フルナーゼ点鼻液は市販されている?|花粉による鼻水や鼻づまりなどに効く市販薬を紹介
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薬剤師監修日:
フルナーゼ点鼻液(有効成分:フルチカゾンプロピオン酸エステル)は、医師から処方される医療用医薬品です。 フルナーゼ点鼻液の有効成分である、フルチカゾンプロピオン酸エステルが配合された市販薬はあります。 この記事では、市販のフルナーゼ点鼻薬とフルナーゼ点鼻液の代わりに使える市販薬や購入方法などについて解説しています。

フルナーゼ点鼻液は市販されている?
フルナーゼ点鼻液(正式名称:フルナーゼ点鼻液50μg 28噴霧用/フルナーゼ点鼻液50μg 56噴霧用)は、医師から処方される医療用医薬品です。
フルナーゼ点鼻液の有効成分である『フルチカゾンプロピオン酸エステル』が配合された市販薬は”フルナーゼ点鼻薬(季節性アレルギー専用)"という名称で販売されています。(医療用の小児用フルナーゼ点鼻液25μg 56噴霧用と同じ有効成分が同量配合された市販薬はありません。)
フルナーゼ点鼻薬(季節性アレルギー専用)は、薬剤師がいるドラッグストアや薬局のほかインターネットでも購入できます。(全てのドラッグストアや薬局で取り扱っているわけではありません)
フルナーゼ点鼻液の有効成分と効果・効能について
医療用医薬品のフルナーゼ点鼻液の有効成分は、フルチカゾンプロピオン酸エステルです。
フルチカゾンプロピオン酸エステルは、鼻の粘膜でおこっている炎症を抑えることで、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどを緩和する効果があります。
フルナーゼ点鼻液の効果・効能 |
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アレルギー性鼻炎・血管運動性鼻炎 |
なお医療用医薬品のフルナーゼ点鼻液はアレルギー性鼻炎のほかに、血管運動性鼻炎の方も対象になりますが、市販薬のフルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>は花粉による季節性アレルギー性鼻炎の方のみが対象になります。
フルナーゼ点鼻液の代わりに使える市販の点鼻薬はある?
フルナーゼ点鼻液の有効成分である『フルチカゾンプロピオン酸エステル』が配合された市販薬は「フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>」という名称で販売されています。
フルナーゼ点鼻薬〈季節性アレルギー専用〉 8ml【第一類医薬品】
フルチカゾンプロピオン酸エステルが医療用と同量配合されています。
マイクロミストが鼻に直接作用して、花粉による鼻のアレルギー症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)を緩和する点鼻薬です。
1日2回(朝・夕)の使用で効果を発揮します。眠くなる成分は含まれていません。
なお、1年に3か月を超えて使用しないでください。
効果・効能 |
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花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ |
ステロイド系の成分について
ステロイドのみが配合された点鼻薬については、アレルギー性鼻炎診療ガイドラインのなかで、第2世代の抗ヒスタミン成分配合の飲み薬と同じく、アレルギー性鼻炎の治療薬として推奨されています。
ステロイドは、鼻の粘膜でおこっている炎症を抑えることで、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどを緩和する効果があります。
またステロイドのみの点鼻薬には『眠くなる成分が入っていない』という特徴があるため、副作用による眠気が気になる方は、抗ヒスタミン配合の飲み薬ではなくステロイド点鼻薬の使用を検討してもよいでしょう。
ステロイド点鼻薬を使用するときの注意点
市販のステロイド点鼻薬は、感染症の方や、鼻の中が化膿している方などは使用できません。(詳しくは薬の添付文書を確認してください)
ステロイド点鼻薬を使用できない場合は、抗ヒスタミン配合の飲み薬の使用などを検討しましょう。
花粉による鼻のアレルギー症状(鼻水・鼻づまり・くしゃみ)に効く飲み薬については、以下の記事で解説しています。
フルナーゼ点鼻薬を使用するときの注意点
ここでは、フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>を使用するときの注意点について解説しています。
点鼻薬を使用するときは、用法用量を守って正しく使用しましょう。
用法用量を守らずに使用すると、副作用がおこりやすくなる場合があります。
1回使用量 | 1日使用回数 |
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左右の鼻腔内にそれぞれ1噴射づつ | 2回(朝・夕) |
*15歳未満の方は使用しないでください。
*一日最大4回(8噴射)まで使用してもかまいませんが、使用間隔は3時間以上おいてください。
*他のステロイド点鼻薬の使用期間もあわせて、1年間に3か月を超えて使用しないでください。
*1週間くらい(1日最大4回、8噴射まで)使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、添付文書をもって医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
アレルギー性鼻炎の治療について
アレルギー性鼻炎の治療で最も大切なことは、アレルギーの原因となる物質を特定し、できるだけ遠ざけることです。
原因物質は、耳鼻咽喉科・アレルギー科・小児科・皮膚科などでアレルギー検査を受けることで特定できることがあります。
アレルギー性鼻炎と思われる症状があり、原因がよく分からない場合は、まず病院を受診することをおすすめします。
また、次のいずれかに当てはまる場合も、一度病院を受診し適切な治療を受けましょう。
受診の目安 |
・原因物質が分からない |
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