サトウザルベとは?
サトウザルベは酸化亜鉛を有効成分とした軟膏で、医師の処方箋が必要な薬です。
サトウザルベには、サトウザルベ軟膏10%とサトウザルベ軟膏20%の2種類があり、それぞれ酸化亜鉛の含有率が異なります。
サトウザルベ軟膏10% |
酸化亜鉛 100mg含有(1g中) |
サトウザルベ軟膏20% |
酸化亜鉛 200mg含有(1g中) |
サトウザルベの効果
サトウザルベは、外傷、熱傷、凍傷、湿疹、皮膚炎、肛門そう痒症などの皮膚疾患によるびらん・潰瘍・湿潤面に用いられます。
サトウザルベの成分である酸化亜鉛は、皮膚のたんぱく質と結合して皮膜を形成することで、皮膚を保護します。
また、収れん作用・軽い防腐作用によって、炎症を抑え、組織が修復できるよう促してくれます。
さらに、浸出液の吸収や分泌を抑制する作用により患部を乾燥させます。
サトウザルベの副作用
サトウザルベは稀に副作用を生じることがあります
過敏症状、発疹、刺激感などの症状が現れた場合は、薬の副作用の可能性があります。使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
サトウザルベの使い方
医師の指示に応じて、1日1~数回塗布します。
症状の度合いによって塗り方が異なる場合がありますので、必ず指示された使用方法に従って使用してください。
患部に残ったサトウザルベは、水だけでは落ちにくい為、ベビーオイルなどを含ませたガーゼなどで優しく拭き取ってあげるのがお勧めです。
顔に使える?
サトウザルベは顔にも使用できます。ただし、酸化亜鉛を含んでおり、乾燥すると白っぽく残ってしまうので、患部にのみ使用しましょう。目の近くには使用しないでください。
陰部には使える?
サトウザルベは陰部にも使用できます。
赤ちゃんや高齢者のおむつかぶれなどに使用されることがあります。
カンジダ症の際に、皮膚の保護と炎症を抑える目的でサトウザルベを併用することもあります。
赤ちゃんには使える?
サトウザルベは赤ちゃんでも使用できます。
あせもやアトピーに処方されることがあります。
ステロイドと併用できる?
アトピーなどにより患部がジクジクしている場合、ステロイドが配合された軟膏を塗ったあとに、リント布やガーゼなどを使用してサトウザルベを重ね塗りする重層法が用いられることがあります。
サトウザルベと亜鉛華軟膏の違いは?
酸化亜鉛が配合されている軟膏には、亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の2種類があります。
サトウザルベは亜鉛華単軟膏に分類されます。
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏は酸化亜鉛を含む量と基剤が異なり、それによって水分の吸収性が変わるため、使用される場面が変わります。
亜鉛華軟膏 | 亜鉛華単軟膏 | サトウザルベ軟膏 | |
酸化亜鉛の量 | 20% | 10% | 10%・20% |
主な基剤 | 流動パラフィン+白色軟膏 | ミツロウ+植物油(ダイズ油、ゴマ油、ナタネ油など) | サラシミツロウ+植物油(ナタネ油) |
亜鉛華軟膏は乳化剤を含んだ白色軟膏が配合されており、亜鉛華単軟膏より多くの浸出液を吸収します。浸出液が多く患部がジクジクしている場合は亜鉛華軟膏の使用が適しています。なお、効能・効果は亜鉛華軟膏も亜鉛華単軟膏も同じです。
サトウザルベと他の亜鉛華単軟膏
サトウザルベは亜鉛華単軟膏の中で唯一、酸化亜鉛を20%しているものがあるのが特徴です。また、酸化亜鉛の含有量が多いものを長期間継続して使用していると、患部の乾燥によって発赤,瘙痒がぶり返してしまうことがあるので注意が必要です。
亜鉛華単軟膏の中にはダイズ油を使っているものがありますが、サトウザルベの添加物はナタネ油のため、大豆にアレルギーがある場合にはサトウザルべの使用がおすすめです。
サトウザルベの市販薬はある?
サトウザルベは市販では販売されていません。(2022年10月現在)
同じ効能効果のある亜鉛華軟膏(酸化亜鉛20%配合)は市販されています。
サトウザルベとポリベビーの違いは?
サトウザルベと同じ佐藤製薬から販売されている市販薬・ポリベビーにも酸化亜鉛が10%配合されています。ただし酸化亜鉛以外の有効成分も含まれており、サトウザルベと全く同じ薬ではありません。
ポリベビーは、おむつかぶれ、あせも、湿疹、皮膚炎、ただれ、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましんに効果があります。
サトウザルベ | ポリベビー | |
有効成分 | ・酸化亜鉛 | ・ビタミンA油 ・エルゴカルシフェロール(ビタミンD2) ・トリクロロカルバニリド ・ジフェンヒドラミン ・酸化亜鉛 |
添加物 | サラシミツロウ、ナタネ油 | BHA、サラシミツロウ、ナタネ油、香料 |
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