軟膏タイプの水虫治療薬の特徴
市販の水虫治療薬には軟膏タイプの他にも、クリームタイプ、液体タイプなどの剤形があります。その中でも軟膏タイプは、塗布した場所にとどまる性質が強いため、患部の保護力にすぐれていることが特徴です。
また、クリームや液体タイプに比べて皮膚への刺激が少ないため、水ぶくれが破れてじゅくじゅくした状態になっている水虫や、かかとのひび割れをともなう水虫におすすめです。
特徴 | |
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軟膏タイプの水虫治療薬 |
・患部を保護する効果が高い ・クリームや液体に比べ、刺激が少ない ・べとつきがある ・じゅくじゅく、ひび割れのある患部におすすめ |
水虫に効く市販薬の選び方
市販されている水虫薬は、成分や剤形によって適した症状が異なります。症状に適した薬の選び方については以下の記事で解説しています。
水虫に効く市販薬|軟膏タイプ
ピロエースZ軟膏|におい、赤みが気になる方に
ピロエースZ軟膏 15g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
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ラノコナゾール |
軟膏 |
ピロエースZ軟膏には抗真菌成分に加えて、雑菌の繁殖をおさえる殺菌消毒成分と、皮膚の炎症をおさえる成分が配合されています。
特ににおい、赤みが気になる方におすすめです。1日1回の使用で済むことも特徴のひとつです。
ピロエースW軟膏|かゆみが気になる方に
ピロエースW 軟膏【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
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ピロールニトリン |
軟膏 |
水虫に効く抗真菌成分に加え、抗生物質・かゆみ止め成分が配合された水虫治療薬です。
特にかゆみが気になる方におすすめです。1日2~3回使用できるため、その都度かゆみをおさえることができます。
軟膏のべとつきが気になる方に
軟膏タイプは患部の保護にすぐれていますが、他の剤形に比べてべとつきがあります。べとつきが気になる方はべとつきが少ないクリームタイプの水虫治療薬がおすすめです。
ハイミズムシールEXクリーム|患部の状態を選ばず使いやすい
ハイミズムシールEXクリーム 20g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 |
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テルビナフィン塩酸塩 |
クリーム |
水虫に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と殺菌消毒成分の両方が配合された水虫薬です。水虫によるかゆみ、においにも効果を発揮します。また、抗炎症成分が配合され、赤みにも効きます。
クリームタイプのため、伸びが良く、広範囲に塗りやすく、様々な患部の状態に使いやすいことが特徴です。軟膏に比べて塗った後のべとつきが少ないのもメリットのひとつです。
水虫薬の正しい塗り方と注意点
水虫の市販薬を使用する際は、以下の点に注意してください。
足全体・アキレス腱の周囲まで薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも潜んでいるため、薬は広範囲に塗るようにしましょう。
症状が出ている部位が足の指の間のみだったとしても、足全体(足裏、足の側面、指の背面、アキレス腱の周囲全て)に薬を塗るようにしてください。
薬は最低でも1か月間塗り続ける
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている可能性があるため、症状が良くなったからといって自己判断で使用をストップするのはやめてください。
水虫薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1か月は使用を続けるようにしましょう。
入浴後に薬を塗る
水虫薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がふやけて薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば塗り忘れを防ぐこともできます。