手足のしびれ|原因・治し方
手足のしびれが起こる原因には、さまざまなものがあります。
手足のしびれが起こる原因|糖尿病やストレス、椎間板ヘルニアなど
手足のしびれが起こる主な原因は以下のとおりです。
・脊髄や神経根の病気(椎間板ヘルニアなど) |
上記の他にも更年期障害やストレス、アルコールの飲みすぎなどが原因で起こる場合もあります。
手足のしびれの治し方|市販薬で対処できる?
手足のしびれの症状は、市販薬を使うことで緩和することができます。
ただし、市販薬の添付文書に記載された日数を過ぎても症状がよくならない、または悪化するような場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。何かしらの病気が原因で手足のしびれが起こっている可能性があります。
なお、手足のしびれ以外に、ろれつが回らない、吐き気がする、物が二重に見える、体の半分が麻痺するなどの症状が起きた場合は速やかに病院を受診しましょう。
手足のしびれに効く市販薬|ビタミン剤・漢方薬
手足のしびれに効く市販薬には、ビタミンB12やビタミンEなどが配合された市販薬や、牛車腎気丸や八味地黄丸などの漢方薬があります。
ビタミンB12やビタミンEなどが配合された市販薬
ビタミンB12やビタミンEなどが配合された市販薬は、手足のしびれや神経痛などに効果をあらわします。
ビタミンB12には神経を修復する作用が、ビタミンEは血行を改善する作用があります。
▶ビタミンB12やビタミンEなどが配合された市販薬
牛車腎気丸や八味地黄丸などの漢方薬
牛車腎気丸や八味地黄丸などの漢方薬は、体力が低下し、疲れやすく、腰から下が冷えやすい方の手足のしびれなどに効果をあらわします。
漢方薬は、体質を改善しながら手足のしびれを改善したい方におすすめです。
▶牛車腎気丸や八味地黄丸などの漢方薬
手足のしびれに効く市販薬|ビタミンB12やビタミンEなどが配合
ビタミンB12やビタミンEなどが配合された市販薬には、ナボリンSやアリナエコーEX2などがあります。
ナボリンS|1回1錠、1日3回
効能効果 |
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筋肉痛・関節痛(肩・腰・肘・膝痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、眼精疲労(慢性的な目の疲れ及びそれに伴う目のかすみ・目の奥の痛み) *ただし、上記の症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師又は薬剤師に相談すること |
ナボリンSは、ビタミンB12や葉酸、ビタミンEなどが配合された市販薬で、手足のしびれや神経痛などに効果をあらわします。
ビタミンB12にはダメージを受けた末梢神経を修復する作用が、葉酸には末梢神経の修復作用を助ける作用があります。
また、ビタミンEには、血行を改善する作用があります。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食後に水またはお湯で服用してください。
・成人(15歳以上):1錠/回、3回/日 ・小児(15歳未満):服用しないでください |
■有効成分
メコバラミン(活性型ビタミンB12)、葉酸、酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)、フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) |
アリナエコーEX2|1回1〜2錠、1日1回
効能効果 |
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1 次の諸症状の緩和 神経痛、筋肉痛・関節痛(肩・腰・肘・膝痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、眼精疲労(慢性的な目の疲れ及びそれに伴う目のかすみ・目の奥の痛み) 2 次の場合のビタミンB1・B6・B12の補給 肉体疲労時、病中病後の体力低下時、妊娠・授乳期 *ただし、上記1の症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師または薬剤師に相談すること |
アリナエコーEX2は、ビタミンB12やビタミンE、ガンマ-オリザノールなどが配合された市販薬で、手足のしびれや神経痛などに効果をあらわします。
ビタミンB12にはダメージを受けた末梢神経を修復する作用が、ビタミンEには血行を改善する作用があります。
また、ガンマ-オリザノールには、ビタミンB12やビタミンEなどの働きを助ける作用があります。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を服用してください。
・成人(15歳以上):1〜2錠/回、1回/日 ・7歳以上15歳未満:1錠/回、1回/日 ・7歳未満:服用しないでください |
■有効成分
フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム、パントテン酸カルシウム、ガンマ-オリザノール |
アリナミンEXプラスα
効能効果 |
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1.次の諸症状の緩和 眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩こり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ 2.次の場合のビタミンB1B2B6B12の補給 肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時 「ただし、上記1の症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師または薬剤師に相談すること。」 |
アリナミンEXプラスαは、ビタミンB12やビタミンE、ガンマ-オリザノールなどが7つの有効成分が配合された市販薬で、手足のしびれや神経痛などに効果をあらわします。
ビタミンB12にはダメージを受けた末梢神経を修復する作用が、ビタミンEには血行を改善する作用があります。
また、ガンマ-オリザノールには、ビタミンB12やビタミンEなどの働きを助ける作用があります。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食後すぐに水またはお湯で、かまずに服用してください。
・成人(15歳以上):2〜3錠/回、1回/日 ・15歳未満:服用しないでください |
■有効成分
フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム(ビタミンEコハク酸エステルカルシウム)、パントテン酸カルシウム、ガンマ−オリザノール、リボフラビン(ビタミンB2) |
新エバユースEC
効能効果 |
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◯次の諸症状の緩和:しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着 ◯末梢血行障害による次の諸症状の緩和:肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけ ◯次の場合の出血予防:歯ぐきからの出血、鼻出血 「ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師、薬剤師又は歯科医師に相談してください」 ◯次の場合のビタミンE・Cの補給:肉体疲労時、病中病後の体力低下時、老年期 |
新エバユースECはビタミンE・Cが配合された市販薬です。
天然型ビタミンEが末梢の血行を改善して、手足の冷えやしびれを和らげます。このほか、ビタミンB2・B6 ・Cも配合されており、しみ・そばかすや日焼けによる色素沈着の緩和にも効果を発揮します。
口の中ですぐに溶けるシュガーフリー(砂糖を含まない)、ナトリウムフリー(塩分を含まない)の分包顆粒剤です。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を服用してください。
・成人(15歳以上):1包/回、1〜3回/日 ・11歳以上15歳未満:2/3包/回、1〜3回/日 ・7歳以上11歳未満:1/2包/回、1〜3回/日 ・3歳以上7歳未満:1/3包/回、1〜3回/日 ・1歳以上3歳未満:1/4包/回、1〜3回/日 ・1歳未満:服用しないでください |
*1日2回服用する場合は朝食及び夕食後、1日3回服用する場合は毎食後服用してください
■有効成分
アスコルビン酸(ビタミンC)、酢酸d-α--トコフェロール(天然型ビタミンE)、リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2酪酸エステル)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) |
ユベラ-Cソフト
効能効果 |
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◯末梢血行障害による次の諸症状の緩和:肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけ ◯次の諸症状の緩和:しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着 ◯次の場合の出血予防:歯ぐきからの出血、鼻出血 「ただし、これらの症状について、1か月ほど使用しても改善がみられない場合は、医師、薬剤師又は歯科医師に相談すること。」 ◯次の場合のビタミンE・Cの補給:肉体疲労時、病中病後の体力低下時、老年期 |
ユベラ−CソフトはビタミンE・Cが配合された市販薬です。
ビタミンEが末梢の血行を改善して、手足の冷えやしびれを和らげます。また、ビタミンCがしみ・そばかすや日焼けによる色素沈着の緩和にも効果を発揮します。
シュガーフリー(砂糖を含まない)顆粒剤です。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食後に水またはお湯で服用してください。
・成人(15歳以上):1包/回、3回/日 ・小児(7歳以上15歳未満:1/2包/回、3回/日 ・7歳未満:服用しないでください |
■有効成分
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、アスコルビン酸(ビタミンC) |
手足のしびれに効く市販薬|漢方薬
手足のしびれに効く漢方薬には、漢方ラックルや「クラシエ」漢方八味地黄丸料エキス錠、疎経活血湯エキス錠クラシエなどがあります。
漢方ラックル|しびれが足にまで広がった腰痛に
効能効果 |
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体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症状:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り) |
漢方ラックルは、牛車腎気丸エキスが配合された顆粒タイプの漢方薬で、しびれが足にまで広がった腰痛などに効果をあらわします。錠剤タイプが苦手な方におすすめです。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
成人(15歳以上)1回1包を1日2回朝夕、食前又は食間(食後、2〜3時間)にそのまま水かお湯と一緒に服用してください。またはお湯に溶かしてかき混ぜてから服用してください *15歳未満は服用しないでください |
■有効成分
牛車腎気丸エキス *ボタンピ、ジオウ、ゴシツ、サンシュユ、サンヤク、シャゼンシ、タクシャ、ブクリョウ、ケイヒ、ブシ末 |
「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠
効能効果 |
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体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り) |
「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠は、牛車腎気丸エキスが配合された錠剤タイプの漢方薬で、しびれが足にまで広がった腰痛などに効果をあらわします。粉薬が苦手な方におすすめです。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食前または食間に、水または白湯にて服用してください。
・成人(15歳以上):4錠/回、3回/日 ・15歳未満7歳以上:3錠/回、3回/日 ・7歳未満5歳以上:2錠/回、3回/日 ・5歳未満:服用しないでください |
■有効成分
牛車腎気丸エキス *ジオウ、サンシュユ、サンヤク、タクシャ、ブクリョウ、ボタンピ、ゴシツ、シャゼンシ、、ケイヒ、ブシ末 |
「クラシエ」漢方八味地黄丸料エキス錠|しびれや下肢痛に
効能効果 |
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体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇があるものの次の症状:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ |
「クラシエ」漢方八味地黄丸料エキス錠は八味地黄丸エキスが配合された錠剤タイプの漢方薬です。冷えをともなうしびれや下肢痛などを改善します。
錠剤タイプなので、漢方の味やニオイが苦手な方におすすめです。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食前または食間に、水または白湯にて服用してください。
・成人(15歳以上):4錠/回、3回/日 ・15歳未満7歳以上:3錠/回、3回/日 ・7歳未満:服用しないでください |
■有効成分
八味地黄丸エキス *ジオウ、サンシュユ、サンヤク、タクシャ、ブクリョウ、ボタンピ、ケイヒ、ブシ末 |
疎経活血湯エキス錠クラシエ|しびれがある方の神経痛に
効能効果 |
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体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの次の諸症:関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛 |
疎経活血湯エキス錠クラシエは、疎経活血湯エキスが配合された錠剤タイプの漢方薬で、しびれがある方の神経痛などに効果をあらわします。
錠剤タイプなので、漢方の味やニオイが苦手な方におすすめです。
なお、1か月位使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
■用法用量
以下の量を、食前または食間に、水または白湯にて服用してください。
・成人(15歳以上):4錠/回、3回/日 ・15歳未満7歳以上:3錠/回、3回/日 ・7歳未満5歳以上:2錠/回、3回/日 ・5歳未満:服用しないでください |
■有効成分
疎経活血湯エキス粉末 *ジオウ、トウキ、トウニン、センキュウ、ブクリョウ、ビャクジュツ、ゴシツ、リュウタン、チンピ、キョウカツ、イレイセン、ボウイ、ボウフウ、ビャクシ、カンゾウ、シャクヤク、ショウキョウ |
日常生活でできる手足のしびれの対処法
日常生活でできる手足のしびれの対処法には、温めたりもんだりする、体を適度に動かす、ストレスを解消するなどがあります。
温めたりもんだりする
手足を温めたりもんだりすると血流が改善し、手足のしびれの症状が和らぐことがあります。
なお、神経が麻痺している場合、熱さを感じにくくなっているため、やけどへの注意が必要です。また、しびれの原因によっては温めないほうがよい場合もあるため、まずは医師に相談することをおすすめします。
体を適度に動かす
適度に体を動かすと血流が改善するため、手足のしびれの症状の緩和につながります。
体を動かす時はムリのない範囲で行い、手足のしびれの症状がひどい時は、安静に過ごすことが大切です。
姿勢に注意する
猫背などの悪い姿勢を長時間続ける、ムリな姿勢をとるなどすると体に負担がかかり、手足のしびれを悪化させてしまうおそれがあります。
日常生活では、よい姿勢を意識する、体に負担のかからない姿勢をとるなどして、姿勢に注意して過ごすことが大切です。
ストレスを解消する
手足のしびれは、過度のストレスが原因で悪化する場合があります。手足のしびれを悪化させないためにも、自分なりのストレス解消法をみつけ、ストレスを解消しましょう。
手足のしびれに効く市販薬に関するQ&A
Q リリカと同じ薬は市販されている?
リリカ(成分名:プレガバリン)は神経障害性疼痛やしびれに対して病院で処方される医療用医薬品です。リリカと同じ有効成分が配合された市販薬は販売されていません。
ただし、病院でしびれに対して処方されるメチコバール(成分名:メコバラミン、ビタミンB12)は、同じ有効成分を含む市販薬が販売されています。
Q ロキソニンはしびれ改善に有効?
ロキソニン(成分名:ロキソプロフェンナトリウム水和物)は痛みや炎症を抑える作用がある医療用医薬品です。しびれが神経の炎症などによる場合、医師の判断のもと処方されることがあります。
ただし、ロキソニンSシリーズなど市販のロキソプロフェン製剤は、しびれに対する効能効果は認められていません。
神経の炎症によるしびれが疑われる場合は、市販のロキソプロフェン製剤を使用するのではなく、医師の診察を受けましょう。