アローゼンと同じ成分の市販薬はある?
アローゼンと同じ成分を含む市販薬は販売されています。
アローゼンは便秘の治療に用いられる処方薬です。
アローゼンの剤形は顆粒のみで、『アローゼン顆粒』という製品名で取り扱われています。
また、アローゼンのジェネリック医薬品には『ピムロ顆粒』があります。
成分は『センナ』と『センナジツ』
アローゼンの成分『センナ』と『センナジツ』には、腸を刺激することで排便をうながす効果があります。
センナはアフリカ原産の生薬で、古くからヨーロッパでは下剤として使われてきました。センナはセンナの葉を、センナジツは実を指します。
アローゼンの処方薬と市販薬の違い
アローゼンの処方薬とこの記事で紹介する市販薬には、効能・効果などに違いがあります。
また処方薬は顆粒のみですが、市販薬には顆粒の他、錠剤などもあります。
効能・効果 | |||
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アローゼン |
・便秘(ただし、痙攣(けいれん)性便秘は除く) ・駆虫剤投与後の下剤 |
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センナ顆粒S センナTS便秘錠 |
・便秘 ・便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔 |
便秘に効く市販薬
処方薬アローゼンと同じセンナを含む市販薬を紹介します。
山本漢方 センナ顆粒S
山本漢方センナ顆粒 山本漢方 1.5G×80包(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
顆粒タイプのため錠剤が苦手な方にもおすすめの薬です。個包装されているため、外出の際の携帯にも便利です。
主成分であるセンナが便秘や便秘に伴う肌あれなどを緩和します。
11歳から服用できます。
ヤマモトのセンナTS便秘錠
センナT便秘錠 山本漢方 450錠(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
錠剤タイプの薬です。粉の味が苦手な方は顆粒より錠剤の方がおすすめです。
主成分であるセンナが便秘や便秘に伴う肌あれなどを緩和します。
11歳から服用できます。
また、便秘に効く薬には、センナのように腸を直接刺激し腸の運動を高める刺激性下剤のほかにもさまざまな種類があります。
便秘に効く薬の種類と薬の選び方については、次の記事で詳しく解説しています。
便秘を解消するために気をつけたいこと
●市販薬や漢方薬について
上記の市販薬に含まれるセンナのように、便秘に効く市販薬には、すぐに効果が現れるように刺激性下剤の成分が含まれていることが多いです。 薬に頼りきりになってしまうこともあるため、使い過ぎにはご注意ください。
また、生薬だから副作用がないというわけでもありません。センナやアロエなどには習慣性があります。
●食事について
1日3食、特に朝食をきちんと食べましょう。 食物繊維が多いものが便秘によく、たとえば、毎朝バナナ1本を牛乳と一緒にジュースにして飲むとよいでしょう。また、水溶性食物繊維の多い、いも類・果物類・海藻類といった食品を摂取するように努めましょう。
一方、硬い物は便秘によくないと思い、やわらかい物を好んで食べるのは逆効果で、便が硬くなってしまいます。繊維質の多いものをよく噛んで食べるようにしましょう。
水分を十分に補給すると、便がふくらみやわらかくなります。朝起きたときに、コップ1杯の水か牛乳を飲むのもよいでしょう。
●温水便座洗浄について
水の勢いを最大にし肛門の奥に水を入れて、 その刺激で排便するのはかえって便秘を悪化させてしまいます。また、直腸の粘膜を保護している粘液を洗い流してしまうため、粘膜が傷付き、 便意の感覚も衰えます。
水の勢いを弱くし、肛門の外側だけを洗うようにしましょう。
●排便習慣について
自然な排便リズムを回復するために、毎日朝食後など決まった時間で、たとえ便意がなくてもトイレに行く習慣をつけましょう。
●運動について
ウォーキングやラジオ体操など、毎日少しずつ運動をしましょう。適度な運動は、腸を動かすのによいとされています。
使用上の注意|治らない場合は病院へ
医師から処方された薬の代用として市販薬を使用する場合は、使用しても問題ないか医師や薬剤師に相談しましょう。
また上記の市販薬を使用する際は、薬の説明書(添付文書)に記載された用法・用量を守り、下記の症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
症状 |
・下痢 ・1週間程使用しても症状が良くならない場合 など |
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