ、皮膚の乾燥や角質のはがれなどをおこす症状で、かゆみをともないます。症状が進行すると、皮膚が赤みをおび、ひび割れがみられる場合もあります。
乾皮症の原因は様々で、寒い季節や過度の冷暖房の使用による皮膚への刺激、体の洗いすぎ、アトピー性皮膚炎などの疾患が原因になります。
また、老化が原因になることも多く、老化による乾皮症は、老人性乾皮症と呼ばれます。
乾皮症の主な原因 |
---|
・老化(加齢による皮脂の分泌量の低下) |
乾皮症の対処法
乾皮症は薬局や通販サイトで販売されている、市販薬で対処できます。ただし、市販薬を使用する場合は、薬に添付された説明文書を確認し用法・用量を守って使用してください。市販薬を使用しても効果が感じられない場合は、医師に相談しましょう。
市販薬の選び方
乾皮症には『ヘパリン類似物質』が配合された保湿剤や、『尿素クリーム』がおすすめです。皮膚を保護するために『ワセリン』が使用されることもあります。ただし、ワセリンには皮膚を覆い水分を逃がさないようにする作用はありますが、乾皮症の効能・効果はありません。
『ヘパリン類似物質』は、病院で処方される医療用医薬品ヒルドイドクリームなどにも配合されており、保湿効果を持つ成分です。市販薬でも同じ成分の保湿剤が販売されています。
『尿素クリーム』は、余分な角質を溶かしやわらかくする作用があります。角質がはがれガサガサしている老人性乾皮症や、かかとや膝などの皮膚の厚い部位に適しています。ただし、刺激性があるため炎症のある部位には使えません。また、市販の尿素クリームはアトピー性の乾皮症には使用できないため注意してください。
乾皮症に効く市販薬一覧
商品画像 | 特徴 |
---|---|
・ヘパリン類似物質配合 ・ローションタイプ ・さらっと伸びるローションタイプ |
|
・ヘパリン類似物質配合 ・しっとりとしたオイルベースのクリームタイプ |
|
・尿素10%配合 ・皮膚のかゆみを鎮める |
ヘパリン類似物質|高い保湿効果
『ヘパリン類似物質』配合の保湿剤は、乾皮症の原因に関わらず使用できます。『ヘパリン類似物質』は肌内部の角質層まで浸透して保湿効果を発揮し、皮膚のバリア機能を整えます。
ヒルマイルドローション
ヒルマイルドローション 30g【第二類医薬品】
成分 | 剤形 |
---|---|
ヘパリン類似物質 | ローション |
ヘパリン類似物質が配合された保湿剤です。ヘパリン類似物質により、皮膚の水分を保ちバリア機能を高めます。
さらっと伸びるローションタイプです。クリームよりも比較的べたつきが少なく伸びが良いため、広範囲に使用する場合に適しています。
ヒフメイド油性クリーム
ヒフメイド油性クリーム【第二類医薬品】
成分 | 剤形 |
---|---|
ヘパリン類似物質 | クリーム |
医療用医薬品のヒルドイドクリームと同じクリームタイプで、しっとりした使用感の薬です。塗り広げやすいクリームが患部をしっかりとカバーします。オイルベースのクリームが水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいが持続します。
尿素クリーム|老人性乾皮症・ガサガサ肌に
『尿素クリーム』は、皮膚がガサガサしている老人性乾皮症に適しています。アトピー性の乾皮症には使用できないため注意してください。
ウレパールプラスクリーム
ウレパールプラス クリーム 80g(第2類医薬品)【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
---|---|
尿素(10%) |
クリーム |
かゆみ止め成分『リドカイン』と『ジフェンヒドラミン塩酸塩』がしつこいかゆみを鎮めます。かゆみをともなう乾皮症におすすめです。
尿素クリームの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。