サロンパスの成分と効果
サロンパスの共通有効成分
サロンパスシリーズの鎮痛・消炎成分には「サリチル酸メチル」「サリチル酸グリコール」のどちらかが使用されています。
この2つには、末梢の知覚神経を軽く麻痺させて痛みを鎮める作用と、患部の血管を拡張することで血行を促進する作用があります。
効果に違いはありませんが、サリチル酸グリコールはサリチル酸メチルよりにおいが少ないため、においをおさえた製品に使用されています。
ただし、サロンパスシリーズのひとつである「サロンパスEX」のみ、「インドメタシン」という鎮痛成分が使用されています。
サロンパスの効果・効能
肩こり,腰痛,筋肉痛,筋肉疲労,打撲,捻挫,関節痛,骨折痛,しもやけ
サロンパス 添付文書
また、効能効果に記載はありませんが、ねんざの一種である「寝違え」にも使用することができます。
寝違えについて詳しくは関連記事をごらんください。
原因や好みに合わせて選べるサロンパス
サロンパスにはさまざまな種類があります。温感湿布・冷感湿布・パップ剤・テープ剤などさまざまな種類があり、原因や使い心地の好みによってそれぞれのサロンパスを使い分けることができます。
貼 る タ イ プ |
有効成分が最も多く配合 | サロンパス |
さまざまな種類の痛みに対応 | サロンパスAe | |
サロンパス-ハイ | ||
ら・サロンパス | ||
かぶれにくい低刺激 | 穴あきサロンパスAe | |
サロンパス30 | ||
筋肉に沿って貼る | サロンパスロール | |
血行不良には温感タイプ | サロンパスホット | |
サロンパス30ホット | ||
塗るタイプ | サロンパスローション |
鎮痛成分がもっとも多く配合されているサロンパス
サロンパスは、サロンパスシリーズで一番新しく発売されたサロンパスです。
従来から販売しているサロンパスAeと比較すると、有効成分量の増量やサイズアップ、剥がれにくさの改良など、効果・使用感ともにアップしています。
さまざまな種類の痛みに対応できる使いやすいサロンパス
サロンパスAe、サロンパス-ハイ、ら・サロンパスは、さまざまな種類の痛みに万能に対応できます。それぞれ使い心地が異なるため、好みのサロンパスを選ぶと良いでしょう。
かぶれにくい低刺激のサロンパス
肌が弱く、すぐにかぶれてしまう人におすすめのサロンパスです。
筋肉に沿って貼るサロンパス
肩やふくらはぎなど、しっかりとフィットさせたい部分には自分でサイズを調整できるサロンパスがおすすめです。
血行不良には温感タイプのサロンパス
塗るタイプのサロンパス
湿布を貼るのに抵抗のある人は、塗るタイプのサロンパスがおすすめです。貼った部分を気にする必要がありません。
インドメタシン配合のサロンパスEX
サロンパスシリーズには、主成分に「インドメタシン」という鎮痛・消炎作用のある成分を使用した「サロンパスEX」があります。
「サリチル酸メチル」「サリチル酸グリコール」より鎮痛・消炎作用が強いため、肩凝りによる痛みがつらい場合はサロンパスEXをおすすめします。
サロンパスの効果時間は?
サロンパスの効果時間は、定められている1日の使用回数と同成分を使用した湿布薬などから、12時間程度と考えることができます。
しかし製薬会社には明記されていないため、正確な効果時間はいい切ることができません。
サロンパスシリーズの用法用量では1日数回の貼り替え、サロンパスEXシリーズの用法用量では1日2回までの貼り替えと記載されています。
漫然とサロンパスを貼り続けることは控えましょう。
貼り替えのタイミングとしては、患部を清潔にしてから新しいものに変えた方が良いので、入浴の前後がおすすめです。
入浴前に貼り薬をはがして、入浴後は汗が引いてから新しいものに貼り替えることではがれにくくなります。
足裏サロンパスの効果は?
サロンパスは、足の裏に貼ることで足の筋肉の疲労回復に効果を示します。
足に疲労がたまると心臓まで血液を押し返す力が弱くなり、全身の血行も悪くなります。
サロンパスを足の裏に貼る際は、血行促進成分のビタミンEが配合されている「サロンパス」「サロンパスAe」「サロンパス30」を使用すると、より効果が期待できるでしょう。
ダイエット効果やむくみに効果はある?
足の裏にサロンパスを貼ることで全身の血流改善は期待できますが、直接的にダイエットやむくみの改善に繋がるとはいえません。
サロンパスだけに頼らず、日頃の生活を見直すことから始めることをおすすめします。
おわりに
サロンパス、中でもプラスター剤は密着力が高いのではがれにくい場合があります。その場合は、水をつけて粘着力を弱めながらゆっくりはがしましょう。
その他に使用中の違和感や、症状の改善が見られなかったら医療機関(整形外科、皮膚科など)を受診してください。
出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ