モデルナアームとは?
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン接種後、数日から1週間程度経過してから現れる、ワクチンを接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感などの症状のことはいわゆるモデルナアーム(COVIDアーム)と呼ばれています。
多くの場合、武田/モデルナ社製のワクチンで報告されていますが、ファイザー社製のワクチンでも稀に起こることがあります。
症状が出ても健康自体に害はなく、数日で自然に治ると報告されています。
原因は、T細胞というリンパ球の一種である免疫細胞が反応することで起こる炎症であると考えられています。
モデルナアームの対処法
モデルナアームの症状は、病院を受診しなくても市販薬で改善できる場合があります。
発疹がかゆい場合は、冷やす、あるいは抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ることで症状が軽くなります。ワクチンの副反応であれば、数日で改善します。
モデルナアームの症状としてかゆみや発疹が現れた場合は、次の対処をすると症状が軽くなります。
- 患部を冷やす
- 抗ヒスタミン剤※やステロイドの市販薬を塗る
※抗ヒスタミン:体内でヒスタミンという物質の作用をブロックし皮膚のかゆみなどの症状や花粉・ハウスダストによる鼻のアレルギー症状に効果を示す成分
皮膚のかゆみに使える塗り薬の市販薬についてはこの記事内の「モデルナアームに使えるかゆみ止めの市販薬」で紹介します。
塗り薬だけでなく飲み薬も使用可能
2021年8月に東京都新型コロナウイルスワクチン副反応相談センターに確認したところ、ワクチンの副反応で腕のかゆみや腫れの症状が現れた場合は、外用薬(塗り薬)だけでなくかゆみ止め成分を配合した内服薬(飲み薬)を使用することも可能との回答を得ています。
そのため、かゆみが強い場合に塗り薬と飲み薬を併用したり、かゆくて眠れない場合に飲み薬を単体で使用するのも良いでしょう。
痛みが強い場合は解熱鎮痛薬も使用可能
痛みがひどい時は、アセトアミノフェンやロキソプロフェンなどを配合した解熱鎮痛薬を使用することで症状が軽くなることがあります。
コロナワクチン接種後の副反応に使える解熱鎮痛薬について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
モデルナアームに使えるかゆみ止めの市販薬
ここではモデルナアームで皮膚にかゆみや赤み、腫れなどの症状が出たときに使用できるかゆみ止め薬を紹介します。
オイラックスPZリペアクリーム|腫れや赤みがあるかゆみに
オイラックスPZリペアクリーム 5G(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
特徴 |
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特徴は、炎症をおさえる「ステロイド成分」とかゆみをすばやく感じにくくさせる「局所麻酔成分」の両方が配合されていることです。腫れとかゆみの両方に効果を発揮します。
かゆくて眠れないときなどにお使いいただける塗り薬です。
デリナースクール|かゆみのみの軽度な症状に
デリナースクール【第二類医薬品】
特徴 |
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かゆみ止め成分のリドカインとジフェンヒドラミン塩酸塩のダブルの効果で皮膚のかゆみを鎮めます。l-メントール配合によるクールな使用感のクリームタイプの塗り薬です。
ステロイド成分が配合されていないため、ステロイドによる副作用が心配な方にもおすすめです。
アレジンAZ錠|飲み薬タイプのかゆみ止め薬
アレジンAZ錠【第二類医薬品】
特徴 |
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かゆみや腫れをおさえる成分としてアゼラスチン塩酸塩を配合した飲み薬です。
かゆみが強くて塗り薬と併用したいような場合や、かゆくて眠れない場合にお使いいただける市販薬です。
こんなときは病院を受診
激しい痛みや高熱など症状が重い場合は、なるべく早めに病院を受診してください。
また、市販薬を使用しても改善されなかったり、症状が長引いたりするようであれば一度病院を受診することをおすすめします。