ベギンクリームと同じ成分の市販薬はある?|尿素クリームの違いを解説
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薬剤師監修日:
ベギンクリームは病院で処方される尿素を配合した医療用医薬品です。この記事では、ベギンクリームの代わりに使える市販薬と尿素クリームの違いについて解説しています。
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ベギンクリームと同じ成分の市販薬はある?
ベギンクリームは病院で処方される尿素を配合した医療用医薬品です。成分量や添加物などは異なりますが、ベギンクリームと同じく尿素を配合した市販薬は販売されています。
ベギンクリームの尿素含有量は10%と20%の2種類があり、現在は名称が、尿素クリーム「フジナガ」へ変更されています。
処方薬と市販薬の違い
処方薬のベギンクリームと市販の尿素クリームには、尿素の含有量と、尿素以外に含まれる有効成分に違いがあります。
処方薬のベギンクリームは有効成分が尿素のみですが、市販薬では尿素以外の有効成分が配合された薬もあります。
※2021年11月現在
有効成分 | |
---|---|
ベギンクリーム10%(処方薬) | ・尿素(10%) |
ベギンクリーム20%(処方薬) | ・尿素(20%) |
ウレパールプラスクリーム |
・尿素(10%) |
ウレパールプラスローション |
・尿素(10%) |
ケラチナミンコーワ 尿素20%配合クリーム |
・尿素(20%) |
ユーリラックスUb |
・尿素(20%) |
ベギンクリームの代替薬を使用する際の注意点
市販薬は商品によって、効能・効果が異なります。処方薬のベギンクリームと成分が似ているからといって、同じ症状に使用できるとは限らないため、処方薬の代わりに市販薬を使用する場合は、使用前に医師に相談してください。
ベギンクリームの代わりに使える市販薬
ウレパールプラスクリーム
ウレパールプラス クリーム 80g(第2類医薬品)【第二類医薬品】

・尿素10%配合
・かゆみ止め成分などの有効成分を配合
効能・効果 |
---|
かゆみを伴う乾燥性皮膚(老人・成人の乾皮症、小児の乾燥性皮膚) |
処方薬のベギンクリーム10%と同じく、尿素の配合量が10%の市販薬です。3種類のかゆみ止め成分が配合されていることが特徴で、かゆみをともなう老人性の乾皮症や、子どもの乾燥肌に使用できます。
ウレパールプラスローション
ウレパールプラスローション10 100ml【第二類医薬品】

・尿素10%配合
・かゆみ止め成分を配合したローションタイプ
効能・効果 |
---|
かゆみを伴う乾燥性皮膚(老人・成人の乾皮症、小児の乾燥性皮膚) |
尿素10%配合でローションタイプの尿素配合薬です。2種類のかゆみ止め成分が配合されており、かゆみをともなう老人性の乾皮症や、子どもの乾燥肌に使用できます。
ローションタイプのため、クリームよりもさらっとした使い心地が特徴です。
ケラチナミンコーワ尿素20%配合クリーム
M.ケラチナミン・コーワ20%【第三類医薬品】

・尿素20%配合
・有効成分が尿素のみ
効能・効果 |
---|
手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、老人の乾皮症、さめ肌 |
ベギンクリーム20%と同じく、有効成分が尿素20%のみの市販薬です。尿素以外の有効成分が含まれていないため、まずは硬くなった皮膚をやわらかくしたいという方におすすめです。
ユーリラックスUb
ユーリラックスUb 45g【第三類医薬品】

・尿素20%配合
・新陳代謝を高めるビタミンE、赤みをおさえる成分を配合
効能・効果 |
---|
ひざ・くるぶし・かかと・ひじの角化症、さめ肌、手指のあれ、老人の乾皮症 |
硬くなった皮膚をやわらかくする尿素20%にくわえ、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が血行を促進、皮膚のターンオーバーをサポートします。さらに、抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム)が皮膚の炎症による赤みをおさえます。
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