テラ・コートリル軟膏aはどんな薬?

「テラ・コートリル軟膏a」は、湿疹やかぶれなどの皮膚炎に使用するステロイド剤です。通常の皮膚炎だけでなく、細菌が繁殖して化膿してしまった皮膚炎の治療にも効果を発揮します。

テラ・コートリル軟膏aは、処方薬「テラ・コートリル軟膏」のスイッチOTC(処方薬と同じ成分が同量配合された市販薬)として販売されています。

抗菌・抗炎症効果の高いテラ・コートリル軟膏と同じ薬を手軽に購入できるのは、大きな特徴です。

市販薬のテラ・コートリル軟膏aの効能・効果は以下のとおりです。

効能・効果

化膿をともなう次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん

化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)

テラ・コートリル軟膏a 添付文書

抗菌成分の配合が特徴

テラ・コートリル軟膏aに配合されているステロイド成分には、免疫力を低下させる作用があります。

免疫力が低下すると細菌が繁殖しやすくなるため、ステロイド成分のみが配合された塗り薬は、化膿した患部に使用することができません。

しかし、テラ・コートリル軟膏aには抗菌成分の「オキシテトラサイクリン塩酸塩」が配合されており、皮膚炎を悪化させる菌に幅広く効果を発揮します。

抗菌成分によって化膿した皮膚炎の治療にも使用できることが、テラ・コートリル軟膏aの特徴です。

テラ・コートリル軟膏a

このお薬のおすすめポイント

テラ・コートリル軟膏aは処方薬の「テラ・コートリル軟膏」と同量の有効成分が配合されている市販薬です。処方薬の「テラ・コートリル軟膏」を使用したことがある方には使用しやすい薬です。

高山 友克高山 友克薬剤師

テラ・コートリル軟膏aのステロイド成分について

テラ・コートリル軟膏aに含まれるステロイド成分は「ヒドロコルチゾン」という成分です。

5段階のステロイド成分の強さの中で最も効果の穏やかな「ウィーク」に分類されます。

比較的軽度の皮膚炎に使用できるほか、薬剤師・医師の指示のもとであれば子供も使用できます。

皮膚の炎症の程度によってそれぞれのステロイド成分の強さを選び、使い分けます。

ランク 強さ
ストロンゲスト 最も強い
ベリーストロング 非常に強い
ストロング 強い
ミディアム 穏やか
ウィーク 弱い

テラ・コートリル軟膏aの副作用

テラ・コートリル軟膏aはステロイド成分を使用した薬ですが、症状の出ている部分にのみ作用するように作られているため、飲み薬などに比べて副作用が出づらくなっています。

しかし、全く副作用が出ないということはありません。

添付文書では、副作用のおそれがある症状として以下の症状が記載されています。

テラ・コートリル軟膏aの使用後に次の症状が現れた場合は、副作用のおそれがあるため、ただちに使用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

[関係部位:症状]

皮膚:発疹・発赤、かゆみ

皮膚(患部):みずむし・たむし等の白癬症、にきび、化膿症状、持続的な刺激感

テラ・コートリル軟膏a 添付文書

使用上の注意点:ニキビや陰部への使用は?

テラ・コートリル軟膏aの成分は、皮膚や粘膜が敏感に反応を起こすおそれがあるので、使用後は十分に観察してください。

テラ・コートリル軟膏aを使用する際は、以下の点に注意しましょう。

使用してはいけない人

次の方はテラ・コートリル軟膏aを使用できません。

・オキシテトラサイクリン耐性菌または非感性菌による皮膚感染のある方
・真菌症(白癬、カンジダ症など)、皮膚結核、単純疱疹、水痘、種痘疹のある方
・テラ・コートリル軟膏の成分またはテトラサイクリン系抗生物質に対してアレルギー反応を起こしたことのある方
・潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある方

妊娠・授乳中の使用について

テラ・コートリル軟膏aの妊娠中の使用については、安全性が確立していません。

妊娠または妊娠している可能性がある方は、使用前に医師や薬剤師に相談してください。

子供の使用について

長期に渡って使い続けたり大量使用、または軟膏を使用した上から患部を密封する使用方法によって発達障害が起こるという報告があります。

使用前に医師や薬剤師に相談し、使用期間や使用量は必ず守ってください。

目や目の周りには使用しない

テラ・コートリル軟膏aと同量同成分配合の処方薬「テラ・コートリル軟膏」の副作用として、緑内障や眼圧亢進などの症状が報告されています。

そのため、テラ・コートリル軟膏aを目の周りに使用することは控えましょう。

間違って目に入ったらすぐに水やぬるま湯で洗い流します。使用中に何かおかしいと感じたときは眼科医に相談しましょう。

5〜6日間以上は使用しない

テラ・コートリル軟膏aなどのステロイド剤は、続けて使用すると副作用が起こりやすくなることがあります。

5〜6日間使用しても症状が良くならない、または悪化してしまったなどの場合は、むやみに長期間使用せず、皮膚科を受診しましょう。

広い範囲には使用しない

広い範囲にかぶれや湿疹の症状が出ている場合は、皮膚科を受診する必要があります。

手のひら2〜3枚の広さを超える範囲の皮膚炎の場合は、テラ・コートリル軟膏aを使用する前に皮膚科を受診してください。

ニキビ・陰部のかゆみには使用しない

ニキビや陰部のかゆみなどは、テラ・コートリル軟膏aに含まれる抗菌成分が効かない細菌が原因であることが考えられます。

自己判断でテラ・コートリル軟膏aを使用すると、かえって症状が悪化するおそれがあるため、にきび・陰部のかゆみには使用しないでください。

まずは皮膚科を受診し、症状を判断してもらった上で医師の指示のもと治療を行いましょう。

おわりに 

皮膚トラブルは悪化させると治るまでに時間がかかったり、治ったと思ったら再発してしまったりと、悪循環を起こしやすいものです。

テラ・コートリル軟膏aなどの市販薬をうまく活用し、症状が軽いうちに対処しましょう。

また皮膚は常に清潔にし、万病のもとでもあるストレスを溜めない、食生活も整えるなど、日常生活の改善にも気を配ってください。