頭皮にニキビができる原因
ニキビは、毛穴部分の角質層が厚くなったり、皮脂腺から分泌される皮脂が過剰になったりすることで、毛穴に皮脂がつまり、アクネ菌が増殖することによっておこります。皮膚のバリア機能の低下やホルモンバランスの乱れ、便秘、睡眠不足などがあるとニキビができやすくなります。
ニキビは主に顔にできやすい傾向にありますが、皮脂の分泌量が多く毛穴が詰まりやすい頭皮にもできることがあります。
頭皮のニキビも顔のニキビと同様に、イオウや抗炎症成分が配合された市販薬で対処することができます。
頭皮のニキビに効く市販薬の選び方
ニキビは進行具合によって、白・黒・赤・黄ニキビにわけられ、それぞれ症状が異なります。
白・黒・赤ニキビの場合は市販薬で対処することができます。ただし、黄ニキビの状態まで悪化している場合は、市販薬での対処が難しいため、皮膚科を受診することをおすすめします。
ニキビの種類 | 症状 |
---|---|
白ニキビ | ニキビの最初の段階で、毛穴に皮脂が詰まった状態の白~乳白色の発疹 |
黒ニキビ |
詰まった皮脂が酸化し黒っぽく変色した状態 |
赤ニキビ |
詰まった毛穴の中で菌が繁殖し炎症をおこした状態で、赤く腫れる |
黄ニキビ |
化膿し、膿がたまった状態。医療機関への受診を推奨 |
痛みや赤みがある場合は赤ニキビの状態
赤ニキビは、症状が進行し皮膚が炎症をおこしている状態で、痛みや赤みの症状があらわれます。
赤ニキビには、イオウや抗炎症成分が配合されたニキビ治療薬(塗り薬)が適しています。
イオウは殺菌作用に加え、角質をやわらかくすることで毛穴が皮脂でふさがるのを防ぎ、皮脂の分泌を抑えて乾燥させる作用もあります。
抗炎症成分には、痛みや赤みの原因である皮膚の炎症をおさえる作用があります。
頭皮のニキビに効く市販薬
クレアラシルS3(レギュラータイプ)
イオウやグリチルリチン酸二カリウムなどが配合されたクリームタイプ(白色)の塗り薬です。
イオウがニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、グリチルリチン酸二カリウムが痛みや赤みの原因である皮膚の炎症をおさえます。
クレアラシルH3(肌色タイプ)
イオウやグリチルリチン酸二カリウムなどが配合されたクリームタイプ(肌色)の塗り薬です。
イオウがニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、グリチルリチン酸二カリウムが痛みや赤みの原因である皮膚の炎症をおさえます。
ペアアクネクリームW
イソプロピルメチルフェノールとイブプロフェンピコノールが配合された塗り薬です。
イソプロピルメチルフェノールがニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、イブプロフェンピコノールが痛みや赤みの原因である皮膚の炎症をおさえます。
肌にのばすと透明になるクリームのため、塗った上からメイクをすることもできます。
マキロンアクネージュメディカルクリーム
ベンゼトニウム塩化物とイブプロフェンピコノールなどが配合された塗り薬です。
ベンゼトニウム塩化物がニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、イブプロフェンピコノールが痛みや赤みの原因である皮膚の炎症をおさえます。
肌にのばすと透明になるクリームのため、塗った上からメイクをすることもできます。
頭皮のニキビを防ぐ方法
頭皮のニキビを防ぐ方法には、以下のようなものがあります。
・頭皮の清潔を保つ ・清潔な枕カバーを使用する ・帽子をかぶる時間を減らす ・整髪料を頭皮につけないようにする ・バランスの良い食生活を心掛ける ・十分な睡眠をとり疲れをためない など |