口内炎にうがい薬は効く?イソジン®などの市販薬や予防方法を紹介
口内炎にうがい薬は効く?
病院で処方されるうがい薬(医療用医薬品)のなかには、口内炎に効く薬があります。ただし、市販で購入できるうがい薬のなかには、口内炎そのものを治す薬はありません(2024年6月時点)。
口内炎の予防や悪化防止にはうがいが大切
うがいをおこない口のなかを清潔に保つことは、口内炎の予防はもちろん、できてしまった口内炎を悪化させないための有効な手段です。
また、口のなかを清潔に保つためには、うがい薬を使ったうがいをすることも大切です。うがい薬には、口のなかを殺菌・消毒する効果があります。
口内を殺菌・消毒できるうがい薬の選び方
うがい薬を選ぶときは、配合されている成分やにおい・風味、使い方を確認して、ご自身の状況に適したものを選びましょう。
配合されている成分で選ぶ
うがい薬には、主に以下の3つのタイプがあります。
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・殺菌消毒成分のみが配合されたもの ・抗炎症成分のみが配合されたもの ・殺菌消毒成分と抗炎症成分の両方が配合されたもの |
口内環境を整えたい場合は、殺菌消毒成分が配合されたものがおすすめです。口内の腫れを緩和したい場合は、抗炎症成分が配合されたものがおすすめです。
口内環境を整えつつ、口内の腫れを緩和したい方は、殺菌消毒成分と抗炎症成分の両方が配合されたものを選ぶとよいでしょう。
殺菌消毒成分の働き
殺菌消毒成分には、口のなかを殺菌・消毒し、口内環境を整える働きがあります。
| 主な成分 |
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| ポピドンヨード、セチルピリジニウム塩化物水和物など |
抗炎症成分の働き
抗炎症成分には、口のなかの炎症を抑える働きがあります。
| 主な成分 |
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| アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、グリチルリチン酸二カリウムなど |
においや風味で選ぶ
ポピドンヨードのにおいや風味が苦手な場合は、ポビドンヨード独特のにおいや風味がおさえられた市販薬や、ポビドンヨード以外の成分が配合された市販薬を使用するのも一つの手です。
ポビドンヨード独特のにおいや風味がおさえられた市販薬には、使いやすいようにフルーティーな香りがついたものなどがあります。
使い方で選ぶ
市販のうがい薬には、ボトルタイプやプッシュタイプなどがあります。プッシュタイプの場合、1回量がワンプッシュででるため、薬剤を計量する手間を省けるという特徴があります。
その他にも、うすめずにそのまま使用できるうがい薬や、大容量タイプのうがい薬があります。ご自身の状況に合わせて使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
殺菌消毒成分や抗炎症成分が配合されたうがい薬
ケンエーうがい薬
| 効能効果 |
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| 口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 |
ポビドンヨードが配合されたうがい薬です。ポビドンヨードには、口のなかを殺菌・消毒する働きがあります。
イソジンうがい薬P
| 効能効果 |
|---|
| 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 |
ポビドンヨードが配合されたうがい薬です。ポビドンヨードには、口のなかを殺菌・消毒する働きがあります。
フルーティーな香りがするため、ポビドンヨードのにおいや風味が苦手な方におすすめです。
イソジンうがい薬C
| 効能効果 |
|---|
| 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 |
ポビドンヨードが配合されたうがい薬です。ポビドンヨードには、口のなかを殺菌・消毒する働きがあります。
イソジンうがい薬Cは、うすめずにそのまま使用することができます。
トラフルクリアウォッシュ
| 効能効果 |
|---|
| 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口腔・咽喉のはれ、口臭の除去 |
抗炎症成分であるアズレンスルホン酸ナトリウム水和物と、殺菌消毒成分であるセチルピリジニウム塩化物水和物が配合されたうがい薬です。
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物には口のなかの炎症を抑える働きが、セチルピリジニウム塩化物水和物には口のなかを殺菌・消毒する働きがあります。
浅田飴AZうがい薬
| 効能効果 |
|---|
| 口腔・咽喉のはれ、口腔内の洗浄 |
抗炎症成分であるアズレンスルホン酸ナトリウムが配合されたうがい薬です。アズレンスルホン酸ナトリウムには口のなかの炎症を抑える働きがあります。
大容量タイプのため、家族全員で使用することができます。
イソジンクリアうがい薬A
| 効能効果 |
|---|
| 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去 |
殺菌消毒成分であるセチルピリジニウム塩化物水和物と、抗炎症成分であるグリチルリチン酸二カリウムが配合されたうがい薬です。
セチルピリジニウム塩化物水和物には口のなかを殺菌・消毒する働きが、グリチルリチン酸二カリウムには口のなかの炎症を抑える働きがあります。
アップルの風味がするため、ポビドンヨードのにおいや風味が苦手な方におすすめです。
うがいをするときのポイント
うがいは2〜3時間おきにおこなうことが理想です。うがいをしてから2〜3時間すると、口のなかの細菌の状態が元に戻ってしまうからです。
2〜3時間おきのうがいが難しい場合は、最低でも1日3回のうがいをおすすめします。特に、起床時と食前、寝る前は口のなかの細菌が増えやすいタイミングのため、そのタイミングにあわせてうがいをおこなうとよいでしょう。
うがい薬をつかうときは、用法・用量にしたがって正しい濃度でうがい液をつくりましょう。適切な濃度で薄めないと薬の十分な効果が発揮されません。
口内炎に効く塗り薬や貼り薬
市販のうがい薬は、口内炎そのものに効果を発揮するものではありません。
口内炎に効く市販薬を探している場合は、効能効果に口内炎と明記された市販薬を選ぶようにしましょう。口内炎に効く市販薬については、以下の記事で紹介しています。
口内炎を予防する方法
口内炎を予防するためには、以下のことを心がけましょう。
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・口のなかを清潔に保つ ・歯を磨くときは口のなかに傷をつけないように注意する ・栄養バランスのよい食事をとる ・虫歯を放置しない など |
※イソジンはムンデイフアルマ アクチエンゲゼルシヤフトの登録商標です。


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