タイレノールと同じ成分の市販薬|アセトアミノフェン配合の解熱鎮痛剤
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薬剤師監修日:
タイレノールはアセトアミノフェンが配合されている解熱鎮痛剤です。アセトアミノフェンは胃腸の副作用が比較的少ない成分です。この記事ではタイレノールと同じ成分(アセトアミノフェン)を含む市販薬について解説します。

タイレノールはアセトアミノフェン配合の解熱鎮痛剤
タイレノールは、アセトアミノフェンを有効成分とした薬で、主に脳の中枢神経に作用して熱や痛みをおさえる薬です。イブプロフェンやロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれる薬のグループに比べ、効果が比較的おだやかな代わりに、胃腸への副作用リスクが比較的少ない薬です。
タイレノールA 10錠【第二類医薬品】

カロナールと同成分配合の市販薬
アセトアミノフェンのみを成分とする処方薬にカロナールがあります。カロナール錠は成分量によって3種類あり、1錠あたりに含まれるアセトアミノフェン量が200mg、300mg、500mgのものがあります。
市販薬であるタイレノールAにはアセトアミノフェンが1錠あたり300mg配合されています。
子供や妊婦はタイレノールを飲めるか?
用法・用量 |
1回1錠を1日3回まで |
服用できる年齢 | 15歳以上 |
妊娠中の服用 | 要相談 |
授乳中の服用 | 要相談 |
処方薬のカロナールは赤ちゃんでも服用できる成分ですが、医師の服薬指導が無い市販薬という側面から、タイレノールが服用できる年齢は15歳以上となっています。
15歳未満でアセトアミノフェン配合の解熱鎮痛薬を使用したい場合は、以下で紹介する子供用の市販薬を購入しましょう。
また、妊娠・授乳中の方がタイレノールを服用する場合は医師、薬剤師または登録販売者に相談するようにしましょう。
タイレノールと同じ成分を含む市販薬
タイレノールは主成分がアセトアミノフェンのみの薬となっており、NSAIDsなどの他成分が含まれていません。タイレノールや処方薬のカロナールと同様に、アセトアミノフェンだけを成分とする市販薬はこちらです。
ラックル 12錠(第2類医薬品)【第二類医薬品】

有効成分 | 特徴 |
アセトアミノフェン |
水に触れるとすぐに溶ける |
ラックルは1錠中にアセトアミノフェンを300mg配合しています。
ラックルは水にすぐ溶けるタイプの速溶錠です。口の中で噛み砕くか、軽く口の中で溶かしてから水と一緒に服用してください。
本商品のパッケージには「腰痛 神経痛に早く効く」といった効能が記載されていますが、腰痛や神経痛のみならず、発熱や頭痛時にもお使いいただけます。
子供も飲めるアセトアミノフェン市販薬
タイレノールは15歳未満の服用が禁止されていますが、小児も使えるアセトアミノフェンだけを配合した解熱鎮痛剤はこちらです。
バファリンルナJ【第二類医薬品】

有効成分 | 特徴 |
アセトアミノフェン |
・水なしで飲める ・7歳から使用可能 |
7歳から大人まで服用でき、1錠中にアセトアミノフェンが100mg含まれています。
水なしで飲めるチュアブル錠で、フルーツ味のため比較的飲みやすく、小・中・高校生の発熱や頭痛、生理痛にも適しています。
小児用バファリンC2 16錠(第2類医薬品)【第二類医薬品】

有効成分 | 特徴 |
アセトアミノフェン |
・小粒の錠剤なので比較的飲みやすい ・フルーツ味 |
3歳から14歳まで服用でき、1錠中にアセトアミノフェンが33mg含まれています。
有効成分がアセトアミノフェンのみで、眠くなる成分は含まれていません。苦味のないフルーツ味の小粒で、子どもでも比較的服用しやすくなっています。
小さなお子様や妊娠中・授乳中の方は、ご自身の体調などによって、服用の際に注意すべき成分が薬に入っている可能性があります。購入の際に薬剤師に相談するのが安心ですが、今回ご紹介した商品の購入先「ミナカラ薬局」では、薬の購入時・購入後に電話やメール、LINEチャットで薬剤師に相談することが可能です。ぜひ活用してください。
タイレノールと同じ成分の市販薬を購入する時の注意点
タイレノールの主成分であるアセトアミノフェンが含まれる市販薬を購入する際は以下の点に注意しましょう。
アセトアミノフェン以外の成分に注意
アセトアミノフェンが含まれる市販薬の中には、NSAIDsなどが含まれる複合剤が存在します。副作用のリスクを考えてNSAIDsなどを避けたい方は、アセトアミノフェン以外の成分も必ず確認するようにしましょう。
服用量に注意
アセトアミノフェンは服用量を誤ると肝機能障害が起こる危険性があります。
効果がなかなか出ないからといって、多量に服用しないよう注意してください。
服用の際は必ず用法・用量を守ってください。
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