市販のPCR検査キット|高精度の唾液検査が郵送で簡単に
更新日:
薬剤師監修日:
この記事では市販でおすすめの郵送でできるPCR検査キットを紹介するとともに、市販のPCR検査キットの選び方について詳しく解説します。また、PCR検査キットのやり方・使い方と送付手順について詳しく解説しています。PCR検査キットの精度や使用上の注意点などのよくある質問(Q&A)も紹介しています。
この記事は1年以上前に医療従事者により監修されたものです。情報が古い可能性があります。

PCR検査キットはこんな人におすすめ
市販で購入できるPCR検査キットは、次のような人におすすめです。
- 大事な会議や商談を控えている方
- 人が集まる場所や遠方への移動が多い方
- 無症状でも感染していないか知りたい方
- 病院で検査をする時間がない方
- 接客業をしている方
- 他人に知られずに検査をしたい
- 職場の安全管理のために社員に受けてもらいたい など
PCR検査キットを使用するタイミングは?
厚生労働省は「症状発症から9日以内の者については唾液PCR検査を可能」と報告しているため、新型コロナウイルスの症状に類似する症状が発症してから9日以内にPCR検査キットを使用するのをおすすめします。
また、無症状であっても濃厚接触者であると保健所または医師が判断した場合や、濃厚接触者の可能性が高い場合にPCR検査キットを使用するのもタイミングとしては良いでしょう。
市販のPCR検査キットの選び方
2021年9月現在、市販で購入できるPCR検査キットにはさまざまな種類が販売されています。
市販のPCR検査キットを購入するときの選び方としては、次の点を確認することをおすすめします。
①クリニック監修の検査キットかどうか
②唾液検査かどうか
クリニック監修の検査キットを選ぶ理由
市販のPCR検査キットを選ぶ際は、しっかりとクリニックが監修しているものかどうかを確認しましょう。
特にクリニックが、厚生労働省と経済産業省が運営するTeCOT認定医療機関であるとさらに良いです。
TeCOTとは、海外渡航者新型コロナウイルス検査センターのことで、ビジネスビジネス渡航者等がオンライン上でPCR等検査可能な医療機関を検索・予約できるサービスを提供している機関のことです。
クリニックが監修しているPCR検査キットであれば信頼性が高い上に、陰性・陽性の結果がはっきり出るというメリットがあります。
クリニックが監修していないPCR検査キットだと、法律上陰性・陽性の結果をはっきりと出せなかったり、陰性証明書が発行できなかったりする可能性があります。
基本的には、市販のPCR検査キットを購入する際はクリニック監修のものを選びましょう。
唾液検査の検査キットを選ぶ理由
従来のPCR検査における検体の採取方法は、綿棒などで鼻の粘液を採取するやり方だったため、やや苦痛をともなうものでした。
しかし、唾液検査であれば痛みもなく、精度もほぼ同じくして検査が可能なため、市販のPCR検査キットを選ぶ際は、唾液検査のものを選ぶことをおすすめします。
市販でおすすめのPCR検査キット|唾液検査を郵送で
市販のPCR検査キットの選び方を踏まえて、精度の高いおすすめのPCR検査キットを紹介します。
ここで紹介するACクリニック監修のPCR検査キットの特徴は次の通りです。
PCR検査キット 唾液検査|新型コロナウイルス対応
医療法人ひつじ会 ACクリニック監修 COVID-19 PCR検査キット

厚生労働省と経済産業省が運営するTeCOT認定医療機関であるクリニックが監修した、信頼性の高いPCR検査キットです。
唾液検査で痛みをともなわずに検査でき、検査精度が97.45%と大変高い点が特徴です。
検査結果も検体を送ってから最短24時間でわかる上に、追加費用を支払えば陰性証明書を発行できる点も特徴のひとつです。
PCR検査キットのやり方・使い方と送付手順
PCR検査キットの検査方法の種類には、綿棒などで鼻の粘液を採取する方法と、唾液を採取する方法の2種類があります。
本記事で紹介しているPCR検査キットは唾液を採取する検査方法のため、痛みをともなわず簡単に採取ができます。
ここではPCR検査キットの送付手順を紹介します。
1.ネットで検査申し込みをする
ネットで検査の申し込みをします。入力の際は付属のバーコードシール番号をご用意ください。
2.唾液を採取する
PCR検査キットの指示書に記載の通りに、唾液を採取してください。
3.クリニックへ検査キットを返送する
唾液に付属の不活性化剤を入れ、しっかりと梱包してクリニックへ返送してください。
4.クリニックで検査を実施する
検体がクリニックに届いてから24時間以内に検査が実施されます。
5.結果報告を待つ
クリニックからの結果報告を待ちます。
※さらに詳しい操作手順については、検査キットに添付の説明書をご参照ください。
PCR検査キットに関するQ&A
ここでは本記事で紹介しているPCR検査キットに関するよくある質問をまとめました。
検査の精度や正確性は?
検査の精度は97.45%と高い数値が示されています。
本検査キットでは鼻の粘液ではなく唾液を検体として採取していますが、発症から9日以内であれば唾液の場合も鼻の粘液と同じ程度の検査の精度であると厚生労働省も報告しています。
新型コロナウイルス感染症の診断における鼻咽頭ぬぐい液及び唾液の有用性について、発症から9日以内であれば、両者で良好な一致率が認められるとの研究結果が示されました。
また、無症状の場合でも唾液による検査は有効であるとされています。
今般、都内において無症状者を対象に新型コロナウイルス感染症にかかる検査を行ったところ、唾液を用いたPCR検査、LAMP検査及び抗原定量検査と、鼻咽頭拭い液PCR検査を比較し、高い一致率を確認することができました。
使用上の注意点は?
唾液を採取する前30分間での飲食や歯磨き、うがいは避けてください。そして、唾液を保存容器に採取したら、必ず付属の不活性化剤を入れてください。
また、容器を密閉するだけでなく、付属の密閉袋を使用してしっかりと閉じてください。
結果はいつわかるの?
PCR検査の結果は、最短でクリニックに検体が届いた日に判明します。(土日を除く)
しかし、到着した時間帯や検査数によって時間がかかる場合があります。
陰性だった場合に陰性証明書はもらえる?
検査結果が陰性だった場合、追加費用を支払えば陰性証明書を発行することが可能です。
陰性証明書は別途診察手順を経て行うため、法的な効力があるものとされています。
※陰性証明書のサンプル
結果が陽性の場合どうすればいいの?
検査結果が陽性だった場合、速やかにクリニックへご連絡ください。
その後の保健所への連絡や症状別の対処法などについて、クリニックからの指示を仰ぎましょう。
PCR検査キットと抗原検査キットの違いは?
PCR検査では、ウイルスを特徴づける遺伝子配列を検出するのが目的なのに対し、抗原検査では、ウイルスを特徴付けるたんぱく質(抗原)を検出することが目的です。つまり、検査対象が異なることがPCR検査キットと抗原検査キットのひとつの違いです。
精度の面でいうと、PCR検査キットに比べて抗原検査キットがやや低い傾向があります。
もうひとつの大きな違いとしては、PCR検査は検体をクリニック等に送る必要があるため検査結果がわかるまで少し時間がかかるのに対し、抗原検査は検査から15〜30分程度でその場で結果がわかるということがあげられます。
PCR検査キット | 抗原検査キット | |
---|---|---|
検査対象 | ウイルスを特徴付ける遺伝子配列 | ウイルスを特徴付けるたんぱく質 |
精度 | 高い | PCR検査よりやや低い |
結果が出るまでの所要時間 |
検査機関への搬送時間+数時間 |
15〜30分程度 |
ミナカラ薬局の薬剤師に相談する
薬について相談したいことがあったり、心配や不安がある方は、ミナカラ薬局の薬剤師相談をご利用ください。ミナカラ薬局では薬剤師にLINEで相談をすることができ、それぞれのお悩みに対応します。
記事で紹介されている商品一覧
この記事は参考になりましたか?
関連記事
コロナワクチン接種後の副反応に使える市販薬【3回目・4回目接種の備えに】
コロナワクチン接種後の痛みや発熱などの副反応に対して、厚生労働省では市販薬で対処できると公表しています。3回目の追加接種時にも副反応対策として市販薬を準備しておくと安心です。ファイザー・モデルナ・アストラゼネカ、どの製薬会社のワクチンでも市販薬の選び方に違いはありません。この記事では、痛みや発熱に使用できる解熱鎮痛薬(解熱剤)と、モデルナアームに使える塗り薬について解説しています。

モデルナアームに使えるかゆみ止め薬|腕の腫れ・かゆみの対処法【3回目接種】
この記事では、モデルナアーム(COVIDアーム) の症状が現れたときの対処法を解説します。また、あわせてモデルナアームで皮膚の腫れやかゆみなどの症状が生じたときに使えるかゆみ止めの市販薬(塗り薬および飲み薬)を紹介します。
