妊娠中・産後のシミに効く市販薬|シミ予防の薬用クリームも紹介
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薬剤師監修日:
妊娠中や産後にシミが増える?といった疑問にお答えし、妊娠中や産後にできるシミの種類について解説しています。また、妊娠中でも使用できるシミに効くおすすめの市販薬と肝斑に効くおすすめの市販薬も紹介しています。妊娠中や産後にできるシミを予防する薬用クリームもあわせて紹介。

妊娠中や産後はシミが増える?
結論として、妊娠中や産後はシミができやすい状態であると考えられています。主な理由は、ホルモンバランスの変化です。
妊娠すると女性ホルモンが急激に増え、これまで正常に行われていた肌の新陳代謝(ターンオーバー)のリズムが乱れることで、シミができやすくなります。
また、出産してからすぐにホルモンバランスが正常になるわけではないため、産後もしばらくはシミができやすい状態が続きます。
妊娠中や産後にシミが増えると考えられているのは、ホルモンバランスの変化の影響が大きいです。
妊娠中や産後にできるシミの種類
シミはいくつかの種類に分けられています。
妊娠中や産後にできると考えられる代表的なシミの種類は以下の3つが考えられます。
- 老人性色素斑
- 炎症後色素沈着
- 肝斑(かんぱん)
老人性色素斑
老人性色素斑は、最も一般的なしみです。「老人性」という名前がついていますが、早ければ20代で、多くは30〜40代以降に出現します。長年浴び続けた紫外線により皮膚がダメージを受け、しみの原因物質であるメラニンが過剰に生成されるとともに、体外へ排出する力が弱まることによってしみになります。
老人性色素斑は、肌のターンオーバーが乱れることでも現れることがあるので、妊娠中や産後にシミができた場合、老人性色素斑である可能性も考えられます。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着は、にきびや怪我、やけどや虫刺されなどの外的な刺激によって引き起こされる症状です。
皮膚が外的な刺激によって炎症を起こすとメラニンが生成されます。通常は肌のターンオーバーによりメラニンも排出されますが、ターンオーバーの異常などにより正常に排出されなかった場合にしみとして残ります。
老人性色素斑と違い、しみと正常な皮膚の境界はわかりにくく、色調にもムラがあります。
時間の経過とともに自然に消えることもあります。
炎症後色素沈着に効果のある市販薬や詳細については以下の記事で解説しています。
肝斑
肝斑は主に女性ホルモンのバランスが乱れることによって現れると考えられています。
妊娠中や産後などのホルモンバランスの急激な変化がある時期に現れやすいシミです。
多くの場合、額や頬骨の上あたりにもやもやと広がり、左右対称に現れるのが特徴です。
誰にでも症状が出る可能性はありますが、比較的30〜40代の女性に多く、妊娠や経口避妊薬の服用をきっかけに肝斑が現れるケースが多いです。逆に閉経後には薄くなり、目立ちにくくなります。
肝斑は通常のシミ向けの薬ではなく、肝斑専用の薬で治す必要があるため、市販薬を選ぶときは注意が必要です。
妊娠中・産後のシミに効くおすすめの市販薬
妊娠中や産後に現れる、肝斑ではないシミは、効能効果にシミの記載がある市販薬を使用することで改善することができます。
ここでは、妊娠中でも使用できて、かつシミに効果のあるL-システインやビタミンCなどを配合したおすすめの市販薬を紹介します。
なお、妊娠中は、服用するかどうかについて一度主治医に相談することをおすすめします。
ホワイトシャインLC|充実の成分
ホワイトシャインLC 180錠【第三類医薬品】
ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンを無色化し、新しいメラニンの生成を抑制します。ビタミンB2とB6が肌のターンオーバーを促進し、ビタミンEが血行を良くします。パウチ型で持ち運びやすく、1日2回の服用で済むことが特徴です。
ホワイトシャインLCは、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。
ハイチオールCホワイティア|シンプル処方
ハイチオールCホワイティア 120錠【第三類医薬品】

ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンの無色化、新しいメラニンの生成の抑制、肌のターンオーバーの正常化、角質の排出といったさまざまな効果を発揮します。
さらに、パントテン酸が皮膚の健康を維持します。
トランシーノホワイトCクリア|大容量タイプ
トランシーノホワイトCクリア 240錠【第三類医薬品】

ビタミンCやL-システインに加え、皮膚の血行促進成分であるビタミンEも配合。過剰に作られたメラニンを無色化し、肌のターンオーバーを促進します。
皮膚の新陳代謝を促進し、メラニンの排出に効果を発揮します。大容量240錠入タイプは成人の場合約2ヶ月使用できます。
市販薬を使用する際の注意点
ビタミンEは脂溶性で体に溜まりやすいため、医薬品やサプリメントによる過剰な摂取は控えるようにしましょう。
妊娠中・産後の肝斑に効くおすすめの市販薬
肝斑を治したいときは、肝斑の改善効果が認められた成分である「トラネキサム酸」が配合された薬を選びましょう。
しみの場合は、メラニンの生成を抑制する「L-システイン」「アスコルビン酸(ビタミンC)」が配合されている薬が効きますが、肝斑の場合はそれらの有効成分だけでなく「トラネキサム酸」も配合されていなければ改善が見込めません。
しみが額や頬骨の上あたりにもやもやと広がり、左右対称に現れるような、肝斑が疑われる症状がある場合は、有効成分に「トラネキサム酸」を含むかどうかをポイントにして薬を選ぶことをおすすめします。
ただし、妊娠中の場合は薬を使用する前に、一度主治医と相談し、医師の判断を仰いでから使用してください。また、授乳中の場合は授乳期間を終えてからの使用を推奨します。
トランシーノⅡ|肝斑に効く飲み薬
トランシーノ* 240錠【第一類医薬品】

肝斑に効くトラネキサム酸を配合した市販薬です。
その他にも、メラニンの生成を抑制する「L-システイン」「アスコルビン酸(ビタミンC)」も配合しています。また、皮膚の健康を保つビタミンB6やパントテン酸カルシウムも配合しています。
1日2回の服用で良いため、昼間に服用する必要がなく続けやすいという特徴があります。8週間服用を続けましょう。
妊娠中・産後のシミを予防する薬用クリーム
妊娠中や産後のしみの予防対策をする上では、肌のお手入れが欠かせません。
妊娠中でも使用できる、しみへの予防効果がある薬用でおすすめのしみ予防クリームを紹介します。
なお、妊娠中や産後はお肌の状態が不安定になる場合もございますので、目立たないところで少量お試しになるか、心配な場合は皮膚科医にご相談ください。
また異常がでた場合には、すぐに使用を中止し、商品をご持参の上、必ず医師の診断を受けてください。
ケシミンクリーム|シンプルなしみ予防クリーム
ケシミンクリームf 30G【医薬部外品】

有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)がメラニンの生成をおさえ、しみやそばかすを予防します。
その他、抗炎症作用のあるグリチルレチン酸ステアリルと、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。
肌に潤いを与えつつ、しみを予防する塗り薬です。
ケシミンクリームEX|2種類のしみ有効成分配合
ケシミンクリームEX 12G【医薬部外品】

有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)アルブチンがメラニンの生成をおさえ、しみやそばかすを予防します。ケシミンクリームと比べてしみ対策成分が2種類あるのが特徴です。
また、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。
メラノCC|薬用しみ集中対策美容液
メラノCC【医薬部外品】

しみ集中対策美容液のメラノCCには、美白有効成分である活性型ビタミンCが配合されています。
血行促進成分のビタミンE誘導体も配合されているため、2種類のビタミンが肌に働きかけます。
また、殺菌成分イソプロピルメチルフェノールと抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウムも配合されているため、ニキビの予防にも使用できます。
クリームタイプではないですが、ベタつかない液体タイプで、使いやすい滴下式のチューブです。
記事で紹介されている商品一覧
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