胃痛や胸焼けには「胃酸」が大きく関わっています

胃酸は、胃腸に侵入する菌を殺菌する大切な役目を担っています。
しかし、胃壁が弱っていると、胃酸は胃粘膜を傷つけてしまい、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因にもなってしまいます。また胃酸は逆流すると、食道を荒らしひどい胸焼けを起こしたりもします。

この胃酸の分泌を抑える薬のひとつが「タケプロン」で、消化性潰瘍や逆流性食道炎の治療では一番に選ばれる薬です。

タケプロンとは?

タケプロンは、胃酸を抑える「PPIプロトンポンプ阻害薬)」のひとつで処方薬で、主成分は「ランソプラゾール」です。

タケプロンは、胃酸を分泌するプロトンポンプを抑制して胃酸の分泌を抑えるので、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎など胃腸障害全般の治療に使われる他、胃痛や胸焼けも和らげる薬として幅広く用いられています。

また、タケプロンはピロリ菌を除菌する際にも補助的に処方されます。
これは、タケプロン自体にはピロリ菌をやっつける作用はないものの、胃酸の分泌を抑えることで胃内の酸性度を下げて、抗生物質の殺菌効果を助けるためです。

また、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とよばれる解熱鎮痛剤の副作用に多い胃腸の不調も予防するなど、タケプロンは消化管のトラブルに幅広く活用されています。

ランソプラゾールが配合されている市販薬は販売されていません。

OD錠とは?

タケプロンとそのジェネリック医薬品であるランソプラゾールにはOD錠カプセルがあります。
OD錠の「OD」とは「Oral Disintegration」の略で、日本語では「口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう)」という意味です。
簡単にいうと「口の中で溶ける薬」です。カプセルが苦手な方はこちらを選ぶとよいでしょう。
医師や薬剤師に希望を伝えてください。

タケプロンの特徴

タケプロンなどのPPI(プロトンポンプ阻害薬)は、他のどの薬よりも強力に胃酸の分泌を抑えるとされています。

難治性の潰瘍にも優れた効果を発揮することから、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療によく選択される薬です。そのため、これらの症状からくる胃痛にもとても効果的なのです。

また、胃潰瘍などの販売当時に示された適応症だけでなく、今では多くの効能が新たに加わりました。

強力な胃酸分泌抑制作用

タケプロンが胃酸の分泌を抑える理由は、プロトンポンプを阻害することにあります。
プロトンポンプとは、胃粘膜の壁細胞にある胃酸を分泌する部分のことで、タケプロンのようにプロトンポンプの働きを阻害する薬を「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」といいます。

胃酸は、酵素で活性化されたアセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンといったホルモン信号がプロトンポンプに伝わることで分泌されます。

胃酸を促す物質 タイミング
アセチルコリン 食べ物をみる、においを嗅ぐ、口にするといった刺激で放出されやすい
ヒスタミン 夜間または空腹時に放出されやすい
ガストリン 食べ物が胃に入った刺激で放出され、ヒスタミンの放出も促す
 


プロトンポンプ阻害薬は、胃粘膜の細胞内で酵素に先回りして作用して、アセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンといったホルモンを活性化する働きをなくしてしまう薬です。
そのためタケプロンを服用すると、プロトンポンプに胃酸を分泌させる信号が伝わらなくなるため、「胃酸分泌」というプロトンポンプの機能全般が阻害されます。
胃酸は分泌されず胃や腸の粘膜への刺激が弱まるので、胃腸の症状も早く改善されるのです。



胃腸薬にはプロトンポンプ阻害薬の他にも胃酸分泌を抑制する薬がありますが、プロトンポンプ阻害薬が一番作用が強いといわれています。

プロトンポンプの働きを阻害する作用は、胃粘膜の壁細胞の中であらたにプロトンポンプが作り出されるまで続きます。このためPPIの服用中止後も数日から一週間程度、胃酸分泌を抑制する作用が持続するとされています。

このように、タケプロンをはじめとしたプロトンポンプ阻害薬は「強く、長く効く」ため、消化性潰瘍や逆流性食道炎の治療に一番に選ばれる薬となっています。

保険適応期間に制限がある

タケプロンは適応する症状によって保険適応期間に制限があります。
おもな例を確認しましょう。

・通常、十二指腸潰瘍では6週間まで、胃潰瘍や吻合部潰瘍では8週間までの投与とします。
・逆流性食道炎の場合は、通常8週間までの投与とします。
・非びらん性胃食道炎の場合は(OD錠15mgのみ)、通常4週間までの投与とします。
・ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌補助の場合は、7日間の経口投与とします。

適応期間内に効果が得られない場合は、他の薬に切り替えるなどの対処となります。
用法用量など、薬は医師や薬剤師の指示に従って正しく使用してください。

タケプロンの効果

タケプロンには15mg、30mgの2つの規格(成分量)があり、規格によって効果(適応症)が異なります。

タケプロンOD錠15
タケプロンOD錠30
タケプロンカプセル15
タケプロンカプセル30

・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・吻合部潰瘍
・逆流性食道炎
・Zollinger-Ellison症候群
・胃MALTリンパ腫
・特発性血小板減少性紫斑病
・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃
・ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

タケプロンOD錠15
タケプロンカプセル15
のみ

・非びらん性胃食道逆流症
・低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
・非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

それぞれのタケプロンの規格の詳細についてはこちらの記事でも確認できます。
ミナカラ薬事典:タケプロンOD錠15(処方薬) 
ミナカラ薬事典:タケプロンOD錠30(処方薬)

タケプロンが胃痛にも効果がある理由

胃痛や胃潰瘍は、胃に住みつくピロリ菌が原因であることが多くあります。
タケプロンが胃酸の分泌を抑えることで胃内の酸性度を下げて、抗生物質の殺菌効果を助ける効果が見込めるため、胃痛のときにも処方されるのです。

しかしながら、タケプロンは効果が高いがために、すぐに服用をやめてしまうケースが多くみられます。
これは服用を開始すると胃痛自体は収まるので、良くなったと思ってしまうためです。

胃痛が治まったからといって自己判断で服用するのをやめないようにしましょう。
胃酸やピロリ菌など状態はさほど変わっていないことから、胃痛を繰り返してしまいかねません。
根本的な原因を改善するには、処方された期間を守り服用するようにしてください。

タケプロンは吐き気にも効果がある?

吐き気の原因も様々です。

タケプロンは胃酸からくる吐き気や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などからくる吐き気には効果がありますが、乗り物酔いや食中毒が原因などの場合は、効果がありません。

医師に相談して、症状にあったものを処方してもらうようにしましょう。

タケプロンとガスター(H2ブロッカー)の違い

ガスター(H2ブロッカー)とは?

ガスターは「H2ブロッカー」とよばれるグループの薬で、別名「ヒスタミンH2受容体拮抗薬」です。
胃酸を分泌させるように働きかけるホルモン信号のうち、一番強力で夜間や空腹時に多く分泌されるヒスタミンの信号をブロックするよう働きかける薬です。

H2ブロッカーはヒスタミンの信号はブロックしますが、アセチルコリンやガストリンによる胃酸分泌までは抑制できないため、「胃酸を抑える強さ」はPPIの方が強力です。
またH2ブロッカーは即効性があるものの、薬が代謝されて血中濃度が低下すると、効力を急速に失うことが知られています。

この作用の強さと持続力などから、何らかの事情でプロトンポンプ阻害薬が使えない場合にH2ブロッカーを選択します。

■ガスターが有効な疾患
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・吻合部潰瘍
・上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)
・逆流性食道炎
・Zollinger-Elison症候群
※上部消化管出血の場合には、通常注射剤で治療を開始し、内服可能になった後は経口投与に切りかえる。
ミナカラ薬辞典 :ガスターD錠20mg(処方薬) 

タケプロンとガスターの比較

タケプロンとガスターは以下の違いがあります。

  タケプロン ガスター
胃酸抑制効果 強力 タケプロンより弱い
効果の特徴 食事に関して効果大 夜間や空腹時に効果大
持続性や即効性 持続性あり 即効性あり
投与日数制限 あり なし
代謝・排泄の臓器 主に肝臓(腎障害でも使用) 主に腎臓(腎障害では投与量を調節)

タケプロンには投与日数制限がある
タケプロンは、消化性潰瘍や逆流性食道炎など、慢性的に痛みや不快感がある場合に効果的な薬です。
ただし保険適用上、十二指腸潰瘍では6週間、逆流性食道炎では8週間という投与日数制限があるため、長期に渡って服用する場合には途中で薬を切り替えたり、ガスター(H2ブロッカー)を選択することになります。

タケプロンはピロリ菌検査には向かない
タケプロンを服用中は、ピロリ菌の検査で正しい結果が出ない恐れがあります。
このためピロリ菌の検査前にはいったんガスター(H2ブロッカー)や、他の胃粘膜保護薬に切り替えるといった措置が必要です。ご注意ください。

即効性はガスターの方がより期待できる
タケプロンの効果は、胃が活性化されると発揮されます。そのため、効果が出るまでに時間を要しますが、血中濃度が低下してからもしばらく胃酸を抑える効果が持続します。

反対にガスター(H2ブロッカー)は、活性化の必要がないため、速やかに効果が現れます。そして、血中濃度が低下するにつれ効果も薄くなっていきます。 

タケプロンは日中、ガスターは夜間
プロトンポンプは食事によって活性化するため、タケプロン(PPI)は夜よりも、食事をする日中のほうが胃酸の抑制効果が高くなり、反対にガスター(H2ブロッカー)は、夜間の胃酸の抑制効果が高い傾向にあります。

このような効果の違いと症状をあわせてみて、タケプロンやガスターなどが処方されるのです。

成分など詳細はこちらをご覧ください。
ミナカラおくすり辞典:タケプロンOD錠30ガスターD錠20mg

タケプロンとガスターの併用

胃酸の分泌を抑制する薬であるタケプロンとガスター(H2ブロッカー)は、通常どちらかを選択するものであって、原則としては併用しないことになっています。
併用にあたっては保険適用も認められていません。
タケプロンはガスターよりも強力に胃酸分泌を抑制するので、タケプロンを処方されている時点でガスターは必要ないからです。

もしタケプロンの効果が思うように得られない場合は、増量や1日2回投与の考慮、もしくは他のPPIの薬への変更などで対処するケースが多いようです。

しかし、タケプロンを服用中にもかかわらず、夜間に胃酸が過分泌となる難治性の逆流性食道炎(NAB)に対して、例外的に併用されることがあります。(処方箋に特記が必要)
この場合は日中の投与はPPI(タケプロン)で、夜間の追加投与としてH2ブロッカー(ガスター)が併用されます。

いずれにしても医師の診断を受けたうえで薬の処方をうけ、医師・薬剤師の指示に従って正しく服用するようにしましょう。

タケプロンの用法用量

病院で処方されるタケプロンには1錠あたり「15mg」「30mg」の2種類あり、症状によって1日に1錠服用、1日2錠服用と異なります。
いずれにせよ、毎日同じ時間に飲むようにしましょう。

タケプロン服用後の効果の持続時間は長いため、ずっと同じ状態を保つために服用する時間を同じにしてください。

服用のタイミングは朝食前がおすすめ!

プロトンポンプ阻害薬の血中濃度に対する食事の影響を調べると、食後に投与すると、食事前と比べて血中濃度が低くなることがわかりました。

例えば以下のような実験結果があります。

タケプロンの成分・ランブラゾール30mgの食後投与の血中濃度は、15mgを絶食時に投与したケースの濃度とほぼ同じ

参考:「週刊日本医事新報」

血中濃度が高くなれば作用が強く現れ、血中濃度が低くなれば作用は弱くなります。
この場合、成分量の多い30mgを服用したのにも関わらず、服用のタイミングが食後であったため、空腹時に服用した15mgと同様の効果であったことから、食前に服用した方が効果が発揮されやすいといえるでしょう。

また、1日1回ならば朝食・昼食・夕食、どの「食前」がいいかというと、日中の胃酸分泌を抑えることを中心に考えるなら「朝食前」で、夜間の胃酸分泌を抑えたいのであれば「夕食前」がおすすめです。

飲み忘れた場合はどうする?

タケプロンをいつものタイミングで服用するのを忘れた場合は、気がついたときに1回分を飲んでください。
ただし、次の服用まで8時間以上あけることとし、絶対に2回分を一度に飲まないようにしましょう。

タケプロンの副作用

タケプロンの副作用は、6,543の使用例中141例(2.2%)に確認されています。
効果は強いですが、副作用は比較的おきにくい薬と言えるでしょう。

主な副作用はALT上昇(0.6%)やAST上昇(0.4%)といった肝機能値異常ですが、他にも下痢や軟便、頭痛や眠気がおこるという報告も確認されています。

特にタケプロンOD錠15mgやタケプロンカプセル15mgでヘリコバクター・ピロリの除菌の補助を目的として使用した場合、下痢、軟便の副作用がおきやすくなっている(下痢:9.1%、軟便13.7%)のでご注意ください。

もし薬を飲んで普段と違う感じがしたならば、医師、薬剤師に相談しましょう。

重大な副作用

また、発生頻度はまれですが重大な副作用として以下のようなものが報告されています。
いずれも「0.1%未満」、もしくは「頻度不明」の状態となっており、基本的にはかなり稀なものとなります。

しかし、万が一発現した際には重大なものとなるため、初期症状をご確認いただき、該当するものがある場合はよく注意してください。

重大な副作用名称 初期症状など
アナフィラキシー 皮ふのかゆみ、じんま疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、どうき、意識の混濁など
※息苦しい場合は、救急車などを利用して直ちに受診してください。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 高熱(38℃以上)、目の充血、めやに(眼分泌物)、まぶたの腫れ、目が開けづらい、唇や陰部のただれ、排尿・排便時の痛み、のどの痛み、皮ふの広い範囲が赤くなるなどがみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする
重篤な肝機能障害、黄疸 からだがだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、かゆみ、尿が黄色い、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる
汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、顆粒球減少、血小板減少、貧血 めまい、耳鳴り、息切れ、動悸、あおあざができる、出血しやすい、発熱、のどの痛み、鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、出血が止まりにくい
偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎 発熱、頻回な下痢、腹痛、血の混じった下痢
間質性肺炎 階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空咳(からせき)が出る、発熱する、などがみられ、これらの症状が急に出現したり、持続したりする
間質性腎炎 発熱、発疹、関節の痛み、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状など
また、これらの症状が持続したり、その後にむくみ、尿量が少なくなるなどが見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

タケプロンが効かないケースと対処法

胃痛には多くの原因があり、タケプロンが効果的に効くのは、胃酸が多く出ている場合です。
そのため、神経性やストレス性のいわゆる急性胃炎には、効果が出づらい傾向にあります。
この場合はストレスや過労、暴飲暴食、不規則な生活リズム、アルコールや刺激物の摂取など、根本的な原因を取り除かなければなりません。

しかし急性胃炎でもピロリ菌に感染している場合には、タケプロンは有効といえるでしょう。

効かないと感じた場合の対処法

タケプロン15mgを使っているなら、成分量の多い30mgに変更する方法があります。
また、胃酸を中和する薬や、粘膜を保護するムコスタなどを追加で処方してもらうことができます。

胃の痛み自体を取りたい場合には、胃腸など内臓のけいれん性の痛みを取る薬である、抗コリン剤のポララミンやブスコパンなどを服用するようにするとよいでしょう。
タケプロンは胃酸を抑える薬ですが、ポララミンやブスコパンは、直接内臓の痛みを取る薬です。

タケプロンで効果を感じられなかった場合は、医師とよく相談して改善策を見つけてください。

タケプロンと他の薬の飲み合わせ

市販薬は、基本的にはどの薬と併用しても問題ありません。しかし、処方薬には併用禁忌や注意すべき薬もあります。

併用禁忌

抗エイズウイルス薬のアタザナビル(レイアタッツ)とリルピビリン(エジュラント)とは一緒に服用できません。
吸収が低下し、作用が減弱するおそれがあるため、基本的にはエイズの薬を優先します。
抗エイズウイルス薬を服用している場合は、医師に必ず伝えましょう。
エイズの薬を優先するようにします。

併用注意

禁止ではありませんが、併用薬の作用を弱める例として、以下のものが挙げられます。

種類 薬名 成分名
喘息の薬 テオドール テオフィリン
抗真菌薬 イトリゾール イトラコナゾール
抗がん薬 イレッサ
タシグナ
タルセバ
ゲフィチニブ
ニロチニブ
エルロチニブ

反対に、併用薬の血中濃度を上昇させ、その作用を強める恐れがあるのは、以下のものです。

種類 薬名 成分名
免疫抑制薬 プログラフ
メソトレキセート、リウマトレックス
タクロリムス
メトトレキサート
強心薬 ジゴシン
ラニラピッド
ジゴキシン
メチルジゴキシン
安定薬 セルシン ジアゼパム
抗けいれん薬 アレビアチン、ヒダントール フェニトイン

いずれにせよ、薬が処方されるときにはいつも、薬の服用の有無を必ず医師に伝えましょう。

頭痛薬・ピル・胃腸薬との飲み合わせは?

頭痛薬との併用
ロキソニンやイブなどの市販されている頭痛薬(解熱鎮痛剤)とタケプロン(ランソプラゾール)は、成分・系統とも異なり、一緒に服用しても問題ありません。
ただし、消化器官に潰瘍があるなど、重度の症状がある場合は服用は禁忌とされています。
必ず医師に確認してください。

また、頭痛や生理痛に使われる解熱鎮痛剤は胃に負担のかかりやすいものです。
気になる方は、アセトアミノフェンを成分とした薬を選ぶようにしましょう。
市販薬であればタイレノール、処方薬であればカロナールなどがあります。

ピルとの飲み合わせ
低用量ピルには、一相性と三相性、21錠と28錠タイプのものと多くの種類がありますが、いずれもタケプロン(ランソプラゾール)と併用しても問題ありません。

フロモックスとの併用
フロモックスは抗生物質で、タケプロン(ランソプラゾール)は、相互作用がないため一緒に服用しても問題ありません。
またフロモックスは処方薬です。
原因となる細菌を殺す根本治療に使われるため、医師から指示がない限りは最後まで飲み切るようにしましょう。

胃に関係する薬との飲み合わせは?

■ムコスタは飲んでも平気?
ムコスタは胃の粘膜を丈夫にする薬なので、併用可能です。
胃酸に対する抵抗力を高め、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。
また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する効果があるため、タケプロン(ランソプラゾール)と併用されることも多い薬です。

ミナカラ薬辞典:ムコスタ100mg

ランソプラゾール(タケプロンのジェネリック医薬品)について

タケプロンのジェネリック医薬品には「ランソプラゾール」があります。
タケプロンの主成分も同じくランソプラゾールですが、ジェネリック医薬品の製品名でもあります。
以下では、ジェネリック医薬品であるランソプラゾールと先発医薬品のタケプロンの効果や薬価を比較し、購入の注意点などを紹介していきます。

ランソプラゾールとタケプロンは効果や適応症は一緒

ランソプラゾールは先発医薬品のタケプロンと効果や適応症は同じです。
そのため、どちらの薬を選んでも効果は変わりません。

しかしながら、先発医薬品とジェネリック医薬品は、有効成分・成分量が同じですが、「薬」としてまったく同じではありません。
ジェネリックを開発する際に、 添加物は変えなければいけないこととなっています。
また、薬のにおいや味を改良したり、薬の形を変えて飲みやすくするなど、工夫が加えられることも多くあります。

人によっては、この微妙な違いが合わなく、薬の効き目が違って感じられることもあるようです。
ランソプラゾールに変えたら効き目が変わったなどと感じた場合は、医師に相談しましょう。

ランソプラゾールの薬価は?先発医薬品のタケプロンと比較!

ジェネリック医薬品であるランソプラゾールは、先発医薬品であるタケプロンのおよそ半分ほど(15mg、30mgともに)の薬価で販売されています。

詳細は、下記の表をご確認ください。
なお、タケプロン、ランソプラゾールともに市販薬はありません。

【15mg】

先発医薬品名 薬価 ジェネリック医薬品名 薬価

タケプロン15mg
OD錠
カプセル

80,60円

ランソプラゾール15mg
OD錠
カプセル (沢井製薬など)

42,10円

ランソプラゾール15mg
OD錠/カプセル (日医工など)

31,50円

 【30mg】

先発医薬品名 薬価 ジェネリック医薬品名 薬価
タケプロン30mg
OD錠
カプセル
140,30円 ランソプラゾール30mg
OD錠
カプセル (沢井製薬など)
73,60円

ランソプラゾール30mg
OD錠/カプセル (日医工など)
55,60円

※いずれも2016年4月現在の、保険適用前の金額

ランソプラゾールは、1日1回1錠を服用する薬です。
先発品と安価なジェネリックでは、15mgは1日1錠あたり約50円30mgは約85円の差があります。薬代を計算してみましょう。

■30日分の処方があった場合
【15mg 先発品】
80,60円(1錠)×30(日)=2,418円 
2,418円×0.3(保険3割負担)=725,4円
【15mg ジェネリック】
31,50円(1錠)×30(日)=945円 
945円×0.3(保険診療3割負担)=283.5円

差額を計算すると、725,4-283,5=441,9円 
30日で約442円の差が先発品とジェネリックでは生じる計算です。

【30mg 先発品】
140,30円×30=4,209円 
4,209円×0.3(保険3割負担)=1262,7円
【30mg ジェエリック】
55,60円×30=1,668円 
1,668円×0.3(保険診療3割負担)=500,4円

差額を計算すると、1262,7-500,4=762,3円 
30日で約762円の差が先発品とジェネリックでは生じます。

ランソプラゾールの購入についての注意

■医薬品の個人輸入について
ジェネリック医薬品、先発医薬品ともに、医師の処方箋が必要です。
基本的に、個人輸入ではなく国内の医療機関で処方された薬を使用することをお勧めします。
病院で処方してもらった医薬品で重大な副作用が起きた時は、医薬品副作用被害救済制度などで補償されることがありますが、個人輸入の医薬品などは補償の対象外となることや、製造過程においての安全面など危惧されるためです。

また、個人輸入の代行業者や、個人輸入したものを第三者へ販売、譲渡は違法行為です。詳しくは厚生労働省のHPをご確認ください。
厚生労働省:医薬品を海外から購入しようとされる方へ
 

■ジェネリック医薬品のメーカー指定について
薬はメーカーによって価格が同じものもあれば、異なるものもあります。ランソプラゾールは価格が異なるため、一番安価なものを購入したい場合など、メーカー指定することが可能です。

しかし、薬局によっては在庫の都合上取り寄せになることもあるので、1~2日待つこともあります。希望の際は、薬剤師にご確認ください。

タケプロンとランソプラゾールの剤形

タケプロンとランソプラゾールには以下のような剤形があり、様々な製薬会社から発売されています。
薬価などについても記載しておりますので、購入の際のご参考にして下さい。

口腔内崩壊錠(OD錠)

薬品名 薬価 先発 製造
ランソプラゾールOD錠15mg「タイヨー」   ジェネリック テバ製薬
ランソプラゾールOD錠30mg「タイヨー」   ジェネリック テバ製薬
タケプロンOD錠15 80.60円/錠 先発 武田薬品工業
ランソプラゾールOD錠15mg「RTO」 31.50円/錠 ジェネリック 遼東化学工業
ランソプラゾールOD錠30mg「RTO」 55.60円/錠 ジェネリック 遼東化学工業
ランソプラゾールOD錠15mg「DK」 31.50円/錠 ジェネリック 大興製薬
ランソプラゾールOD錠15mg「JG」 31.50円/錠 ジェネリック 日本ジェネリック
ランソプラゾールOD錠15mg「ケミファ」 31.50円/錠 ジェネリック シオノケミカル
ランソプラゾールOD錠15mg「サワイ」 42.10円/錠 ジェネリック 沢井製薬
ランソプラゾールOD錠15mg「トーワ」 31.50円/錠 ジェネリック 東和薬品
ランソプラゾールOD錠15mg「日医工」 31.50円/錠 ジェネリック 日医工
ランソプラゾールOD錠30mg「DK」 55.60円/錠 ジェネリック 大興製薬
ランソプラゾールOD錠30mg「JG」 55.60円/錠 ジェネリック 日本ジェネリック
ランソプラゾールOD錠30mg「ケミファ」 55.60円/錠 ジェネリック シオノケミカル
ランソプラゾールOD錠30mg「サワイ」 73.60円/錠 ジェネリック 沢井製薬
ランソプラゾールOD錠30mg「トーワ」 55.60円/錠 ジェネリック 東和薬品
ランソプラゾールOD錠30mg「日医工」 55.60円/錠 ジェネリック 日医工
ランソプラゾールOD錠15mg「テバ」 31.50円/錠 ジェネリック テバ製薬
ランソプラゾールOD錠30mg「テバ」 55.60円/錠 ジェネリック テバ製薬

腸溶性カプセル:内服

薬品名 薬価 先発 製造
タイプロトンカプセル15mg 31.50円/カプセル ジェネリック 武田テバ薬品
タイプロトンカプセル30mg 55.60円/カプセル ジェネリック 武田テバ薬品
タケプロンカプセル15 80.60円/カプセル 先発 武田薬品工業
タケプロンカプセル30 140.30円/カプセル 先発 武田薬品工業
タピゾールカプセル15 31.50円/カプセル ジェネリック テバ製薬
タピゾールカプセル30 55.60円/カプセル ジェネリック テバ製薬
ランソプラゾールカプセル15mg「JG」 31.50円/カプセル ジェネリック 大興製薬
ランソプラゾールカプセル15mg「MED」 42.10円/カプセル ジェネリック メディサ新薬
ランソプラゾールカプセル15mg「アメル」 31.50円/カプセル ジェネリック 共和薬品工業
ランソプラゾールカプセル15mg「ケミファ」 31.50円/カプセル ジェネリック シオノケミカル
ランソプラゾールカプセル15mg「サワイ」 42.10円/カプセル ジェネリック 沢井製薬
ランソプラゾールカプセル15mg「タカタ」 31.50円/カプセル ジェネリック 高田製薬
ランソプラゾールカプセル15mg「トーワ」 42.10円/カプセル ジェネリック 東和薬品
ランソプラゾールカプセル15mg「日医工」 31.50円/カプセル ジェネリック 日医工
ランソプラゾールカプセル30mg「JG」 55.60円/カプセル ジェネリック 大興製薬
ランソプラゾールカプセル30mg「MED」 73.60円/カプセル ジェネリック メディサ新薬
ランソプラゾールカプセル30mg「アメル」 55.60円/カプセル ジェネリック 共和薬品工業
ランソプラゾールカプセル30mg「ケミファ」 55.60円/カプセル ジェネリック シオノケミカル
ランソプラゾールカプセル30mg「サワイ」 73.60円/カプセル ジェネリック 沢井製薬
ランソプラゾールカプセル30mg「タカタ」 55.60円/カプセル ジェネリック 高田製薬
ランソプラゾールカプセル30mg「トーワ」 73.60円/カプセル ジェネリック 東和薬品
ランソプラゾールカプセル30mg「日医工」 55.60円/カプセル ジェネリック 日医工

静注用:注射

薬品名 薬価 先発 製造
タケプロン静注用30mg 477.00円/瓶 先発 武田薬品工業

 

まとめ

タケプロンとランソプラゾールについて全体的に解説してきましたが、作用は強いのにもかかわらず副作用は比較的少ない、頼もしい薬であると言えるでしょう。

もちおん、痛みや不快感が強いときは薬による治療が必要ですが、薬だけに頼るのではなく、日常生活も改善して根本治療を目指すことが大切です。
そして、現代社会においては、ストレスをコントロールをすることも重要です。
また年に1度は、健康診断を受けるようにして、自分の体と向き合うようにしましょう。

薬を使用する際は必ず用法用量を守ってお使いください。