風邪の引き始めに効く葛根湯の選び方
葛根湯は基本的に風邪の初期症状に効果をあらわす漢方薬です。そのため、ゾクゾクするような寒気、鼻水、くしゃみ、頭痛など、風邪の引き始めの症状があらわれて、1〜2日を目安に服用するのがおすすめです。
なお、風邪の引き始めに効く葛根湯はさまざまなメーカー(会社)から販売されています。メーカー(会社)により服用回数や剤形など異なるため、ご自身の状況に合わせて適切なものを選びましょう。
服用回数
風邪の引き始めに効く葛根湯には、1日2回服用のものと、1日3回服用のものがあります。
お仕事などで日中薬が飲めない方や、昼間に飲み忘れの多い方などは、1日2回のものを選ぶとよいでしょう。
剤形
風邪の引き始めに効く葛根湯には、顆粒タイプやドリンクタイプなどがあります。粉薬が苦手な人はドリンク剤を選ぶなど、自分にあった剤形を選ぶとよいでしょう。
鼻水や咳がひどいなどの風邪の諸症状がある場合は総合感冒薬を
鼻水や咳がひどい風邪の諸症状がある場合や、喉の痛みが強い風邪の諸症状がある場合は、葛根湯ではなく、風邪の諸症状に効くさまざまな有効成分が配合された総合感冒薬を選びましょう。
以下の記事では、鼻水や咳がひどい時や、喉の痛みが強い時の風邪の諸症状に使える総合感冒薬などについて紹介しています。
風邪の引き始めに効く葛根湯
商品画像 | 特徴 |
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・顆粒タイプ ・眠くなる成分無配合 ・1日3回 ・生後3か月以上 |
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・葛根湯と総合風邪薬成分配合 ・顆粒タイプ ・1日3回 ・12歳以上 |
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・液体タイプ ・眠くなる成分無配合 ・1日2回 ・15歳以上 |
葛根湯エキス顆粒クラシエ
葛根湯エキス顆粒クラシエ 45包【第二類医薬品】
効能効果 |
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体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み |
顆粒タイプの葛根湯です。眠くなる成分が入っていないので、仕事中や運転される方も服用できます。
生後3か月以上から服用できます。ただし、1歳未満の乳幼児は医師の診察を優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
葛根湯エキス顆粒クラシエは、授乳中の方でも服用できます。
なお、1か月くらい※服用しても症状がよくならない場合は、市販薬の服用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
※感冒の初期、鼻風邪、頭痛に服用する場合には5〜6回
コフト顆粒
コフト顆粒 12包(指定第2類医薬品)【指定第二類医薬品】
効能効果 |
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かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和 |
葛根湯と総合風邪薬成分が配合された顆粒タイプの飲み薬です。服用後、眠気があらわれることがあるため、車の運転はしないでください。
12歳以上から服用できます。授乳中の方は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。
なお、5〜6回服用しても症状がよくならない場合は、市販薬の服用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
カコナール2
カコナール2【第二類医薬品】
効能効果 |
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体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み |
ドリンクタイプの葛根湯で、15歳以上から服用できます。眠くなる成分が入っていないので、仕事中や運転される方も服用できます。
カコナール2は、授乳中の方でも服用できます。
なお、1か月くらい※服用しても症状がよくならない場合は、市販薬の服用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
※感冒の初期、鼻風邪、頭痛に服用する場合には5〜6回
風邪の引き始めに効く葛根湯以外の漢方薬
風邪の引き始めに効く漢方薬には葛根湯以外にも、麻黄湯などがあります。体力の程度と症状によって使い分けるとよいでしょう。
■ツムラの漢方麻黄湯エキス顆粒
麻黄湯エキス顆粒 1.875Gx8包(第2類医薬品)【第二類医薬品】
効能効果 |
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体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり |
麻黄湯エキスが配合された顆粒タイプの飲み薬です。眠くなる成分が入っていないので、仕事中や運転される方も服用できます。
体のふしぶしが痛む風邪の引き始めに効果をあらわします。2歳以上のお子さまから服用できます。
ツムラの漢方麻黄湯エキス顆粒は、授乳中の方でも服用できます。
なお、1か月くらい※服用しても症状がよくならない場合は、市販薬の服用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
※感冒の初期、鼻風邪に服用する場合には5〜6回