メチコバールの代用になる市販薬はある?|肩こり・腰痛などに効く薬について解説
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薬剤師監修日:
メチコバール(有効成分:メコバラミン)は、病院で処方される市販薬です。 メチコバールと同じ成分が配合された薬は市販されていますが、メチコバールに含まれる成分だけが配合された薬はなく、他のビタミン成分などもあわせて配合されています。 この記事では、メチコバールの代用になる市販薬について解説しています。
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メチコバールとは|代用できる市販薬はある?
メチコバールとは、病院で処方される医療用医薬品です。
メチコバールと同じ成分が配合された薬は、市販されています。
しかし市販薬の場合、メチコバールに含まれる成分だけが配合された薬はなく、ほかのビタミン成分などもあわせて配合されています。
メチコバールの有効成分と効果、効能について
メチコバールの有効成分はメコバラミン(ビタミンB12の一種)で、手足のしびれや神経痛、肩こり・腰痛に効果をあらわします。
メチコバールの効果、効能 |
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末梢神経障害 |
メチコバール錠とメコバラミン錠の違いについて
メチコバール錠とメコバラミン錠は、有効成分、効果が基本的に同じですが、メコバラミン錠のほうが”より低価格”で購入できるという特徴があります。(添加物などは医薬品によって異なります。)
メチコバールの代用になる市販薬
メチコバールの有効成分である、メコバラミンだけが配合されている市販薬はありません。
しかし手足のしびれや神経痛、肩こり・腰痛に効果をあらわす市販薬はあります。
この記事で紹介している市販薬 |
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ナボリンEB ナボリンS |
上記の市販薬は、手足のしびれや神経痛、肩こり・腰痛に効果をあらわします。
ナボリンEB
ナボリンEB(N) 120錠(第3類医薬品)【第三類医薬品】

有効成分 | 剤形 |
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・メコバラミン(活性型ビタミンB12) ・酢酸d-αトコフェロール(天然型ビタミンE) ・フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体) ・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) |
錠剤 |
ナボリンEBには、末梢神経のキズを修復して肩こり・腰痛を緩和する成分であるメコバラミン(活性型ビタミンB12)が配合されています。
また筋肉の疲れや血行不良が原因でおこる肩こり・腰痛に効果的な、ビタミンB1・B6・Eが配合されてるのもナボリンEBの特報です。
ナボリンS
【欠品】ナボリンS 180錠(第3類医薬品)【第三類医薬品】

有効成分 | 剤形 |
---|---|
・メコバラミン(活性型ビタミンB12) ・葉酸 ・酢酸d-αトコフェロール(天然型ビタミンE) ・フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体) ・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) |
錠剤 |
ナボリンSには、末梢神経のキズを修復して肩こり・腰痛を緩和する成分であるメコバラミン(活性型ビタミンB12)が配合されています。
またメコバラミン(活性型ビタミンB12)の働きを強化する、葉酸が配合されているのもナボリンSの特徴です。
さらにナボリンSには、筋肉疲労に効果があるフルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)、血行不良を改善するビタミンEが配合されています。
市販のビタミン剤を服用するときの注意点
ここではナポリンEB、ナポリンSを服用する際の注意点をご紹介します。
他の薬との飲み合わせについて
■ナボリンEB
病院で処方される薬と、薬局・ドラックストア等で市販される薬のなかには、ナボリンEBと同じ成分が配合されている薬があります。
ナボリンEBを服用するときには、同じ成分が配合された薬を重複して服用しないように注意してください。
またパーキンソン薬を服用中の方は、服用前に医師、薬剤師に相談してください。
ナボリンEB錠に配合されているビタミンB6は、パーキンソン薬のレポドパの作用を弱めることが確認されています。なお、ナボリンEB錠と同じ成分を配合している医薬品は、病院で処方される医薬品と薬局・ドラッグストア等で市販されている医薬品にもありますので、重複しないように注意してください。
Eisai「ナポリンEBよくある質問」から引用
■ナボリンS
病院で処方される薬と、薬局・ドラックストア等で市販される薬のなかにはナボリンSと同じ成分が配合されている薬があります。
ナボリンSを服用するときには、同じ成分が配合された薬を重複して服用しないように注意してください。
またパーキンソン薬、リウマチ薬を服用中の方は、服用前に医師、薬剤師に相談してください。
ナボリンSに配合されているビタミンB6は、パーキンソン薬のレポドパの作用を弱めることが確認されています。また葉酸が、リウマチ薬のメトトレキサート(リウマトレックス)の作用を弱めることが確認されています。なお、ナボリンSと同じ成分を配合している医薬品は、病院で処方される医薬品と薬局・ドラッグストア等で市販されている医薬品にもありますので、重複しないように注意してください。
Eisai「ナポリンSよくある質問」から引用
保管方法について
ナボリンEBとナボリンSは光に対して不安定という特徴があります。
保管するときはしっかりとフタをした状態で箱にいれ、”直射日光があたらない所”・”湿気の少ない涼しい所”に保管してください。
また誤用や品質の変化の原因になってしまうので、他の容器への入れかえはしないでください。
メチコバールの効果・副作用について
メチコバールの効果・副作用についての詳細は、こちらの記事で解説しています。
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