ガサガサの手荒れに効く|ハンドクリームの選び方
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薬剤師監修日:
手荒れの中でも、皮膚が乾燥しガサガサしている場合や、角質が厚く硬くなっている場合は尿素を配合したクリームが適しています。この記事では、ガサガサタイプの手荒れに効く市販薬の選び方について解説しています。

ガサガサタイプの手荒れとは
手荒れの主な原因に、紙や布などの摩擦による物理的な刺激と、洗剤やアルコールなどの化学的な刺激があります。
手荒れの主な症状には、湿疹、水ぶくれ、かゆみ、ヒリヒリ感、皮がむけるなどがあり、皮膚が厚くなったり、ガサガサしたりする症状も手荒れの症状のひとつです。
特に、空気が冷たく乾燥する季節は、手のガサガサとあわせて、ひび・あかぎれができてしまうこともあるため早めの対処が大切です。
手のガサガサ|乾燥をともなう手荒れに効く市販薬
すでに、手の乾燥やガサガサの症状がある場合は、医薬品に分類される市販薬の使用がおすすめです。パッケージなどに医薬品などの記載がされている製品は薬としての効果が証明されています。
ドラッグストアなどで販売されている、いわゆるハンドクリームは医薬部外品や化粧品に分類されているものがあります。医薬部外品は特定の症状の防止が目的として作られており、化粧品は特定の症状を治療する効果はありません。
乾燥をともなう手荒れに効く市販薬の選び方
手の皮膚がガサガサしていて、角質が厚く、硬くなっているような方には、皮膚をやわらかくする作用がある尿素配合クリームがおすすめです。
また、とにかく乾燥が気になるという方には、保水力の高いヘパリン類似物質配合の保湿剤が適しています。ただし、症状が進行し、ひび割れや出血がある場合は、ワセリンでの保護がおすすめです。
商品画像 | 特徴 |
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・尿素20%配合クリーム ・厚い皮膚、ガサガサした皮膚に ・有効成分が尿素だけのシンプル処方 |
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・ヘパリン類似物質配合の保湿剤 ・塗り広げやすくさらっとした使い心地 |
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・ヘパリン類似物質配合の保湿剤 ・しっとりとしたオイルベースのクリーム |
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・ワセリン ・手だけでなく全身の乾燥した皮膚の保護に |
尿素配合クリーム|手のガサガサ・厚い皮膚に
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム
M.ケラチナミン・コーワ20%【第三類医薬品】

有効成分が尿素のみのため、手のガサガサや硬い皮膚をやわらかくしたいという方におすすめです。尿素の角質軟化作用とともに皮膚の保湿にも効果を発揮します。
ヘパリン類似物質|とにかく乾燥が気になる方に
ミナハダ ヘパリン類似物質乳状液「JM」
ヘパリン類似物質 乳状液 50g【第二類医薬品】

ヘパリン類似物質は病院で処方される医療用医薬品『ヒルドイド』に配合されている成分です。保湿作用により皮膚の水分を保ちバリア機能を高めます。
乳状液タイプでクリームよりもさらさらした使用感が好みの方や、より広範囲に塗り広げたいという方におすすめです。
手指の荒れだけでなく、顔などの乾燥肌にも使用できます。
ヒフメイド油性クリーム
ヒフメイド油性クリーム【第二類医薬品】

クリームタイプでしっとりした使用感の薬です。塗り広げやすいクリームが患部をしっかりとカバーします。オイルベースのクリームが水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいが持続します。
ワセリン|ひび・あかぎれに
プロペト ピュアベール
プロペト ピュアベール【第三類医薬品】

ワセリンが皮膚の外側に膜を作り皮膚を保護、水分の蒸発を防ぎます。他の薬と比べて刺激が少ないため、皮膚が過敏な方や傷ができている方におすすめです。
市販薬は手荒れの症状で選ぶ
手荒れの主な症状には、湿疹、水ぶくれ、かゆみ、ヒリヒリ感、ひび割れ、ガサガサ、皮がむけるなどがあります。症状によっていくつかのパターンに分けられますが、原因や症状の進行度によって個人差があります。
手荒れの症状の例 |
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・皮膚が厚く硬くなる。ひび割れができることもある。 ・水ぶくれや湿疹ができ、強いかゆみをともなう。 ・手の皮膚が乾燥し、ひび・あかぎれができる。 ・皮がむけ、炎症を起こす。 など |
手荒れの症状別にみる市販薬の選び方
手荒れに効く市販薬の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
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