しみ対策に役立つ食べ物と飲み物|必要な成分を徹底紹介
しみの原因とメカニズム
しみの原因は主に、肌に沈着したメラニン色素です。メラニンは紫外線を浴びることによって、肌の奥にあるメラノサイトという細胞から生成されます。
紫外線やストレスなどにより活性酸素が発生し、メラノサイトに刺激が加わることで過剰にメラニンが生成されると、しみの症状が現れます。
通常は、メラニンが生成されても肌は約6週間の周期で新しく生まれ変わっており、古くなった皮膚と一緒にメラニンも剥がれ落ちます。(ターンオーバー)
しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、排出されるはずだったメラニンが肌に定着してしまい、しみとなります。

しみ対策におすすめの成分
しみ対策におすすめの成分を紹介します。
| 働き | 成分 |
|---|---|
| 抗酸化作用 | ビタミンC ビタミンE リコピン イソフラボン |
| 肌の健康維持に関わる | ビタミンB2 ビタミンB6 L-システイン |
| メラニン色素の生成を抑制する | ビタミンC L-システイン |
抗酸化作用をもつ成分
しみを発生させる一因である活性酸素の働きを防ぐ働きのことを抗酸化作用といいます。
活性酸素がしみの原因のひとつになるため、抗酸化作用をもつ成分を摂取することで、しみの発生を防ぐ働きが期待できます。
■ビタミンC
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康を維持する成分です。ビタミンCの抗酸化作用により、しみに対して効果が期待できます。
また、既に肌に沈着したメラニン色素を無色化し、新しいメラニン色素の沈着を緩和するはたらきがあります。
■ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があります。
体の免疫機能を高め、細菌やウイルスから体を守るためにも必要な成分です。
また、ビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発にすることでメラニンの排出をサポートします。
そして、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果を得ることができます。活性酸素によるダメージを防いだビタミンEを、ビタミンCがもう一度働けるように助けます。
■リコピン
リコピンは赤色のカロテノイド色素の一種で、抗酸化作用があります。
■イソフラボン
イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
肌の健康維持に関わる成分
■ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や髪、爪などの細胞の再生に関わる成分です。
ビタミンB2はエネルギーの生産や、他の成分の補助をする大切な役割を持っており、健康な皮膚のためにも欠かせない成分です。
■ビタミンB6
ビタミンB6は、皮膚や粘膜の正常な働きを助ける成分です。
■L-システイン
L-システインはたんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、しみやそばかすの治療薬に含まれていることが多いです。
メラニン色素の生成をおさえ、体外へ排出する働きをうながし、肌のターンオーバーを活発にします。
ビタミンCと一緒に摂取すると相性の良い成分です。
しみ対策におすすめの食べ物と飲み物
しみ対策に役立つ成分を摂取したからといってすぐに何かが変わるわけではありませんが、しみ対策をする上では食生活の改善をすることも良いでしょう。
食べ物から生活を見直してしみ対策をしましょう。しみの対策に役立つ成分が入っている代表的な食べ物・飲み物は次の通りです。
| 成分 | 代表的な食べ物 |
|---|---|
| ビタミンC | オレンジ、レモン、グレープフルーツ、赤ピーマン、ブロッコリーなど |
| ビタミンE |
アーモンド、ピーナツ、ひまわり油、ほうれん草、アボカド、ブロッコリーなど |
| ビタミンB2 |
レバー、納豆、のり、アボカド、グリーンアスパラガス、そら豆(ゆで)など |
| ビタミンB6 | レバー、サバ、バナナ、玄米ご飯、マグロ、カツオなど |
| Lシステイン | 大豆、卵、数の子、にしん、ホタテなど |
| リコピン | トマト、トマトジュース、金時人参、すいか、柿、あんずなど |
| イソフラボン | 大豆、豆腐、豆乳、きな粉、納豆、油揚げなど |

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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