血栓性外痔核とは?
血栓性外痔核とは、肛門の外側にある外痔核と呼ばれる痔のなかで、血流が滞ってできた血のかたまりのことです。
血栓性外痔核は、パチンコ玉ほどの硬いしこりで、色が透けて青黒くみえるのが特徴です。
排便時に強くいきんだり、長時間座ったままの姿勢でいたり、おしりが冷えてしまうことなどが原因で、突然発症するケースが多くあります。
血栓性外痔核の症状
血栓性外痔核の主な症状は、痛みや腫れです。下着との摩擦などにより出血したり、激しく痛むこともありますが、痛みがほとんどないこともあります。
腫れは突然起こりますが、痛みの度合いはさまざまです。
また、肛門の外からは触れにくいところにできた場合は、肛門に物が挟まっているような違和感があります。
無理やり押し込もうとしたり、もんでやわらかくしようとしたりすると、かえって悪化することもあるため、注意が必要です。
血栓性外痔核で病院を受診する目安
血栓性外痔核は、自然に治ることも多く、時間とともに吸収され、徐々に縮小し痛みも引いていきます。
ただし、症状が悪化する場合や、次に当てはまる場合は肛門科などの専門医を受診しましょう。
血栓性外痔核で 病院を受診する目安 |
・痛みがひどい ・大きく腫れている ・発熱がある ・便の色が以前と違う ・市販薬を試しても効き目を感じられない など |
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血栓性外痔核に市販薬を使ってもいい?
血栓性外痔核は、肛門の外側にできたいぼ痔である外痔核の一種です。そのため、いぼ痔に効果のある市販薬を使うことができます。
そして肛門の外側にできた血栓性外痔核に使う薬は、塗って使うタイプの軟膏や注入軟膏が適しています。
軟膏や注入軟膏は、直接手にとって塗るか、ガーゼなどにのばして患部にあてて塗ります。
血栓性外痔核に使える軟膏と注入軟膏の違い
軟膏と注入軟膏は、痔ができた場所や症状によって使い分けますが、血栓性外痔核に対して使う場合は、次のような特徴を参考に選ぶとよいでしょう。
通常軟膏は、塗って使うため、主に肛門の外にできた痔に使うことができます。対して注入軟膏は、肛門の内側にできた痔には注入、肛門の外側にできた痔には塗って使えます。
血栓性外痔核に効く市販薬|軟膏
血栓性外痔核に効く軟膏は、痛みが強い方は痛みを鎮める成分、出血がある方は出血をおさえる成分など、ご自身の症状によって適した成分が配合された薬を選びましょう。
また、清涼成分の有無でもお選びいただけます。
いずれの軟膏も、抗炎症成分として、腫れを鎮める効果のあるステロイド成分が含まれております。
商品画像 | 特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がよい方に |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分、 ・スーッとする塗り心地 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分2種類、患部を保護する成分なども配合 ・スーッとする塗り心地 |
ボラギノールA軟膏
ボラギノールA軟膏 20g【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がよい方に |
腫れなどの炎症をおさえるステロイド成分以外に、痛みやかゆみを鎮める成分、傷口の治癒を助ける組織修復成分、末梢の血液循環をよくし、患部のうっ血の改善を助ける成分が配合されています。
清涼成分は、含まれていないため、スースーしない方がよい方に適しています。
プリザエース軟膏
プリザエース軟膏 10g【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分、かゆみ止め成分2種類なども配合 ・スーッとする塗り心地 |
ステロイドに加えて、かゆみ止め成分2種類や痛みとかゆみを鎮める成分が含まれており、かゆみや痛みをおさえます。そのほかにも、出血をおさえる成分、傷口の治りを助ける成分、出血を防ぐ成分、殺菌成分が含まれています。
清涼感を与え、かゆみを緩和するl-メントールが入っているため、塗るとスーッとします。
血栓性外痔核の症状のなかでも、特に出血が気になる方におすすめです。
メンソレータム リシーナ軟膏A
メンソレータムリシーナ軟膏A 15G(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分2種類、患部を保護する成分なども配合 ・スーッとする塗り心地 |
ステロイド成分や2種類の痛みとかゆみを鎮める成分、患部を保護する成分、清涼成分として炎症をやわらげる成分、患部を殺菌する成分、傷ついた組織を修復する成分、患部のうっ血を改善する成分が配合されています。
伸びの良い使用感で、塗るとスーッとします。
血栓性外痔核に効く市販薬|注入軟膏
血栓性外痔核に効く注入軟膏は、痛みがある方は痛みを鎮める成分、出血がある方は出血をおさえる成分など、ご自身の症状によって適した成分が配合されているかどうかをみながら、清涼成分の有無でもお選びいただけます。
いずれも、抗炎症成分として、腫れを鎮める効果のあるステロイド成分が含まれております。
商品画像 | 特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の修復を助ける成分、血行促進成分配合 ・かゆみ止め成分、殺菌消毒成分配合 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がいい方に |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分、かゆみ止め成分なども配合 ・スーッとする使い心地 |
ラホヤA注入軟膏EX
ラホヤA注入軟膏EX【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の修復を助ける成分、血行促進成分配合 ・かゆみ止め成分、殺菌消毒成分配合 |
6つの有効成分が、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和に効果をあらわします。注入と塗布、2通りの使い方ができる注入軟膏剤です。
ラホヤA注入軟膏EXは、無理なく続けられるリーズナブルな価格です。痔の薬と気づかれにくいパッケージも特徴の一つです。
ボラギノールA注入軟膏
ボラギノールA注入軟膏 2g×10個【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助ける組織修復成分なども配合 ・スースーしない方がいい方に |
ボラギノールシリーズの注入軟膏です。
出血・腫れ・かゆみをおさえるステロイド成分のほかに、痛みとかゆみを鎮める成分、傷の治りを助け、組織を修復する成分、そして末梢の血液循環をよくし、うっ血の改善を助ける成分が含まれています。
プリザエース注入軟膏T
プリザエース注入軟膏T 10個【指定第二類医薬品】
特徴 |
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・ステロイド配合 ・痛みとかゆみを鎮める成分、出血をおさえる成分、かゆみ止め成分なども配合 ・スーッとする使い心地 |
ステロイド成分、痛みとかゆみを鎮める成分に加えて、出血をおさえる成分、かゆみ止め成分、傷口の治りを助ける成分、出血を防ぐ成分、殺菌成分が配合されています。
かゆみ止め成分として、l-メントールが入っているため、スーッとします。
血栓性外痔核の症状のなかでも、特に出血が気になる方におすすめです。
血栓性外痔核の原因
血栓性外痔核は、「便秘やトイレが長くて排便時にいきむことが多い」、「長時間座ったままの姿勢でいる」という場合や、妊娠や出産、冷えなどにより、肛門部へ過度の刺激や負担がかかることで、肛門付近の静脈がたくさん集まった部分に滞った血液が固まって血栓(血のかたまり)となることで発症します。
血栓性外痔核以外の痔の種類
痔は大きく分けて、いぼ痔、切れ痔、痔ろうの3つに分けられ、いぼ痔はさらに肛門の内側にできるもの(内痔核)と外側にできるもの(外痔核)に分けられます。
血栓性外痔核は、いぼ痔のなかの外痔核に含まれる痔です。
いぼ痔と切れ痔は市販薬で対処できますが、肛門部周辺に膿が溜まり体外に出てしまう痔ろうは手術が必要なこともあるため、なるべく早く病院を受診しなければなりません。
痔の種類 | 特徴 | |
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いぼ痔 | 内痔核 | ・肛門の内側にできるいぼ痔 ・痛みが少ない ・排便時に出血する |
外痔核 | ・肛門の外側にできるいぼ痔 ・痛みがある ・大きく腫れると痛みが激しくなる |
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切れ痔 | ・肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態 ・排便時に強い痛みを感じる ・出血は少ない |
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痔ろう | ・お尻から膿が出ている ・お尻が熱い ・肛門周辺が腫れてズキズキと痛む |
血栓性外痔核に対する病院での治療
血栓性外痔核で病院にかかると、抗炎症作用のあるステロイド含有軟膏や、内服薬などの薬による治療が行われます。痛みが強い場合は、鎮痛薬を内服することもあります。
血栓性外痔核は、薬で症状が落ち着くことがほとんどですが、再発を防ぐためには排便習慣や生活習慣の改善が最も重要です。
大きな血栓がある場合や痛みが強い場合、治りが悪い場合は、局所麻酔をかけた上で、切開を加えて血栓を除去する手術も考えられます。
血栓性外痔核の薬以外によるセルフケア
痔の再発を予防したり、悪化させないためには、排便習慣や食生活、生活習慣の改善が大切です。
排便習慣の見直し
◎排便の際に無理にいきまない
便意がないときに排便しようとしていきむと、肛門に余計な圧力がかかり、うっ血して痔の誘引になったり、痔を悪化させたりすることがあります。
排便時には、完全に出し切ろうと必要以上にいきまないようにしましょう。
◎おしりを丁寧に拭く
排便後は、ゴシゴシこするのではなく、紙を押しあてるようにして優しく拭くようにしましょう。
また、便の質などによっては、何回も拭かないと便がとれにくい場合もあるため、必要に応じてトイレの温水洗浄機能を使って温水で洗うようにしましょう。
ただし、おしりの皮膚はデリケートなため、強い水圧で洗ったり、洗いすぎたりしないようにしましょう。
食生活の見直し
◎便秘や下痢にならないよう、食物繊維を多く含んだ野菜や豆類、イモ類、海草類などを多くとりましょう。
◎朝食の後は便意が起こりやすいため、朝食をきちんととりましょう。
◎便秘の解消のためには、十分な水分を摂取することも大切です。
◎下痢を起こしやすく、肛門を刺激しやすいため、香辛料などの刺激物は控えめにしましょう。
◎過剰なアルコールは、症状を悪化させることがあるため、飲酒はほどほどにしましょう。
生活習慣の見直し
◎肛門を清潔に保つために、また、患部の血行を改善するために、できるだけ毎日湯船につかるようにしましょう。
◎長時間座りっぱなしでいると、肛門部がうっ血するため、適宜、ストレッチや散歩などをして、体を動かしましょう。
◎ストレスや疲労をためないように、ストレス発散方法を見つけることも大切です。
◎冬場は、使い捨てカイロを下着の上から肛門の周囲にあてたりして、体や腰回りが冷えないようにしましょう。
血栓性外痔核にマッサージは効果的?
血栓性外痔核へのマッサージは、腫れがおさまり出血していない場合は適していることもありますが、腫れや出血がある場合にはおすすめできません。
まずは薬の使用や排便習慣、生活習慣の改善によるセルフケアを試みることをおすすめします。