扁桃炎の症状|急性扁桃炎と慢性扁桃炎
扁桃炎とは、扁桃腺にウイルスや細菌が原因となって炎症が起こり、喉の腫れや痛み、発熱、全身倦怠感などの症状が現れる病気です。
扁桃腺に白い斑点状の膿が付着し、膿が広がって全体的に白くなることもあります。扁桃腺の腫れの症状が悪化すると、首のリンパが腫れ、耳まで痛くなることもあります。
扁桃炎は扁桃腺の両側に症状が現れることもあれば、片側だけに症状が現れることもあります。
急性扁桃炎と慢性扁桃炎の違い
一般的に、扁桃炎は急性扁桃炎と慢性扁桃炎に大別されます。
単発で急性症状が現れる扁桃炎は急性扁桃炎と呼ばれ、急性扁桃炎を1年に4回以上繰り返すと慢性扁桃炎と呼ばれます。
慢性扁桃炎になると薬での改善がしにくくなり、症状を繰り返す可能性も高くなるため、場合によっては扁桃腺の切除手術という外科的処置を施すことも考えられます。
扁桃炎の市販薬の選び方
扁桃炎の症状である、喉の腫れや痛み、発熱などがあるけれどすぐに病院を受診できない場合は、市販薬で対応することも手段のひとつです。ここでは市販薬の選び方を解説します。
改善したい症状で選ぶ
扁桃炎になると喉の腫れや痛み、発熱などさまざまな症状が現れます。市販薬を選ぶ時は、今出ている症状のうち最も改善したい症状を基準にして選びましょう。
たとえば、喉の腫れを改善したいのであれば喉の炎症をおさえる成分が配合された薬を、発熱や喉の痛みを改善したいのであれば解熱鎮痛成分が配合された薬を選びましょう。
代表的な抗炎症成分 |
---|
アズレンスルホン酸ナトリウム、トラネキサム酸など |
代表的な解熱鎮痛成分 |
---|
アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェンなど |
扁桃炎などの喉の腫れに効く市販薬
扁桃炎などの喉の腫れに効く抗炎症成分を配合した市販薬を紹介します。
チョコラBB口内炎リペアショット|外用薬
チョコラBB口内炎リペアショット 30ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物に加え、殺菌消毒成分であるセチルピリジニウム塩化物水和物が配合されています。
のどの炎症によるのどの痛みや腫れなどに効果を発揮する喉スプレーで、患部を殺菌して炎症も抑えます。メントール味で爽やかな使い心地です。
パープルショットうがい薬F|外用薬
パープルショットうがい薬F 50ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】
抗炎症成分の「アズレンスルホン酸ナトリウム」を配合。
1回分のうがい必要量がワンプッシュで出せます。計量カップが付いているので簡単に計量できて使いやすいです。
ペラックT錠|内服薬
ペラックT錠 18錠【第三類医薬品】
喉の炎症をおさえる有効成分「トラネキサム酸」に、カンゾウ乾燥エキスと3種類のビタミンを配合した、喉の腫れや痛みに効く飲み薬です。
7歳以上から利用できます。
ハレナース|内服薬
ハレナース 9包(第3類医薬品)【第三類医薬品】
扁桃腺の腫れや痛みに効く有効成分「トラネキサム酸」に、カンゾウ乾燥エキスと3種類のビタミンを配合した飲み薬です。
水なしで飲めるのが特徴です。7歳以上から利用できます。
扁桃炎にともなう発熱に効く市販薬
喉の腫れ以外に発熱や痛みの症状がある場合は、解熱鎮痛薬を使用することも選択肢のひとつです。
ロキソニンS|シンプルな解熱鎮痛薬
ロキソニンS 12錠【第一類医薬品】
解熱鎮痛成分の「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を配合した解熱鎮痛薬です。
発熱の症状だけでなく、喉の痛みにも効きます。
コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα|喉の腫れもおさえる解熱剤
コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα【第一類医薬品】
解熱鎮痛成分の「ロキソプロフェンナトリウム水和物」だけでなく、喉の炎症をおさえる「トラネキサム酸」も配合した市販薬です。
喉の腫れや痛みと発熱の両方の症状が出ている場合に使うことができます。
こんな時は病院に
扁桃炎の原因が細菌感染による場合は、抗生物質での対処が必要になります。
抗生物質は市販で販売されていないため、原因が細菌感染であることが予想される場合は、病院を受診することをおすすめします。
また、扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎の場合は市販薬での改善が見込めない可能性があったり、重大な病気が隠れている場合があったりするため、一度病院を受診しましょう。
食事が取れない程喉が腫れていて、動けない程つらい場合も市販薬で治そうとせず、病院を受診しましょう。
扁桃炎は内科と耳鼻咽喉科どっちに行けばいい?
結論として、扁桃炎の症状で病院に行く場合は、内科でも耳鼻科・耳鼻咽喉科でもどちらでも構いません。
かかりつけの病院や通院しやすい病院を選びましょう。