カツジンEP錠の正しい使い方|頻尿・尿もれ対策について
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薬剤師監修日:
頻尿や尿もれなどの排尿トラブルは日常生活を見直すことでも改善が期待できます。この記事ではカツジンEP錠の正しい使用方法と頻尿・尿もれを改善するために日常で気を付けたいことについて解説します。
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カツジンEP錠の正しい使用方法
カツジンEP錠は八味地黄丸を配合した漢方薬です。頻尿や尿もれ、残尿感、夜間尿などの諸症状に効果を発揮します。薬は用法・用量を守って正しくお使いください。
使用するタイミングは?
1日に3回、食前か食間にコップ半分以上のぬるま湯にて服用ください。食前は食事の約30分前、食間は食後の約2時間後のことを指します。漢方薬は空腹時に服用した方が効果が出やすいです。
もし飲み忘れてしまった場合は、食後に服用しても差し支えありません。効果は落ちてしまいますが継続して飲み続けることが大切です。ただし、次の服用までに4時間以上は間を空けてください。
服用量について
服用量は使用する方の年齢によって変わります。以下の表をご確認ください。たとえ飲み忘れてしまった場合でも1回の服用量はお守りください。用量を超えた服用は副作用の原因になってしまいます。
年齢 | 1回の服用量 | 1日の服用回数 |
---|---|---|
15歳以上 | 6錠 | 3回 |
15歳未満~7歳以上 | 4錠 | |
7歳未満~5歳以上 | 3錠 |
いつまで飲み続ければいい?
症状が改善するまで服用を続けましょう。ただし、1か月ほど服用しても効果がみられない場合は、服用を中止し病院を受診してください。医師に相談する際に、服用していた薬の成分がわかるようにカツジンEP錠の説明文書を持っていくことをおすすめします。
他の薬との併用について
漢方薬と併用される場合は、カツジンEP錠に含まれる生薬と重複してしまう可能性があるため医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
また、糖尿病・高血圧の治療薬は副作用として頻尿や多尿の症状が現れる場合があるため、併用される前にかかりつけの医師にご相談ください。
使用上の注意点
カツジンEP錠を使用していて、発疹・発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、腹痛、動悸、のぼせ、口唇・したのしびれなどの症状が現れた時には風葉を中止し、医師・薬剤師または登録販売者に相談してください。
また、妊娠中の方は使用前にかかりつけの医師に相談してください。
頻尿・尿もれを改善するための方法
頻尿や尿もれは日常生活を見直すことでも改善することがあります。
カツジンEP錠の服用と併せて行うことができる、具体的な頻尿・尿もれ対策について解説します。
骨盤底筋のトレーニングをする
骨盤底筋とは膀胱などを支える筋肉です。頻尿や尿もれは加齢などが原因で骨盤底筋の筋力が弱くなることによっても引き起こされます。
弱まった骨盤底筋の筋力トレーニングを行うことによって、頻尿や尿もれなどの排尿トラブルの改善が期待できます。
【骨盤底筋トレーニングのやり方】
①腹筋などの他の筋肉の力を抜いた状態で、肛門の穴を身体の中に引き込むようにぎゅっと引き締める。(女性の場合は膣も同様に)
②数秒〜数十秒力を入れ続け、その後力を抜く。
③少し休んだらまた力を入れる。このサイクルを一日に何度か繰り返す。
最初は骨盤底筋以外の筋肉の力を入れないためにも、仰向けになってリラックスした状態で行うことがおすすめです。慣れてきたら立っている状態でも座っている状態でも行うことができるトレーニングのため、電車で立ってる時や仕事で座ってる時など、隙間時間を利用してトレーニングを行いましょう。
決まった回数はありませんが、ご自身の負担のない範囲で行うと良いでしょう。
水分の摂取量を見直す
水分の摂りすぎが頻尿の原因になっている場合もあります。1日の水分摂取量を見直し水分を摂りすぎないようにしましょう。
ただし、水分の制限をしすぎて脱水にならないように注意が必要です。人によって必要な水分量が異なりますが、極度に水分を制限してしまうと、脱水症状の原因にもなるため適度な水分補給は継続しましょう。
また、アルコールやカフェインを含む飲み物には利尿作用があるため、特に寝る前は控えるようにしてください。
尿もれシートを活用する
外出先でも尿もれの心配をしてしまうと、生活の質の低下につながります。
尿もれが気になって外出できない、外出しても憂鬱な気分になってしまうという方は、尿もれシートを活用してみましょう。
消臭効果や抗菌効果のあるシートが多く、周りににおいで知られてしまう心配も少ないようです。精神的な不安を軽減するためにも、尿もれシートを活用してみてください。ただし、濡れたままのシートは皮膚を刺激しかゆみの原因になるため、こまめに交換するようにしてください。
肥満体質を改善する
肥満体質の方や、最近急に太ったという方は過剰な内臓脂肪によって膀胱が圧迫され、尿もれなどの排尿トラブルをひきおこしやすいです。
肥満が原因の場合は、減量することで排尿トラブルが改善する可能性があります。肥満は他にも高血圧などの健康リスクが高まる原因となるため、日々のカロリーコントロールと適度な運動を心がけましょう。
生活に支障をきたす場合は泌尿器科へ
頻尿や尿もれは多くの方が経験していますが、恥ずかしいという理由から我慢してしまう方が多いです。
頻尿・尿もれの状態や原因に応じた治療法があるため、カツジンEP錠を服用しても効果があらわれない場合は我慢せずに泌尿器科を受診してください。
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