水虫(白癬)は抗真菌薬配合の塗り薬で治療できます
水虫(白癬)は白癬菌という真菌の一種が原因のため、抗真菌成分が配合された水虫薬で治療できます。
ただし、症状の原因が白癬菌ではなかった場合、水虫薬を使っても効果がなく、かえって症状を悪化させる可能性があります。
そのため、初めて水虫と思われる症状があらわれた場合は、病院を受診し、原因が白癬菌かどうかの検査が必要です。
医師から処方される主な水虫薬(塗り薬)|抗真菌薬配合
処方薬名 | 成分名 |
---|---|
ラミシール | テルビナフィン塩酸塩 |
ゼフナート | リラナフタート |
ペキロン | アモロルフィン塩酸塩 |
マイコスポール | ビホナゾール |
アスタット | ラノコナゾール |
フロリードD | ミコナゾール硝酸塩 |
ニゾラール | ケトコナゾール |
ルリコン | ルリコナゾール |
オキナゾール | オキシコナゾール硝酸塩 |
医療用医薬品と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬|塗り薬
医療用医薬品と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬はあります。
ラミシール(テルビナフィン塩酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬
ラミシール(テルビナフィン塩酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬には、ハイミズムシールEXクリームなどがあります。
ハイミズムシールEXクリームは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と殺菌成分、抗炎症成分が配合された水虫薬です。
ハイミズムシールEXクリーム 20g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
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テルビナフィン塩酸塩 ジフェンヒドラミン塩酸塩 グリチルレチン酸 イソプロピルメチルフェノール |
クリーム | 1日1回 |
ラミシール(テルビナフィン塩酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
マイコスポール(ビホナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬
マイコスポール(ビホナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬には、アフテイト水虫クリームなどがあります。
アフテイト水虫クリームは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、2種類のかゆみ止め成分と抗炎症成分、清涼感をもたらす成分が配合された水虫薬です。
アフテイト水虫クリーム 30g【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
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ビホナゾール リドカイン クロタミトン グリチルレチン酸 l−メントール |
クリーム | 1日1回 |
マイコスポール(ビホナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
アスタット(ラノコナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬
アスタット(ラノコナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬には、ピロエースZクリームなどがあります。
ピロエースZクリームは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と抗炎症成分、殺菌成分、清涼感をもたらす成分が配合された水虫薬です。
ピロエースZクリーム 15g【指定第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
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ラノコナゾール イソプロピルメチルフェノール クロタミトン グリチルレチン酸 l−メントール |
クリーム | 1日1回 |
アスタット(ラノコナゾール)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
フロリードD(ミコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬
フロリードD(ミコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬には、ダマリンLなどがあります。
ダマリンLは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、2種類のかゆみ止め成分と抗炎症成分、尿素が配合された水虫薬です。
ダマリンL【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
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ミコナゾール硝酸塩 クロタミトン リドカイン グリチルリチン酸二カリウム 尿素 |
クリーム | 1日1回 |
フロリードD(ミコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
オキナゾール(オキシコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬
オキナゾール(オキシコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬には、タムチンキパウダーインジェルなどがあります。
タムチンキパウダーインジェルは、水虫(白癬)に効く抗真菌成分に加え、かゆみ止め成分と抗炎症成分、清涼感をもたらす成分が配合された水虫薬です。
タムチンキパウダーインジェル【第二類医薬品】
有効成分 | 剤形 | 使い方 |
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オキシコナゾール硝酸塩 リドカイン グリチルリチン酸 l−メントール |
ジェル | 1日1回 |
オキナゾール(オキシコナゾール硝酸塩)と同じ有効成分が配合された市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
市販薬として販売されていない水虫薬|塗り薬
医療用医薬品のなかには、市販薬として販売されていない薬があります。しかし医療用医薬品の代用となる市販薬は販売されています。
医療用医薬品の代用となる市販薬を探している方は、各関連記事をご参照ください。
ゼフナート(リラナフタート)|水虫薬
ゼフナート(リラナフタート)の代用となる市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
ペキロン(アモロルフィン塩酸塩)|水虫薬
ペキロン(アモロルフィン塩酸塩)の代用となる市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
ニゾラール(ケトコナゾール)|水虫薬
ニゾラール(ケトコナゾール)の代用となる市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
ルリコン(ルリコナゾール)|水虫薬
ルリコン(ルリコナゾール)の代用となる市販の水虫薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
市販の水虫薬の正しい塗り方と薬を塗る期間
市販の水虫薬を使用する際は、以下の点に注意してください。
広めに薬を塗る
白癬菌は症状の出ていない部位にも存在しているため、薬は広めに塗るようにしましょう。指の間から足裏全体に広く塗ることが大切と言われています。
薬は最低でも1か月間塗り続ける
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている可能性があるため、症状が良くなったからといって自己判断で使用をストップするのはやめてください。
水虫薬を使用して症状が良くなっても、最低でも1か月は使用を続けることが基本です。詳しくは薬の説明文書を確認しましょう。
入浴後に薬を塗る
水虫薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がやわらかくなって薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば、塗り忘れを防ぐこともできます。
爪水虫(爪白癬)は抗真菌薬配合の市販の水虫薬(塗り薬)で治る?
爪水虫(爪白癬)に対して効能・効果を認められている市販の水虫薬(塗り薬)はありません。爪水虫に効果をあらわす薬は、医師から処方される医療用医薬品(飲み薬・塗り薬)のみになります。(2023年4月時点)
爪水虫と疑わしい症状が出た場合は、病院を受診しましょう。