セチリジンとは

セチリジンは、抗ヒスタミン薬「ジルテック」のジェネリック医薬品(後発品)です。正式には「セチリジン塩酸塩」と言い、薬の成分名でもあります。

セチリジンは、アレルギーの原因物質となるヒスタミンの働きを抑える働きがあります。花粉症、皮膚のかゆみ、蕁麻疹といったアレルギー症状があらわれるのを防いだり緩和させたりします。

セチリジンの剤形は、普通錠(5mg、10mg)、水無しで使用できるOD錠(5mg、10mg)、粉薬のドライシロップ(DS)があります。

錠剤は7歳以上、ドライシロップは2歳以上の子どもから使用可能な薬です。

セチリジンは花粉症などのアレルギーに効果あり

セチリジンは、抗ヒスタミン薬に分類される薬です。アレルギーによる鼻炎やじんましん、皮膚のかゆみなどに効果を発揮します。

剤形が異なっても効能・効果は共通していますが、成人と子どもで適応する症状が若干異なります。

15歳以上の成人に使用する場合

アレルギー性鼻炎やじんましん、皮膚炎などに効果を発揮します。

効能又は効果

〔成人〕
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症

セチリジン塩酸塩錠5mg「アメル」/ セチリジン塩酸塩錠10mg「アメル」添付文書

15歳未満の子どもに使用する場合

アレルギー性鼻炎や皮膚の病気にともなうかゆみなどに効果を発揮します。

効能又は効果

〔小児〕
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症)に伴うそう痒

セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「日医工」添付文書

セチリジンの副作用

セチリジンと同成分で同等の効果のある先発薬「ジルテック」の添付文書には、15歳以上の成人はおよそ10%、15歳未満の子どもはおよそ4%の確率で副作用があらわれたとされています。

眠気

セチリジンの使用で最もあらわれやすい副作用は眠気です。

抗ヒスタミン薬は、副作用として眠気がでやすい傾向があり、特に第1世代の抗ヒスタミン薬は副作用があらわれやすいとされていました。

セチリジンは第1世代から改良が加えられている第2世代の抗ヒスタミン薬です。第1世代の薬と比べると眠気などの副作用が比較的あらわれにくいとされています。

眠気以外の主な副作用

眠気以外の副作用として、あらわれやすいのは口の渇き、倦怠感、吐き気などです。副作用のあらわれる頻度が高い場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。薬の変更などで対策がとれる場合もあります。

セチリジンの効き目の強さと持続時間

セチリジンの効き目の強さは抗ヒスタミン薬の平均よりは強いですが、最も強い部類には入りません。強さの値を10段階で言うならば、6〜7程度のレベルであるとされています。

薬を使用してからおよそ1時間30分経つ頃には薬の効果が出はじめ、その後、およそ7時間が薬の効果が最も効いている時間とされています。

ただし、薬の効果自体はおよそ24時間持続するとされており、15歳以上の成人が使用する場合は1日1回の使用でよい薬です。

なお、効果の持続時間や効き目の強さは弊社薬剤師の見解です。効果の感じ方には個人差があります。

妊娠中の方などはセチリジンの使用に注意

妊娠中・授乳中の方の使用

妊娠中の方は、医師がセチリジンの使用も止むを得ないと判断しない限り使用できません。動物実験においてセチリジンが胎盤を通過することが確認されており、妊娠中の方がセチリジンを使用することにより胎児に影響を及ぼす場合があります。

また、セチリジンは乳汁へ移行することも確認されています。乳児に影響を及ぼすことがあるため、授乳中の方がセチリジンを使用する場合は、薬の効果が持続している間は授乳を避けてください。

セチリジンを子どもが使用する場合

セチリジンは2歳以上の子どもから使用できる薬です。ただし、使用者の体重や症状などによっては、医師の判断で2歳未満の子どもへも使用する場合があります。

なお、7歳未満の子どもにセチリジンを使用する場合は、基本的にドライシロップを使用します。

セチリジンを使用できない方

セチリジンやピペラジン誘導体に対してアレルギー反応や過敏症をおこしたことのある方は使用できません。

また、重度の腎障害のある方は血液中の薬の濃度が高くなり、副作用が強く出てしまったり、必要以上に効果が持続してしまうおそれがあるため使用できません。

ほかにもセチリジンを慎重に使用しなければいけない場合があります。詳しくはこちらのページをごらんください。

セチリジンの飲み合わせ

喘息や気管支炎で使用されるテオフィリンを成分とする薬と併用すると、セチリジンの効果が弱くなるとされています。

また、アルコール(お酒)と併用することで中枢神経に影響を与える可能性があるとされています。

他にもセチリジンとの併用に注意すべき薬があります。詳しくはこちらのページをごらんください。

セチリジンの薬価

セチリジンはジェネリック医薬品です。5mg錠剤の場合は35.8〜57.6円、10mg錠の場合は39.9〜70.1円、ドライシロップの場合は101円、先発薬のジルテックよりも薬価が安くなっています。

病院を受診してジルテックを処方された場合、希望すればジェネリック医薬品のセチリジンへ変更することが可能です。薬局で薬剤師などに問い合わせてください。

なお、錠剤は1錠あたり、ドライシロップは1gあたりの薬価となっており、いずれも2017年8月時点のものとなっています。

剤形・規格 セチリジンの薬価(円) ジルテックの薬価(円)
5mg錠 16.80〜38.60 74.40
10mg錠 22.10〜52.30 92.20
5mgOD錠 38.60 剤形なし
10gOD錠 52.30
ドライシロップ1.25% 138.70 239.70

セチリジンの市販薬

市販薬の中にもセチリジンを成分とした薬があります。

花粉やハウスダストといったアレルギーによるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を緩和する、鼻アレルギー専用の飲み薬です。

症状が出始めたらすぐに使用開始することで、より効果的に働きます。また、15歳以上の方から、1日1回使用できる薬です。

毎年、花粉症症状があらわれたり、過去の経験から鼻炎・鼻アレルギー症状だと分かる場合は、市販薬を使用することも有効です。

ただし、長期に渡って薬を使用する必要がある場合や、アレルギー症状が重い場合は病院を受診することをおすすめします。

コンタック鼻炎Z 10錠(第2類医薬品)

おわりに

セチリジンはジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品は先発薬と同じ効果がありますが、安く購入できるというメリットがあります。

使用者の希望に合わせて、ジェネリック医薬品であるセチリジンを選択するのもよいでしょう。

薬について不安なことがある場合は、薬剤師などに相談してから使用してください。 

出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ