女性の痔に効く薬|女性が痔になる原因と病院における治療も解説
痔の種類|女性に多い痔は?
痔は大きく分けて、いぼ痔、切れ痔、痔ろうの3つに分けられます。なかでも切れ痔は、女性には便秘がちな方が多いことから、女性に多くみられます。
いぼ痔と切れ痔は市販薬で対処できますが、肛門部周辺に膿が溜まり体外に出てしまう痔ろうは手術が必要なこともあるため、なるべく早く病院を受診しなければなりません。
患部の場所や症状によって適した薬が異なるため、まずはご自身の痔がどの種類に該当するのかを把握しましょう。
| 痔の種類 | 特徴 | |
|---|---|---|
| いぼ痔 | 内痔核 | ・肛門の内側にできるいぼ痔 ・痛みが少ない ・排便時に出血する |
| 外痔核 | ・肛門の外側にできるいぼ痔 ・痛みがある ・大きく腫れると痛みが激しくなる | |
| 切れ痔 | ・肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態 ・排便時に強い痛みを感じる ・出血は少ない | |
| 痔ろう | ・お尻から膿が出ている ・お尻が熱い ・肛門周辺が腫れてズキズキと痛む | |
病院を受診する目安|何科を受診すべき?
痔は、悪化すると手術をしなければならないこともあるため、次に当てはまる場合は病院を受診しましょう。
病院を受診する際は、女性は出産に伴って痔を発症することもあるため、出産前後の軽い症状のものであれば、産婦人科のかかりつけ医にご相談いただくこともできます。 しかし、症状が進行している場合やどちらを受診したらよいか迷う場合は、肛門科の専門医を受診しましょう。
| 痔で病院を受診する目安 | ・肛門からいぼのようなものが出ている ・いぼが大きくなり、激しい痛みを伴う ・排便時に我慢できないほどの強い痛みがある ・出血が多い ・お尻から膿が出ている ・お尻が熱い ・肛門のまわりが腫れてズキズキと痛む ・発熱がある ・便の表面だけではなく、便全体に血が混ざっている ・便が黒い ・市販薬を使ってもよくならない など |
|---|
女性の痔に効く薬の選び方
痔の薬は、肛門の内側や外側の患部に直接使用する「外用薬」と飲む「内服薬」があります。
外用薬と内服薬は、それぞれの特徴をもとにご自身の症状やお好みに合わせてお選びください。
| 特徴 | |
|---|---|
| 外用薬 (軟膏・注入軟膏・坐薬) | ・主に肛門の内側に使う坐薬と、外側に使う軟膏、肛門の内外両方に使える注入軟膏があり、痔の種類と症状によって使い分ける。 ・患部に直接作用する。 ・いぼ痔と切れ痔に使える。 ・妊娠中の方が使える薬もある。 ・授乳中の方も使える。 |
| 内服薬 (飲み薬) | ・錠剤、顆粒剤などがある。 ・手を汚さずに使用できる。 ・いぼ痔、切れ痔だけでなく、軽度の脱肛に使える薬もある。 ・痔と便秘を両方ケアできる薬がある。 ・血流にのって患部に届くため、外用薬に比べ効果はゆっくりと現れる。 ・授乳中の方が使える薬もある。 |
痔に効く外用薬(軟膏・注入軟膏・坐薬)と飲み薬は併用できる?
痔に効く外用薬と内服薬を併用する場合、併用禁止の薬はありませんが、症状や体質はさまざまなため、併用する際は、医師・薬剤師にご相談ください。
女性の痔に効く外用薬
ここからは、痔に効く外用薬を軟膏、注入軟膏、坐薬に分けて紹介します。
| 痔に効く外用薬 | ▶︎軟膏はこちら ▶︎注入軟膏はこちら ▶︎坐薬はこちら |
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女性の痔に効く軟膏
主に肛門の外側にできた痔に使える軟膏は、1回分ずつ小分けに入っている注入軟膏と異なり、使う量が調節しやすいです。
痔に効く軟膏は、痔による痛みが強い方は痛みを鎮める成分、出血がある方は出血をおさえる成分など、ご自身の症状によって適した成分が配合された薬を選びましょう。
また、抗炎症成分として、比較的作用が強いステロイド成分と、作用が穏やかな非ステロイド成分があります。いぼ痔などで腫れの症状の度合いが強い場合は、ステロイド成分配合の薬がおすすめです。
ただし、妊娠中の方は、ステロイド無配合の薬を選ぶか、ステロイド配合の薬を使用する際は医師や薬剤師に相談しましょう。
オシリア
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分配合 ・スースーしない方がよい方に |
ステロイドのほか、かゆみ止め成分、痛みとかゆみを鎮める成分、殺菌成分、血行促進成分が配合されており、きれ痔・いぼ痔による痛み・かゆみ・腫れ・出血といった痔の症状を改善します。
軟膏特有のべたつきが少ない使用感です。
プリザエース軟膏
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分なども配合 ・スーッとする塗り心地 |
ステロイドに加えて、かゆみ止め成分2種類や痛みを鎮める成分が含まれており、かゆみや痛みをおさえます。そのほかにも、出血をおさえる成分、傷口の治りを助ける成分、血管を強くして出血を防ぐ成分、殺菌成分が含まれています。
清涼感を与え、かゆみを緩和するl-メントールが入っているため、塗るとスーッとします。
痔の症状のなかでも、特に出血が気になる方におすすめです。
ボラギノールM軟膏
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド無配合 ・抗炎症成分、痛みとかゆみを鎮める成分、組織修復成分なども配合 ・妊娠中でも使える |
非ステロイドの抗炎症成分が配合されており、かゆみや痛みなどの原因となる炎症をおさえます。そのほかにも、痛みを鎮める成分や傷の治りを助ける組織修復成分、末梢の血液循環をよくし、うっ血の改善を助ける成分が含まれています。
スーッとする成分は入っておらず、なめらかですべりのよい軟膏です。
妊娠中の方でもご使用いただけます。
女性の痔に効く注入軟膏
肛門の内側にできた痔と外側にできた痔の両方に使える注入軟膏を紹介します。
注入軟膏は、1回分ずつ小分けに入っているため、使う量が分かりやすいです。また、1回分使い切りのため、衛生的という特徴もあります。
そして、市販の痔に効く注入軟膏は、いずれもステロイドが含まれております。ご自身の痔の症状に適した成分が配合されているものをお選びください。
ラホヤA注入軟膏EX
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける成分、血行促進成分、殺菌消毒成分配合 ・スースーしない方がいい方に |
6つの有効成分が、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和に効果をあらわします。注入と塗布、2通りの使い方ができる注入軟膏剤です。
ラホヤA注入軟膏EXは、無理なく続けられるリーズナブルな価格です。痔の薬と気づかれにくいパッケージも特徴の一つです。
ボラギノールA注入軟膏
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がいい方に |
ボラギノールシリーズの注入軟膏です。
出血・腫れ・かゆみをおさえるステロイド成分のほかに、痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助け、組織を修復する成分、そして末梢の血液循環をよくし、うっ血の改善を助ける血行促進成分が含まれています。
容器は、先端が丸いカーブの形をしているため、患部を傷つけにくく、おしりに優しくフィットします。
プリザエース注入軟膏T
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分なども配合 ・スーッとする使い心地 |
ステロイド成分、痛みとかゆみを鎮める成分に加えて、出血をおさえる成分、傷口の治りを助ける成分、血管を強くして出血を防ぐ成分、殺菌成分が配合されています
かゆみ止め成分として、l-メントールが入っているため、スーッとします。
痔の症状のなかでも、出血が気になる方におすすめです。
女性の痔に効く坐薬
痔に効く坐薬は、痔による出血がある場合は出血をおさえる成分、いぼ状の腫れがある場合は、血液がたまった状態(うっ血)を改善する成分など、ご自身の症状によって適した成分が配合された薬を選びましょう。
また、抗炎症成分として、比較的作用が強いステロイド成分と、作用が穏やかな非ステロイド成分があります。いぼ痔などで腫れの症状の度合いが強い場合は、ステロイド成分配合の薬が適しています。
ボラギノールA坐剤
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・うっ血の改善を助ける成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がいい方に |
出血・腫れ・かゆみなどの炎症をおさえるステロイド成分以外に、末梢の血液循環をよくすることで、患部のうっ血の改善を助ける成分、傷の治りを助け、組織を修復する成分、痛みやかゆみを鎮める成分が配合されています。
また、体温ですみやかに溶ける油脂性基剤が使われています。
清涼成分は、含まれていないため、スースーしない方がよい方に適しています。
プリザエース坐剤T
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド配合 ・出血や腫れをおさえる成分、うっ血の改善を助ける成分、殺菌成分なども配合 ・スーッとする使い心地 |
ステロイド成分に加えて、出血や腫れをおさえる成分、うっ血の改善を助ける成分、細菌の感染をおさえて傷口の悪化を防ぐ殺菌成分のほか、傷口の治りを助ける成分、痛みとかゆみを鎮める成分、かゆみ止め成分が含まれています。
かゆみ止め成分としてl-メントールが入っているため、スーッとする使い心地です。
挿入後は、患部付近で止まって、溶けて、効果を発揮します。
痔の症状のなかでも、出血が気になる方におすすめです。
ボラギノールM坐剤
| 特徴 |
|---|
| ・ステロイド無配合 ・抗炎症成分、うっ血の改善を助ける成分、組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がいい方に |
非ステロイドの抗炎症成分が配合された坐薬です。
そのほかにも、末梢の血液循環をよくし、うっ血の改善を助ける成分、傷の治りを助ける組織修復成分、痛みを鎮める成分が含まれています。
スーッとする成分は入っておらず、体温ですみやかに溶ける油脂性基剤が使われています。
女性の痔に効く飲み薬
女性の痔は、便秘が原因で発症するケースが多いことから、痔と便秘の両方をケアできる飲み薬を紹介します。
痔と便秘をケアできる飲み薬は、乙字湯という漢方薬と便秘薬があるため、成分の種類や腸内での作用の仕方、剤形などの特徴に合わせてお好みでお選びください。
本草乙字湯エキス顆粒-H
| 特徴 |
|---|
| ・漢方薬|乙字湯 ・顆粒タイプ ・便秘傾向のある方の痔に効く |
漢方処方「乙字湯」を煎じて簡便に服用できるように、エキス顆粒(分包)とした製品です。6種類の生薬から抽出した乙字湯エキスが、いぼ痔、切れ痔、軽度の脱肛、便秘に効果をあらわします。
1日2回(朝夕)の服用のため、オフィスや外出先で服用することなく続けられます。痔の薬と気づかれにくいパッケージも特徴の一つです。
| 効能・効果 |
|---|
| 体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの次の諸症: 痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、軽度の脱肛 |
クラシエ漢方乙字湯エキス顆粒
| 特徴 |
|---|
| ・漢方薬|乙字湯 ・顆粒タイプ ・便秘傾向のある方の痔に効く |
漢方の考え方では、下半身に熱が生じ、肛門付近の血流が悪くなることが痔や便秘の大きな原因と考えられています。
乙字湯は、血液循環を整えて患部のうっ血をとることで、腫れや出血、痛みなどの痔による症状をやわらげ、便の排出をうながす漢方薬です。
排便時に脱出し、自然に戻る程度の軽度の脱肛にもお使いいただけます。便秘傾向があり、便が固い方におすすめです。
| 効能・効果 |
|---|
| 体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの次の諸症: 痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、軽度の脱肛 |
メタスルー|便秘に伴う痔に
| 特徴 |
|---|
| ・酸化マグネシウム配合 ・錠剤タイプ ・お腹が痛くなりにくい便秘薬 ・授乳中の方も使える ・続けやすいリーズナブルな価格 ・便秘薬と気づかれにくいパッケージ |
便の中の水分を増やすことで便をやわらかくし、固くなった便が肛門の粘膜を傷つけることを防ぐ薬です。
腸を直接刺激しないため、お腹が痛くなりにくいという特徴があります。
メタスルーは、続けやすいリーズナブルな価格です。便秘薬と気づかれにくいパッケージも特徴の一つです。
| 効能・効果 |
|---|
| ・便秘 ・便秘に伴う次の症状の緩和: 頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔 |
サトラックスビオファイブ|便秘に伴う痔に
| 特徴 |
|---|
| ・プランタゴ・オバタ種子+センナ実+整腸生菌配合 ・ココア味の顆粒タイプ ・植物性の便秘薬 |
植物からできた便秘薬です。
腸内で水分を吸収して膨れることで便を押し出す食物繊維プランタゴ・オバタ種子と、腸の動きを高める生薬センナ実が配合されています。また、ラクトミン(乳酸菌)と糖化菌が腸内で有用菌として働き、便秘や便秘に伴う諸症状の緩和を助けます。
腸の動きを整え、自然な排便に近づけることで、痔の症状を緩和します。
| 効能・効果 |
|---|
| ・便秘 ・便秘に伴う次の諸症状の緩和: 頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常ハッ酵、痔 |
女性が痔になる原因
女性が痔になる原因は、主に便秘や妊娠・出産、長時間のデスクワークや冷え、ストレスなどが挙げられます。
便秘
「便秘で排便時にいきむことが多い」という場合、肛門部へ過度の刺激や負担がかかることで、肛門付近の静脈がたくさん集まった部分に血液がたまるといぼ痔の原因となります。
また、便秘によって硬くなった便を出そうと強くいきんだときなどに、肛門の皮膚を傷つけることが原因で切れ痔になることもあります。
女性が切れ痔を発症しやすい理由は、無理なダイエットや運動不足、水不足、そのほか生理などにより便秘になりやすいためだとされています。
生理のときは黄体ホルモンの分泌が増えると、自律神経を介して、便を運ぶための腸のぜん動運動が抑制され、便秘が起きやすくなります。
妊娠・出産
妊娠中の痔には、便秘が大きく関係しています。
妊娠初期は、腸のぜん動運動を抑制する黄体ホルモンが多く分泌されると、腸の働きが悪くなり、便秘が引き起こされることで痔になってしまいます。
また、「外出先のトイレでは落ち着けない」「いきむと赤ちゃんに影響してしまうのでは」と排便を我慢することで、便秘になることがあります。
さらに、妊娠初期から中期にかけて子宮が大きくなると、子宮が腸を圧迫して血流が悪くなり、肛門付近がうっ血することも痔を引き起こす原因となります。
そして、お産によるいきみは、排便時のいきみよりも大きな負荷がかかるため、痔になってしまうこともあります。特にもともと便秘体質だった方は、お産によるいきみで痔になる方が多いようです。
長時間のデスクワークや冷え、ストレス
長時間座ったままの姿勢でいると、おしりが圧迫され、肛門周囲の血流が悪くなりがちです。
また、体が冷えると肛門の筋肉が緊張したり、血液の循環が悪くなることも痔に繋がります。
それ以外にも、疲れやストレスがたまると、免疫力が落ち、痔が悪化しやすくなります。
痛くない肛門のぷにぷには何?スキンタグは女性に多い?
いぼ痔や切れ痔による炎症の腫れが引いた後、肛門のまわりにぷにぷにした皮膚のたるみ(スキンタグ)ができることがあります。
また、痔を発症していなくとも、便秘などにより肛門に力が入ることや出産などをきっかけに肛門周囲の皮膚がたるみ、突起のようにでっぱることがあります。
スキンタグは男性でも女性でもできますが、なかでも肛門前方にできるものは、肛門と膣の構造上女性特有のもので、切れ痔が長期間存在したときや出産後にできます。
スキンタグに市販薬は使える?
スキンタグは、薬で平らにするまで治療することはできないため、完全になくしたいときは、手術で切除することもあります。
痔ではない場合、放置することもできますが、排便後は肛門部をきれいにするのが難しくなりがちです。不衛生な状態になると、かゆみなどの炎症が生じることもあるため、何か症状がある場合や気になる場合は、肛門科など専門医の診察を受けましょう。
女性の痔に対する病院での治療
病院における痔の治療は、男性と女性で特に変わりはありませんが、痔の一般的な治療法を、いぼ痔と切れ痔に分けて説明します。
いぼ痔
いぼ痔で病院にかかると、痛みや腫れ、出血をおさえる外用薬や、便をやわらかくしたり、炎症をおさえたりする内服薬が処方されます。
薬で治らない場合には、手術が必要となる場合もあります。
手術の方法として、出血を繰り返す内痔核に対しては、注射で内痔核を硬くして、縮小させる「硬化療法」であったり、いぼ痔そのものをゴムで縛って小さくする治療法が行われることもあります。
大きくなったいぼ痔が排便時に肛門の外に出てくる「脱肛」のうち、自然に戻らなくなった重度のいぼ痔では、いぼ痔自体を切除する方法が選択されることもあります。
切れ痔
切れた傷の痛みや炎症をおさえる軟膏や、傷を治す内服薬、便をやわらかくする薬などを用いた薬による治療が行われます。再発を防ぐためにも、治療と同時に生活習慣の改善が必要になります。
薬などで治らない痛みや潰瘍、痔ろうの形成、肛門がせまくなる肛門狭窄などにより生活に支障をきたす場合は、裂け目の周りの皮膚がイボのように盛り上がってくる「見張りイボ」を切除したり、肛門を広げたりするような手術による治療が検討されることもあります。
痔を繰り返さないために気をつけること
痔の再発を予防したり、悪化させないためには、排便習慣や食生活、生活習慣の改善が大切です。
排便習慣の見直し
◎排便の際に無理にいきまない
便意がないときに排便しようとしていきむと、肛門に余計な圧力がかかり、うっ血して痔の誘引になったり、痔を悪化させたりすることがあります。
排便時には、完全に出し切ろうと必要以上にいきまないようにしましょう。
◎おしりを丁寧に拭く
排便後は、ゴシゴシこするのではなく、紙を押しあてるようにして優しく拭くようにしましょう。
また、便の質などによっては、何回も拭かないと便がとれにくい場合もあるため、必要に応じてトイレの温水洗浄機能を使って温水で洗うようにしましょう。
ただし、おしりの皮膚はデリケートなため、強い水圧で洗ったり、洗いすぎたりしないようにしましょう。
食生活の見直し
◎便秘や下痢にならないよう、食物繊維を多く含んだ野菜や豆類、イモ類、海草類などを多くとりましょう。
◎朝食の後は便意が起こりやすいため、朝食をきちんととりましょう。
◎便秘の解消のためには、十分な水分を摂取することも大切です。
◎下痢を起こしやすく、肛門を刺激しやすいため、香辛料などの刺激物は控えめにしましょう。
◎過剰なアルコールは、症状を悪化させることがあるため、飲酒はほどほどにしましょう。
生活習慣の見直し
◎肛門を清潔に保つために、また、患部の血行を改善するために、できるだけ毎日湯船につかるようにしましょう。
◎長時間座りっぱなしでいると、肛門部がうっ血するため、適宜、ストレッチや散歩などをして、体を動かしましょう。
◎ストレスや疲労をためないように、ストレス発散方法を見つけることも大切です。
◎冬場は、使い捨てカイロを下着の上から肛門の周囲にあてたりして、体や腰回りが冷えないようにしましょう。


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