ミナカラの水虫薬「ハイミズムシールEXクリーム」の正しい塗り方と注意点
更新日:
薬剤師監修日:
水虫の治療においてとても重要なのが「薬を正しく塗ること」・「清潔・乾燥を保つこと」・「他人にうつさないこと」の3つです。ハイミズムシールで水虫を完治させるためにも、まずはこの3つの重要事項について一緒に確認をしましょう。この記事ではハイミズムシールの正しい塗り方と日常生活での注意点について解説します。
この記事は1年以上前に医療従事者により監修されたものです。情報が古い可能性があります。

ハイミズムシールの効果を引き出す正しい塗り方
ハイミズムシールの効果を最大限に引き出すためには、正しく薬を塗ることが重要です。塗る範囲やタイミングについて確認しましょう。
薬は患部のみではなく広範囲に塗る
水虫の原因である白癬菌は、症状の出ていない部位にも潜んでいます。薬を塗るのは症状が出ている患部のみではなく、広範囲に塗るようにしましょう。
例えば症状が出ている部位が足の指の間のみだったとしても、足全体(足裏、足の側面、指の背面、アキレス腱の周囲全て)に薬を塗るようにしてください。また、部位が手や股間でも同様です。手水虫の場合は両手全体に、いんきんたむしの場合も広範囲に薬を塗り広げるようにしてください。
入浴後に薬を塗る
水虫の薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がふやけて薬が浸透しやすいためです。ハイミズムシールは1日1回の塗布で効果が持続するため、外出先やお出かけ前に薬を塗る必要はありません。
また、同じ時間に塗る習慣をつけておけば塗り忘れを防ぐことができます。
薬を最低でも1ヶ月は塗り続ける
薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1ヶ月は使用を続けるようにしましょう。
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っていることが多いため、自己判断で薬の使用を中断すると再発のリスクが高くなります。
水虫完治のために!日常生活での注意点
薬を正しく塗っても、日常生活でのケアがおろそかになっていると水虫の治療はうまく進みません。薬での治療以外にも、水虫を完治させるために次のことに注意をしましょう。
毎日お風呂に入る
水虫は高温多湿で不潔な環境を好んで増殖します。水虫の治療のためには乾燥と清潔を保つことが重要です。必ず毎日入浴をし、指の間までしっかり洗いましょう。
同じ靴・同じ靴下を履かない
白癬菌が付着した靴や靴下を何度も履くのはやめましょう。靴下は毎日洗濯を、靴は可能な限りこまめに洗い、2〜3足用意してローテーションで履くのが好ましいです。
乾燥を心がける
ジメジメした環境では白癬菌が繁殖しやすくなります。患部のムレを防ぎ、日頃から通気性を良くすることを意識しましょう。
靴を長時間履き続けると足がムレてしまうため、できる限りこまめに脱いで風を通すようにしてください。また、職場ではサンダルで過ごしたり、靴下を脱げるのであればなるべく素足で過ごした方が良いです。
いんきんたむしの場合は陰部を締め付けてムレるような下着や服装は避け、サイズに余裕のある通気性の良い衣服を身に付けるようにしましょう。
他人に水虫をうつさないために注意すること
水虫はうつる病気です。ご家族と同居されている方は自宅での過ごし方に注意をしないと、水虫をうつしてしまう危険性があります。次のことに注意をしてください。
バスマットやスリッパ、タオルを共有しない
バスマットやスリッパ、タオル等は直接足が触れるもので、さらに水を含んで湿気が高くなることが多いです。水虫にかかっている人が触れると白癬菌が付着し、高い湿気で菌が増殖します。これらを家族が共有することによって水虫がうつってしまうケースが多いため、バスマットやスリッパ、タオル等は絶対に共有しないようにしましょう。
部屋のラグはこまめに天日干し
部屋のラグなどのこまめに取り替えができないものに関しては、なるべく多く天日干しをして乾燥させてください。水虫は乾燥状態では繁殖しずらいため、感染予防に繋がります。
床の掃除をこまめにする
足に水虫が感染していれば、もちろんお家の床にも白癬菌が付着します。床を取り替えることは不可能なので、こまめに床の掃除をし、換気をして清潔な状態を保ちましょう。
足を毎日洗う
水虫は白癬菌に付着した瞬間に感染するのではなく、皮膚に付着してから最低でも約24時間経過しないと感染は成立しません。(皮膚に傷口がある場合は12時間程度で感染するというデータもあります)感染している方は勿論のこと、ご家族も毎日足を綺麗に洗うことによって、感染の確率をグッと減らすことができます。
この記事は参考になりましたか?
関連記事
水虫(白癬)に効く市販薬はある?|抗真菌薬の選び方
水虫(白癬)に効く市販薬にはさまざまな種類があり、成分や剤形(クリームや軟膏など)によって適した症状が異なります。この記事では、それぞれの症状に合った水虫薬の選び方とタイプ別の市販薬、水虫の予防・対策について解説しています。

小水疱型水虫に効く市販薬|水ぶくれは潰してもいい?
小水疱型水虫は水虫のタイプの一つで、足の裏や土踏まず周辺、足の側面などにジュクジュクとした小さな水ぶくれができ、強いかゆみがあるのが特徴です。 小水疱型水虫は、抗真菌成分が配合された水虫薬でケアできます。 水虫薬は市販薬としても販売されています。 この記事では、小水疱型水虫に効く市販薬の選び方や水虫薬の使い方などについて解説しています。

手の水虫に効く市販薬|手白癬の原因や治し方について解説
手の水虫は正式には、手白癬(てはくせん)といいます。 手の水虫は、真菌に効果のある抗真菌成分が配合された水虫治療薬で治療できます。 水虫治療薬は市販薬としても販売されていますが、水虫が市販薬で治療できるのは、原因が白癬菌だとわかっている場合です。 この記事では、手の水虫に効く市販薬の選び方やタイプ別の市販薬などについて解説しています。

かかと水虫(角化型水虫)に効く市販薬|治療薬の選び方【ひび割れ・カサカサ】
かかとの水虫(角化型水虫)は水虫のタイプの一つで、皮膚がカサカサと乾燥する、皮膚がボロボロとめくれる、ひび割れする、かゆみが弱いことが多いなどの特徴があります。 かかとの水虫(角化型水虫)は、抗真菌成分が配合された水虫薬でケアできます。 水虫薬は市販薬としても販売されています。 この記事では、かかとの水虫(角化型水虫)に効く市販薬の選び方や水虫薬の使い方などについて解説しています。

水虫の原因と感染経路|水虫の種類や症状について解説
水虫は白癬菌という真菌(カビ)の一種が原因で、皮膚の角質層に白癬菌が寄生することによる感染症です。この記事では、水虫の原因や感染経路、種類、症状について解説しています。
