タリオンの効果と副作用:眠気、酒・アルコールとの飲み合わせ

タリオンは花粉症の改善に使用される薬です。タリオンの効果や副作用、眠気の有無などを現役薬剤師監修のもと解説します。また、お酒・アルコールとの飲み合わせや、タリオンのジェネリック、市販薬、薬価についても掲載しています。

タリオンの効果効能・用法用量について

タリオンは2000年10月から販売開始されている第2世代抗ヒスタミン薬です。

花粉症のアレルギー症状の原因となるヒスタミンをブロックして、アレルギー症状の発症を緩和させる作用があり、花粉症だけではなく皮膚のかゆみや湿疹、じんましんにも効果を発揮します。

タリオンは効き目の強さに比べて副作用の眠気も少なく、比較的即効性もあるので、花粉症の症状にはよく処方される薬です。

タリオンの用法用量

タリオンには錠剤タイプのタリオン錠と、唾液で溶ける口腔内崩壊錠のタリオンOD錠の2種類があります。

成分名 ベポタスチンベシル酸塩
剤形 錠剤、OD錠(水なしで服用できる口腔内崩壊錠)
用法用量
(成人)
通常、成人には1回10mgを1日2回経口投与(年齢・症状により適宜増減)
用法用量
(小児)
通常、7歳以上の小児は1回10mgを1日2回経口投与
薬価 タリオン錠・タリオンOD錠10mg:46.4円
タリオン錠・タリオンOD錠5mg:38.3円

※薬価は2017年7月現在のものです。

ミナカラおくすり辞典:タリオン|ベポタスチン

タリオンの副作用:眠気は現れる?

タリオンなどの花粉症の薬に対して、飲んだら眠くなってしまうというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。確かに抗アレルギー薬は副作用として眠気が出ることがありますが、タリオンは眠くなりにくい薬とされています。

タリオンは眠くなりにくい薬

タリオンは花粉症の薬の中でも、比較的副作用の眠気がでにくい薬とされています。タリオンは抗アレルギー薬である抗ヒスタミン薬の第2世代に分類されます。第2世代抗ヒスタミン薬は、薬の効果はそのままに副作用の眠気が少ないのが特徴です。

ただし、眠気が全くあらわれないというわけではありません。人によってはタリオンの服用により、日中に眠気や倦怠感を感じることがあります。そのため、タリオンの添付文書にはタリオン服用中は自動車の運転などに注意するよう記載されています。

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

タリオン錠5mg/タリオン錠10mg添付文書 

タリオンのその他副作用

タリオンには、眠気の他にも以下のような副作用があります。タリオンを使用して以下のような症状があらわれた場合には、すみやかに医師に相談してください。

  0.1~5%未満  0.1%未満  頻度不明
血液   白血球数増加、白血球数減少、好酸球増多  
精神経系 眠気、倦怠感 頭痛、頭重感、めまい  
消化器 口渇、悪心、胃痛、胃部不快感、下痢 口内乾燥、舌炎、嘔吐、腹痛 便秘
過敏症 発疹 腫脹、蕁麻疹  
肝臓 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇 LDH、総ビリルビンの上昇  
腎臓 尿潜血 尿蛋白、尿糖、尿ウロビリノーゲン 尿量減少、排尿困難、尿閉
その他   月経異常 浮腫、動悸、呼吸困難、しびれ、味覚異常

タリオンの飲み合わせ:お酒・アルコールと一緒に飲める?

タリオン(ベポタスチンベシル酸塩)は、製薬会社からの公式情報では、お酒・アルコールとの併用についての注意喚起はありません。基本的には、タリオンを飲んでいるときにお酒やアルコール類を飲んでも問題ないといえるでしょう。

とはいえ、一般的に薬とお酒を一緒に飲むことは推奨されていません。タリオンについても例外ではなく、タリオンの使用期間中にお酒やアルコール類を飲む場合はそれぞれを飲む時間の間隔を空けたほうがより安全といえます。

毎日の飲酒が習慣になっている場合は、タリオンが処方された際に医師に相談しましょう。薬やお酒を飲む時間や飲酒の量について医師から指示やアドバイスがあった場合は、その内容にしたがって薬を服用することが望ましいです。

薬とアルコールを一緒に飲むことが推奨されない理由

薬とお酒やアルコール類を一緒に飲んではいけない理由は、相互作用の可能性にあります。薬とお酒を一緒に飲むことで薬の効果が強まったり、反対に弱まったりしてしまう可能性があります。

薬とアルコール類の吸収や代謝の影響は薬によってさまざまです。タリオンは比較的影響が少ないと考えられているため、特別な注意喚起はされていません。しかし、多少は影響を感じる可能性も否定できません。

以上の理由から、タリオンを服用中はあまり極端な量の飲酒は避けた方が安全といえるでしょう。

薬との飲み合わせについて

タリオンとの飲み合わせに注意が必要な薬は基本的にありません。どの薬も安心して一緒に服用できます。

よく一緒に使われる薬として、風邪などで処方される痰を改善する薬のムコダイン(カルボシステイン・クインスロン・C-チステン・シスダインなど)や、解熱鎮痛剤のロキソニンなどがありますが、これらの薬との飲み合わせも特に問題はありません。

タリオンに市販薬・ジェネリックはある?

2016年12月、タリオンのスイッチOTC医薬品である「タリオンR」「タリオンAR」が要指導医薬品として承認されることとなりました。

2017年2月現在、販売は開始されておらず、販売開始の時期なども発表されていません。販売が開始された場合には要指導医薬品に分類され、薬局やドラッグストアなどで購入できるようになるでしょう。

タリオンの市販薬やジェネリック、薬価については以下の関連記事で詳しく解説しています。

 

タリオンよりも効果が強い花粉症の薬は?

タリオンは副作用の出にくい薬ですが、効果が感じられなければ意味がありません。花粉症の薬は個人の相性によって効果の出方が変わります。もしタリオンで効果を感じにくい場合は、他の花粉症の薬を処方してもらえないか、医師に相談してみましょう。

花粉症の処方薬の強さに関しては、以下の記事で解説していますので、ぜひごらんください。

また反対に、タリオンでも眠気を感じてしまう場合は、さらに副作用が出にくいアレグラやクラリチンを検討してみてください。

これらのお薬に関しては以下の記事で解説しています。

 

おわりに

花粉症の症状によく処方されるタリオンですが、服用することで眠気などの副作用が現れることがあります。また、服用の際には過度な飲酒を避け、医師の指示に従うようにしてください。

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