乾燥肌のかゆみは市販のクリームで治せる?|かゆみ止めの選び方を解説
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薬剤師監修日:
乾燥肌によるかゆみは、市販薬を使って保湿することで対処できます。この記事では、乾燥肌によるかゆみに効くクリームや液体タイプの薬について解説しています。
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乾燥肌によるかゆみ対策
乾燥肌は皮膚の外側にある角質層のバリア機能が低下し、肌の水分や皮脂が失われた状態のことです。肌が乾燥すると、肌がつっぱる、全身がカサカサする、かゆみや角質のはがれ、ひび割れなどの症状がみられます。
乾燥肌によるかゆみは、市販薬を使って保湿することで対処できます。かゆみの原因となっている肌の乾燥を改善することで、かゆみの症状もなくなっていきます。
症状がひどい場合は病院を受診しましょう
激しいかゆみがある場合や、市販薬の効果が感じられない場合は、病院を受診してください。セルフケアだけでは症状が改善しない可能性や、アレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患の可能性もあります。
乾燥肌によるかゆみに効く市販薬の選び方
乾燥肌によってかゆみの症状がある場合は、かゆみ止め成分が配合された保湿剤を選ぶことが大切です。市販されている保湿剤には、かゆみ止め成分が配合されていない薬もあるため、購入する前に保湿剤の成分を確認しましょう。
乾燥肌のかゆみに効く市販薬|保湿+かゆみ止め成分
乾燥肌のかゆみには、保湿成分とかゆみ止め成分の両方が配合された薬がおすすめです。かゆみ止め成分がかゆみそのものを鎮め、保湿成分がかゆみの原因となる皮膚の乾燥を防ぎます。
商品画像 | 特徴 |
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・ヘパリン類似物質+かゆみ止め ・塗り広げやすくさらっとした使い心地 |
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・尿素+かゆみ止め ・広い範囲にのびやすい液体タイプ |
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・尿素+かゆみ止め ・しっとりと肌になじむクリームタイプ |
ヘパソフトプラス|ヘパリン類似物質+かゆみ止め
ヘパソフトプラス 50g【第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 |
---|---|
ヘパリン類似物質 パンテノール ジフェンヒドラミン クロタミトン |
クリーム |
ヘパソフトプラスに配合されている『ヘパリン類似物質』は、皮膚科で処方される医療用医薬品ヒルドイドと同じ成分です。さらに、かきむしることでダメージを受けた肌を修復する『パンテノール』と、2種類のかゆみ止め成分が配合されており、かきむしりたくなる乾燥肌におすすめです。
体だけでなく顔にも使用できます。(ただし、目に入らないように注意してください。)
ウレパールプラスローション10|尿素+かゆみ止め
ウレパールプラスローション10 100ml【第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 |
---|---|
尿素 リドカイン ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
液体 |
ウレパールプラスローションは、保湿成分の『尿素』にくわえ、2種類のかゆみ止め成分が配合された薬です。透明なローションで広い範囲に塗りやすいため、特に背中や足全体などの広い範囲の乾燥が気になる方におすすめです。
ウレパールプラスクリーム|尿素+かゆみ止め
ウレパールプラス クリーム 80g(第2類医薬品)【第二類医薬品】

有効成分 | 剤形 |
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尿素 ジフェンヒドラミン塩酸塩 d-カンフル リドカイン トコフェロール酢酸エステル |
クリーム |
ウレパールプラスクリームは、保湿成分の『尿素』にくわえ、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)、3種類のかゆみ止め成分が配合された薬です。肌になじみやすいクリームタイプで、特に、手足やひじ、ひざ、かかとなどの部位におすすめです。
乾燥肌に使えるスキンケア製品の選び方
薬局などで買えるスキンケア製品は、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つに分類することができます。この記事で紹介している市販薬は医薬品に分類されており、乾燥肌によるかゆみがおさまった場合の使用には適していません。
肌の乾燥の予防や普段使いとして使用する場合は、医薬部外品・化粧品に分類されるスキンケア製品がおすすめです。
以下の記事では、乾燥肌に使えるスキンケア製品の選び方について解説しています。
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