女性の水虫の原因は？女性にあった市販薬の選び方を解説
女性も水虫になる？原因は？
水虫は、白癬菌というカビ（真菌）が皮膚の角質層に繁殖して発症します。
水虫の中でも特に、長時間靴を履いていることが多く蒸れやすい環境にある足の水虫（足白癬）が多い傾向にあります。また、マットやスリッパなどを共用し、それらに付着した白癬菌が足に感染して発症する、家庭内での感染が多くなっています。
女性が水虫になりやすい原因
女性が社会に出て外で働くようになり、一日靴を履いて活動したり、行動範囲が広がったりしたことで、女性も男性と同様に、水虫に感染する確率が増えていると考えられています。
特にストッキングやハイヒール、冬場はブーツを履いたまま1日を過ごすというように、長時間靴を履き続けることで、足が蒸れた環境になりやすいことが水虫の原因となっています。
足の水虫（足白癬）には3つの種類がある
足の水虫（足白癬）は主に、趾間型、小水疱型、角化型の3つの種類にわけられます。
| 趾間型 |
・指の間の皮膚が白くふやけてジュクジュクする（カサカサタイプもある） ・皮がむける ・強いかゆみを伴う |
|---|---|
| 小水疱型 |
・足の裏や土踏まず周辺、足の側面などに、水ぶくれができる ・強いかゆみを伴う |
| 角化型 |
・かかとの角質が厚く硬くなる ・ひび割れを伴うこともある ・かゆみは無いこともある |
趾間型と小水疱型の場合は強いかゆみを伴いますが、角化型の場合はかゆみがほとんどないことが多いです。
また、角化型は乾燥肌と間違われやすく、他人にうつしてしまいやすいという特徴もあります。
爪白癬の場合は病院の受診が必要
爪白癬を発症すると、足の爪が変形する・厚くなる・色が白や黄色に濁るといった症状が現れますが、痛みやかゆみを感じることはほとんどありません。
なお、爪白癬は薬が浸透せず、市販薬では治療ができないため、病院を受診する必要があります。
女性の水虫も市販薬でケアできる
水虫は真菌による感染症であるため、水虫の治療には抗真菌薬を使用します。
市販されている水虫薬の中にも、病院で処方される抗真菌薬と同じ有効成分が配合されたものがあり、水虫のケアに使用することができます。
ただし、水虫が市販薬でケアできるのは、原因が白癬菌だとわかっている場合です。
症状の原因が白癬菌ではなかった場合、市販の水虫薬を使用しても効果がなく、かえって症状を悪化させる可能性もあります。
初めて水虫と疑わしい症状が出た場合は、まずは病院で検査を受けましょう。
妊娠中や授乳中に使える？
授乳中の方は、使用しても差し支えありません。
妊娠中の方も基本的には問題ありませんが、体の状態によっては使用を控えた方がいい場合もあるため、使用する前に必ず医師に相談してください。
女性にあった水虫薬の選び方
女性は水虫になってしまったことが恥ずかしくて、なかなか病院に行けなかったり、薬の購入をためらってしまったりしてしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、どのような水虫薬があるのか、どうやって水虫薬を選べばいいのかわからないという方のために、女性に向けた水虫薬の選び方のポイントを紹介します。
使用感
女性にとって使い心地や使用感も大切です。ベタつきの少ないクリーム、浸透性が良くすぐ乾く液体、さらさらとした使用感があるパウダー入りのものなど、自分の好みに合った使用感のものを選びましょう。
剤形
市販の水虫薬には、クリームや軟膏、液体などさまざまな剤形のものがあり、それぞれの剤形に適した症状や部位があるため、ご自身の状態に合わせて薬を選ぶことが大切です。
| クリーム |
・じゅくじゅく、かさかさタイプの水虫に ・様々な患部の状態に使いやすい ・伸びが良く、広範囲に塗りやすい ・軟膏よりも塗った後のべとつきが少ない |
|---|---|
| 液体 |
・かさかさタイプの水虫に ・さらっとした使用感 ・他の剤形に比べて刺激が強い ・患部がただれている、皮膚の弱い人には不向き |
| 軟膏 |
・じゅくじゅく、ひび割れタイプの水虫に ・べとつくが、患部を保護する効果が高い ・ひび割れ、炎症をともなう水虫におすすめ |
症状にあった成分
水虫薬を選ぶときは、肌の状態をしっかり改善してくれる成分が配合された薬を選ぶことも大切です。
水虫になると指の間の皮がむけたり、水ぶくれができたり、ひび割れができたりします。素足を見せる機会の多い女性は、こういった症状が特に気になりやすいです。
皮めくれなどが気になる場合は抗炎症成分が配合されたもの、かゆみが強い場合はかゆみ止め成分が配合されたもの、ゴワゴワが気になる場合は角質をやわらかくする作用のある尿素が配合されたものなど、ご自身の症状に合わせて選ぶとよいでしょう。
| 皮めくれなどが気になる | 抗炎症成分が配合された水虫薬 |
|---|---|
| かゆみが強い | かゆみ止め成分が配合された水虫薬 |
| ゴワゴワが気になる | 尿素が配合された水虫薬 |
外で使っても気にならないデザイン
女性のなかには、水虫薬を持ち歩くことに抵抗がある方もいるかもしれません。一見水虫の薬とわからないようなシンプルなデザインのものだと、女性でも抵抗なく持ち歩くことができるでしょう。
また外で使う際には、誰にも気付かれずに、気兼ねなく使用できるような見た目であることも重要です。
デリケートゾーンに使う場合
白癬菌は足だけでなく、手や陰部に感染することがあります。
股間周辺に症状が出るものをいんきんたむしといい、患部がデリケートゾーンであるため、薬の使用には特に注意が必要です。
デリケートゾーンは皮膚が擦れ合うことが多い部位のため、液体やスプレーよりもクリームや軟膏などの患部への刺激が比較的少なく、保護作用のある剤形がおすすめです。クリームは軟膏と比べ、べとつきが少ないことから下着を履いていても気になりにくい使用感となっています。
なお、メントール配合のものは爽快感がありますが、しみてしまうこともあるので、デリケートゾーンには避けた方がいいでしょう。
女性でも使いやすい水虫薬を紹介
ここでは、女性でも使いやすい水虫薬について紹介します。
抗真菌成分や抗炎症成分、かゆみ止め成分、尿素などが配合された水虫薬や、女性が抵抗なく手に取れるシンプルなデザインの水虫薬、剤形や使用感の違う水虫薬など、女性が日常的に使いやすい水虫薬をピックアップしました。
| 商品名 |  【第2類医薬品】ダマリンL 20g |  【指定第2類医薬品】ダマリングランデパウダースプレー 90g |  【指定第2類医薬品】ダマリングランデX液 15g |  【指定第2類医薬品】ラミシールATクリーム 10g |
|---|---|---|---|---|
| 形状 | クリーム剤 | スプレー剤 | 外用液剤 | クリーム剤 |
| 用法・用量 | 1日1回、適量を患部に塗布 | 1日1回、適量を患部に噴射塗布 | 1日1回、適量を患部に塗布 | 1日1回、適量を患部に塗布 |
| 特徴 | ・抗真菌成分、抗炎症成分、かゆみ止め配合 ・厚くなった角質をやわらかくする尿素配合 ・クリーム剤 | ・抗真菌成分、かゆみ止め成分、抗炎症成分配合 ・スーッとした使い心地 ・パウダースプレータイプ | ・抗真菌成分、かゆみ止め成分、抗炎症成分、殺菌消毒成分配合 ・スーッとした使い心地 ・液体タイプ ・1日1回でOK | ・抗真菌成分のみ配合 ・メントール無配合 |
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ラミシールATクリーム
【指定第2類医薬品】ラミシールATクリーム 10g
| 剤形 | 特徴 |
|---|---|
| クリーム |
・さらっとした使用感 ・かさかさにもジュクジュクにも |
水虫に効く抗真菌成分のみのシンプル処方の水虫薬です。有効成分が角質層に浸透して、水虫症状を改善します。
やさしい使い心地のクリームです。
ダマリンL
【第2類医薬品】ダマリンL 20g
| 剤形 | 特徴 |
|---|---|
| クリーム |
・硬くなった角質を柔らかくする尿素配合 ・かかとや足裏のガサガサ水虫に |
抗真菌成分に加えて、硬くなった角質を柔らかくする尿素や、2種のかゆみ止め成分、抗炎症成分が配合された水虫薬です。
尿素がかかとなどの角質を柔らかくし、皮膚のかさつきやひび割れに効果をあらわします。
やさしい使い心地のクリームです。
ダマリングランデX液
【指定第2類医薬品】ダマリングランデX液 15g
| 剤形 | 特徴 |
|---|---|
| 液体 |
・さらっとした使用感 ・かさかさした状態の水虫に |
抗真菌成分に加えて、かゆみ止め成分、抗炎症成分、殺菌成分、清涼成分が配合された水虫薬です。
殺菌成分がニオイの原因菌を殺菌します。
浸透しやすい液剤で、カサカサした患部におすすめします。スーッとした使い心地です。
ダマリングランデパウダースプレー
【指定第2類医薬品】ダマリングランデパウダースプレー 90g
| 剤形 | 特徴 |
|---|---|
| スプレー |
・患部に触れずに使用できる ・さらさらとした使用感 |
抗真菌成分に加えて、かゆみ止め成分や抗炎症成分、清涼成分が配合された水虫薬です。
かゆみ止め成分が水虫によるかゆみを抑えます。
患部に触れずに使用できるスプレータイプです。また、さらさらとした使用感も特徴の一つです。スーッとした使い心地です。
水虫薬の正しい塗り方と塗る期間
水虫薬を使用する際は、広範囲に薬を塗る、最低でも1か月間は塗り続ける、入浴後に薬を塗ることが大切です。
広範囲に薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも潜んでいるため、薬は広範囲に塗るようにしましょう。指の間から足裏全体に続けて塗ることが大切と言われています。
薬は最低でも1か月間塗り続ける
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている可能性があるため、症状が良くなったからといって自己判断で使用をストップするのはやめてください。
水虫薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1か月は使用を続けることが基本です。
入浴後に薬を塗る
水虫薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がやわらかくなって薬が浸透しやすいためです。
同じ時間に塗る習慣をつけておけば、塗り忘れを防ぐこともできます。
水虫を治すための日常生活の注意点
水虫を治すためには、ただ薬を塗っておけばいいというわけではなく、日常生活でのケアがとても重要になります。
清潔を保つ
患部は常に清潔にしておくことが大切です。白癬菌の繁殖をおさえるために入浴は毎日欠かさずにし、指の間までしっかり洗いましょう。
乾燥を心がける
ジメジメした環境では白癬菌が繁殖しやすくなります。
患部のむれを防ぎ、日頃から通気性を良くすることを意識しましょう。また、足を洗ったあとは水分をしっかりふき取り、しっかり乾燥させましょう。
靴に注意
蒸れにくく、指の間をしめつけないような、ゆとりのある靴を履くようにしましょう。
一般的にブーツのような丈の高い靴は通気性が悪くなるので注意してください。また、ヒールの高い靴をはくと指先に力が入り指の間がぴったりとくっつくので通気性が悪くなります。
職場ではサンダルにしたり、 休憩中などには靴をぬいで足の通気をよくするなどの工夫をするといいでしょう。同じ靴を履き続けるのも良くありません。
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※初めて水虫が疑われる症状が出た方、爪水虫の方は、オンラインではなく対面診療で皮膚科受診をおすすめします。
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