しみ対策に役立つ食べ物と飲み物|必要な成分を徹底紹介
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薬剤師監修日:
この記事では、しみ対策におすすめの成分について詳しく解説しています。また、しみに効く食べ物ってあるの?という疑問に答えるべく、しみ対策におすすめの食べ物を紹介するとともに、しみに効くおすすめの市販薬もあわせて紹介しています。
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しみの原因とメカニズム
しみの原因は主に、肌に沈着したメラニン色素です。メラニンは紫外線を浴びることによって、肌の奥にあるメラノサイトという細胞から生成されます。
紫外線やストレスなどにより活性酸素が発生し、メラノサイトに刺激が加わることで過剰にメラニンが生成されると、しみの症状が現れます。
通常は、メラニンが生成されても肌は約6週間の周期で新しく生まれ変わっており、古くなった皮膚と一緒にメラニンも剥がれ落ちます。(ターンオーバーといいます)
しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、排出されるはずだったメラニンの色素が肌に定着してしまい、しみとなります。
加齢によってダメージへの抵抗力が弱くなる
人の体は酸素を利用することでエネルギーを作り出しています。また、酸素の一部は体内で活性酸素を生成します。
活性酸素は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担う一方で、過剰になると細胞にダメージを与え、細胞が老化する原因になります。
一方で、体には活性酸素の働きを防ぐ抗酸化酵素というものが備わっていますが、抗酸化酵素は加齢にともなって減少するため、同時に細胞のダメージへの抵抗力が弱まってしまいます。
そのため、意識的に抗酸化作用をもつ栄養素・成分を摂取することも大切です。
活性酸素 (かっせいさんそ) |
・細胞へのダメージの原因となる ・外的要因によって増加する |
---|---|
抗酸化酵素 (こうさんかこうそ) |
・活性酸素による細胞へのダメージを防ぐ ・体内に存在し、年齢にともなって減少する |
しみ対策におすすめの成分
しみ対策におすすめの成分を紹介します。
働き | 成分 |
---|---|
抗酸化作用 | ビタミンC ビタミンE リコピン イソフラボン |
肌の健康維持に関わる | ビタミンB2 ビタミンB6 L-システイン |
メラニン色素の生成を抑制する | ビタミンC L-システイン |
抗酸化作用をもつ成分
しみを発生させる一因である活性酸素の働きを防ぐ働きのことを抗酸化作用といいます。
活性酸素がしみの原因のひとつになるため、抗酸化作用をもつ成分を摂取することで、しみの発生を防ぐ働きが期待できます。
■ビタミンC
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康を維持する成分です。ビタミンCの抗酸化作用により、しみに対して効果が期待できます。
また、既に肌に沈着したメラニン色素を無色化し、新しいメラニン色素の沈着を緩和するはたらきがあります。
■ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があります。
体の免疫機能を高め、細菌やウイルスから体を守るためにも必要な成分です。
また、ビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発にすることでメラニンの排出をサポートします。
そして、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果を得ることができます。活性酸素によるダメージを防いだビタミンEを、ビタミンCがもう一度働けるように助けます。
■リコピン
リコピンは赤色のカロテノイド色素の一種で、抗酸化作用があります。
■イソフラボン
イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
肌の健康維持に関わる成分
■ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や髪、爪などの細胞の再生に関わる成分です。
ビタミンB2はエネルギーの生産や、他の成分の補助をする大切な役割を持っており、健康な皮膚のためにも欠かせない成分です。
■ビタミンB6
ビタミンB6は、皮膚や粘膜の正常な働きを助ける成分です。
■L-システイン
L-システインはたんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、しみやそばかすの治療薬に含まれていることが多いです。
メラニン色素の生成をおさえ、体外へ排出する働きをうながし、肌のターンオーバーを活発にします。
ビタミンCと一緒に摂取すると相性の良い成分です。
しみ対策におすすめの食べ物と飲み物
しみ対策に役立つ成分を摂取したからといってすぐに何かが変わるわけではありませんが、しみ対策をする上では食生活の改善をすることも良いでしょう。
食べ物から生活を見直してしみ対策をしましょう。しみの対策に役立つ成分が入っている代表的な食べ物・飲み物は次の通りです。
成分 | 代表的な食べ物 |
---|---|
ビタミンC | オレンジ、レモン、グレープフルーツ、赤ピーマン、ブロッコリーなど |
ビタミンE |
アーモンド、ピーナツ、ひまわり油、ほうれん草、アボカド、ブロッコリーなど |
ビタミンB2 |
レバー、納豆、のり、アボカド、グリーンアスパラガス、そら豆(ゆで)など |
ビタミンB6 | レバー、サバ、バナナ、玄米ご飯、マグロ、カツオなど |
Lシステイン | 大豆、卵、数の子、にしん、ホタテなど |
リコピン | トマト、トマトジュース、金時人参、すいか、柿、あんずなど |
イソフラボン | 大豆、豆腐、豆乳、きな粉、納豆、油揚げなど |
しみに効くおすすめの市販薬
しみ対策には食生活を改善することも大切ですが、すでにしみができている場合は、しみに効果のある医薬品を使用することも有効です。
しみに効果のある市販薬の中でも、特にしみ対策におすすめの成分を配合した薬を紹介します。
ホワイティフル 180錠【第三類医薬品】

成分 | 分量(成人1日量) |
---|---|
アスコルビン酸(ビタミンC) | 1000mg |
L-システイン | 240mg |
リボフラビン(ビタミンB2) | 6mg |
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 12mg |
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 50mg |
内容量(15歳以上の方の場合) | 1日の服用回数 |
---|---|
30日分 | 2回 |
ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンを無色化し、新しいメラニンの生成を抑制します。
ビタミンB2とB6が肌のターンオーバーをサポートし、ビタミンEが血行を良くします。パウチ型で持ち運びやすく、1日2回の服用で済むことが特徴です。
ホワイティフルは、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。
その他のしみに効く市販薬については、こちらの記事で詳しく解説・紹介しています。
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